晴れのお天気、気温はプラス10度の午前5時です。
予報によると、きょうは「曇り時々晴れのお天気」、最高気温23度の予想だ。
きのう日中、ご当地は30度近くまで気温が上がりました。
とはいえ、本州とは違ってさわやかな暑さ。
夕方にはスーッと寒くなるほど。
北国らしい初夏の一日でした。
ということで、道産メロンは、寒暖差のあるいま時季が糖度もあって一番美味ですぞ!!
さて、
毎日新聞電子版の記事にフムフムした。
「日本人が『正解のない問題』を苦手な理由 田中愛治・早大総長/上」がバブル崩壊後のニッポンがなぜダメになったのか仮説を立てています。
田中総長は
「私の仮説は、はっきりしています。第二次大戦直後、日本の産業は荒廃し、科学技術も遅れていました。当時の日本は暗黙のうちに最も国力があり、占領軍として入ってきたアメリカを目指したのです」
ところが「1980年代初頭ごろ『ジャパン・アズ・ナンバーワン』と呼ばれ、日米の貿易戦争にも勝ちます」
「アメリカを追い越して、目標がなくなってしまった」
ニッポンの教育は「アメリカに追いつくために必要な人材を育てるために、日本は小学校から答えがある問題を解かせる教育に力を入れてしまい、答えのない問題を解くことをさせてこなかった」というのです。
なので、クイズ番組で優秀な東大生が「正解のある問題を早く解けることを競う」ことに、あまり意味がないと田中総長はいう。
確かに、クイズで正解をサッと答える東大生が優秀とされるけど、そんな人ばかりでは「未知の新商品」は生まれません。
その手の知識なら、いまはパソコン、スマホの「グーグル」先生が教えてくれるのだ。
子どものころ叔母が「算数は答えが一つしかないからいいのよ」と申しておりました。
子ども心に「そうだよね」と思ったけど、世間に出れば、「どれが正解かわからん」ことは実に多い。
正解のない問題をガンガン出すマイケル・サンデルさんの授業を公開した「ハーバード白熱教室」いう番組がありました。
アメリカの学生たちは正解がないので、創造力を発揮して、いろんな意見を出し、本格的な討論をしていた。
ニッポンではそんな授業はありません。
実際「予備校でも『難しい問題にぶつかったら、解くな。時間が無駄になるから解き方を知っているものだけまず解け』といった指導をしている」しね。
「見たことのない問題は、解かない方がいいと教えているのです。今までやっていることを変えたくないんですね」と田中総長。
「受験技術」としては、「見たことない問題は解かなくていい」は必要かしらん。
だけど、それでは創造性のある子どもは育ちません。
早押し問題で豊富な知識を開陳する大学生は確かに優秀だ。
しかし、そんな皆さんばっかでは「画期的なアイデア」「他の追随を許さない商品」なんぞ、生まれるわけがない。
知識を詰め込むだけの教育では、もはやいまの時代についていけないのでしょう。
ニッポンの教育のありようを、もうしっかり見直さないとダメってことだと思うけど、どうよそのあたり???