グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

台風の狭間で

2012年10月02日 | 今日の大島
台風前、うちの玄関前には雄雌あわせて18匹のジョロウグモが住んでいました。
(同僚の柳場には「なんでクモの巣払わないんだよ~。まるでオバケ屋敷みたいだよ!」と言われるのですが、クモ好きなんですよね~。)

写真は、あと数時間で暴風にさらされるであろう状態のクモです。

なんだか、空を見上げて「嫌な予感がするー」と思っているようには見えませんか?
(え?考え過ぎ?)

台風で逃げられないクモ達はどうなるのだろう?と気になりつつ夜を過ごし、翌朝クモの数を数えてみたら、1匹少なくなっただけの17匹でした。

太陽の光を浴びて、輝くクモの巣です。
強風が長く続かなかったのもあるのでしょうが、クモの巣って丈夫なんですね~。

ほとんど破れてない…、それとも早朝から修理したのでしょうか?
規則的に張り巡らされたクモの巣が金色に光る様子は、神々しいくらい美しかったです。

海岸にも行ってみました。

あらら…コウボウムギと思われる植物達が、なぎ倒されてます…。

相当波に揉まれたんでしょうね。

かなり悲惨な状態ですが、でも、彼らはきっと大丈夫です!
何しろ長年、この砂浜で暮らしてきた強者ですから。

台風後の砂浜に何か打上っていないかな…なんて期待しながらあたりを見渡したら、先客がいました!

カラス達です。
集まって何かをつついています。(近づいたらさすがにどいていたけれど)

「何を食べているんだろう?」と思って見に行ってみたら、カサゴの仲間のようでした。
周りにカラスの足跡がいっぱいついています。

頭を残して奇麗に食べています。台風後はカラス達にとって普段食べられないごちそうを用意してくれる、一大イベントでなのでしょうね。

そして夕方の自宅の庭では…
2匹のショウリョウバッタに出会いました。

緑と茶色の2匹です。

彼らは、台風をどこでやり過ごしていたのでしょう?
草の根元につかまって、我慢していたのかなぁ。

なんだかとてものんびりしていて、カメラを向けても全然逃げませんでした。

草の上から溶岩の上に移動して、よじ上りつつ…「ん?」という表情。

甲羅干し(?)


草の隙間をゴソゴソ…

足踏ん張ってます。

デ~ン!

…とまあ、こんなふうに台風一過の穏やかな天気を楽しんでいるようでした。

無事台風を生き抜いた、生き物達。
さあ、また次の台風がやってきますよ~。

次の台風19号は少し東にそれそうですが、油断は禁物。
気を引き締めていきましょう~。

(カナ)


コメント
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