おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

土曜朝の「ラジオ文芸館」、好きです!!

2013年06月22日 | Weblog

 

更新が遅れました。朝8時から出かけておったのです。

そんなことなもんだから、ここんとこ土曜日の午前8時5分から放送のNHKラジオ「ラジオ文芸館」を車内で聴く機会が多い。

短編小説をNHKアナウンサーが40分間、朗読するのでござる。

TVのなかった子どものころは、よく聴きました。絶妙の間合いと、よくとおる声がすっーと耳に入ってくるラジオ小説、ずいぶん心躍らせたものでした。

中でも森繁久弥さんの朗読がよろしかった。元NHKのアナウンサーですけど、その後は俳優でしたし、語り口になんともいえない魅力がありました。

後年は声が出なくなって、聴くのもつらいものでしたけど、それでも味がありましたね。

今朝は青沼郁夫さんというロートルアナウンサーで、声も出ていない感じでしたけど、お話の内容がよろしかった。

伊集院静さんの短編「切子皿」とか。

お話の概要は以下の通り。

20年以上も音信不通の父・正造を京都に訪ねていく息子の正一。母親の遺した土地を相続するのに父親に許諾の印をもらうためだ。

父といっても、正一が父と暮らしたのは高校生のときまでで、正造は正一母子を捨てて家を出てしまっていた。

正一は、母親の友人から、正造が生きていて京都で仕事をしていることを知る。

不器用な父親と息子の久しぶりの再会、ほんの数時間の中に込められた二人の思いは……。

ってことですけど、さすが伊集院さんなのです。

ネタバレになりますが、昔はあちこちにいたような家族に暴力をふるう父、どもこもならん男なのだけれど、なぜか数十年ぶりに再会したとき「孫の名前を知っていた」ってお話なのじゃ。

ちょいと胸キュンなお話です。この間もいい作品だったなぁ、、、

そんなことで、毎週土曜日朝8時からの放送のNHK第一放送「ラジオ文芸館」、お勧めでござる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿