昨日、沖縄本島からいらした8名のお客様を案内しました。
元同僚で年に1度山を歩く旅行を、これまで12回も続けて来たというみなさんは、歩き初めからスバラシイ乗りでした!
ツアー開始後、間もなくのことです。穴だらけの黒くて軽い溶岩(スコリア)から噴火のしくみをお話ししたところ、リーダーから「はい、みんな溶岩を手に持って並んで」の一言が。
そして「せ~の」のかけ声で、スコリアは一斉に空へ。
(写真が下手で、スコリアが写っていませんが…汗)
噴火のまね。
歩き初めから、噴火をご自分達で表現するところがスゴイです。
1986年溶岩流の上ではゴツゴツのアア溶岩を“体感”するために、全員溶岩の上に座って記念撮影。
ツアー始まって以来のリアクションです!
笑顔のみなさんに驚いて私も座ってみましたが、ゴツゴツが“つぼマッサージ”みたいで気持ちよかったです。もっと痛いかと思っていましたが、意外でした~。
避難壕では…
「みんな、避難しましょう」
ゆっくりおしゃべりをして、笑いながらキラキラの山へ…
一番の急坂では…
「一列に並んで~」
山頂のトイレに立ち寄ったあと、みなさんの姿が見えないな~と思ったら、ポートレート撮影大会が始まっていました。
毎回、ツアーのたびにアルバムを作るので、最初に一人ずつの写真を載せるのだそうです。
(ちょっとだけ、柵外ですけど・笑)
全員が思い思いのポーズで溶岩と記念撮影。
リーダーさん、決まってます。
山を下りた後は、波浮港で昼食をとりました。
もともと火口だった波浮港は、火口壁の急坂に階段ができているので、上り下りに息が切れます。
ちょうど学校が終わって階段を下りて来た小学生に、みなさん「毎日この道で学校に通っているの?偉いね~」と話しかけて、と~っても楽しそうでした。
遠い沖縄本島から空を飛び、海を渡って大島にいらしたみなさん。
本当にすばらしい“乗り”でした。
ところで今回のツアーは、ジャンボタクシーで移動する旅行社主催のツアーでした。
私にとっては、初のタクシー利用ツアー。
1986年噴火の時は報道関係者として取材をしていたという運転手さんの話しが、とてもおもしろかったです。
割れ目噴火が起きる前まで使われていた道路の残骸の場所を、教えてもらいました。
波浮港の名前の由来も…。
「この位置から見ると、沖の水平線に波が浮かんでいるように見えるんですよ。」
これは今日の写真で、海が静かだったので波が見えませんが、昨日は白い波が立っていて本当に「波が海に浮かんでいる」ように見えました!
波浮港の名前の由来は何度か聞いた事があるような気がするのですが、ただ伝え聞くのと実際に景色を前に語ってもらうのとでは、全然違っていました。
「この位置から見る」というのが、身近感があっていいです。
「波浮港」が、今までの何倍もロマンチックな名前に感じられました。
そして港への帰り道、運転手さんは目指す方向と全然違う方向へハンドルを切りました。
「あれ?」と思ったら、民家脇に植えられた椿の防風林の中を遠回りして通ってくれたのです。
油にもなり、良い炭にもなり、防風林としても役立つ、島の生活と密着したヤブツバキ。
そのヤブツバキが、緑のトンネルをつくっています。
この場所は、私も時々通るお気に入りの場所でもあるのですが、「この道は人が掃除をするんですが、みんな花の時期には落ちている花だけ残すんですよ。だから道路が椿の花で赤くなるんです。」という話しを聞いて「なるほど!」と思いました。
運転手さんの「島への思い」が、心に届くような気がしました。
別れ際、みなさんから「大島が好きになりました。」「今まで自分と関係のない遠い存在だった大島が身近になりました。」と声をかけていただきました。そして「沖縄の事も身近に感じてくださいね」とも…。
そうですよね。
昨日みなさんと歩いた事で、私にとっても沖縄本島が少し身近になったような気がします。
そういえば、沖縄本島でもジオパーク申請の準備が進んでいるようです。
沖縄のジオパークを訪ねる機会があったら、きっとみなさんの事を思い出すと思います。
楽しい時間を、ありがとうございました。
(カナ)
元同僚で年に1度山を歩く旅行を、これまで12回も続けて来たというみなさんは、歩き初めからスバラシイ乗りでした!
ツアー開始後、間もなくのことです。穴だらけの黒くて軽い溶岩(スコリア)から噴火のしくみをお話ししたところ、リーダーから「はい、みんな溶岩を手に持って並んで」の一言が。
そして「せ~の」のかけ声で、スコリアは一斉に空へ。
(写真が下手で、スコリアが写っていませんが…汗)
噴火のまね。
歩き初めから、噴火をご自分達で表現するところがスゴイです。
1986年溶岩流の上ではゴツゴツのアア溶岩を“体感”するために、全員溶岩の上に座って記念撮影。
ツアー始まって以来のリアクションです!
笑顔のみなさんに驚いて私も座ってみましたが、ゴツゴツが“つぼマッサージ”みたいで気持ちよかったです。もっと痛いかと思っていましたが、意外でした~。
避難壕では…
「みんな、避難しましょう」
ゆっくりおしゃべりをして、笑いながらキラキラの山へ…
一番の急坂では…
「一列に並んで~」
山頂のトイレに立ち寄ったあと、みなさんの姿が見えないな~と思ったら、ポートレート撮影大会が始まっていました。
毎回、ツアーのたびにアルバムを作るので、最初に一人ずつの写真を載せるのだそうです。
(ちょっとだけ、柵外ですけど・笑)
全員が思い思いのポーズで溶岩と記念撮影。
リーダーさん、決まってます。
山を下りた後は、波浮港で昼食をとりました。
もともと火口だった波浮港は、火口壁の急坂に階段ができているので、上り下りに息が切れます。
ちょうど学校が終わって階段を下りて来た小学生に、みなさん「毎日この道で学校に通っているの?偉いね~」と話しかけて、と~っても楽しそうでした。
遠い沖縄本島から空を飛び、海を渡って大島にいらしたみなさん。
本当にすばらしい“乗り”でした。
ところで今回のツアーは、ジャンボタクシーで移動する旅行社主催のツアーでした。
私にとっては、初のタクシー利用ツアー。
1986年噴火の時は報道関係者として取材をしていたという運転手さんの話しが、とてもおもしろかったです。
割れ目噴火が起きる前まで使われていた道路の残骸の場所を、教えてもらいました。
波浮港の名前の由来も…。
「この位置から見ると、沖の水平線に波が浮かんでいるように見えるんですよ。」
これは今日の写真で、海が静かだったので波が見えませんが、昨日は白い波が立っていて本当に「波が海に浮かんでいる」ように見えました!
波浮港の名前の由来は何度か聞いた事があるような気がするのですが、ただ伝え聞くのと実際に景色を前に語ってもらうのとでは、全然違っていました。
「この位置から見る」というのが、身近感があっていいです。
「波浮港」が、今までの何倍もロマンチックな名前に感じられました。
そして港への帰り道、運転手さんは目指す方向と全然違う方向へハンドルを切りました。
「あれ?」と思ったら、民家脇に植えられた椿の防風林の中を遠回りして通ってくれたのです。
油にもなり、良い炭にもなり、防風林としても役立つ、島の生活と密着したヤブツバキ。
そのヤブツバキが、緑のトンネルをつくっています。
この場所は、私も時々通るお気に入りの場所でもあるのですが、「この道は人が掃除をするんですが、みんな花の時期には落ちている花だけ残すんですよ。だから道路が椿の花で赤くなるんです。」という話しを聞いて「なるほど!」と思いました。
運転手さんの「島への思い」が、心に届くような気がしました。
別れ際、みなさんから「大島が好きになりました。」「今まで自分と関係のない遠い存在だった大島が身近になりました。」と声をかけていただきました。そして「沖縄の事も身近に感じてくださいね」とも…。
そうですよね。
昨日みなさんと歩いた事で、私にとっても沖縄本島が少し身近になったような気がします。
そういえば、沖縄本島でもジオパーク申請の準備が進んでいるようです。
沖縄のジオパークを訪ねる機会があったら、きっとみなさんの事を思い出すと思います。
楽しい時間を、ありがとうございました。
(カナ)