昨日、海のふるさと村主催、ジオパークツアーのガイドに行ってきました。参加者は大人5名、子ども2名の計7名。みなさん、島在住の方達でした。
海のふるさと村周辺は周囲に民家もなく、島の中では秘境の雰囲気の漂うところです。目の前の海岸に出ると、現在活動中の伊豆大島火山の下に隠れた、数10万年前の火山の中身を見ることができます。
子ども達の背後にそびえる崖が、その火山の中身です。
崖一面の、見事な横縞!

この模様は、冷え固まった溶岩の“ヒビ割れ”でできています。割れ方の方向やその厚さから「伊豆大島火山地質図」の著者川辺氏は「ここはカルデラの底にたまった溶岩の可能性もあるのではないか?」と語っています。
海岸には崖が崩れて落ちて来たと思われる、大きな岩がゴロゴロしています。
なんとも迫力のある海岸です。

数10万年前、火口から流れ出た溶岩がどんどん厚く重なって、カルデラの中に溶岩の湖を作っていたのでしょうか?その時の様子を思い浮かべながら目の前の岩を見ていると、ちょっとドキドキしてきます。(笑)
数10万年という、年代物の岩で遊ぶ子ども達。

豪華な遊び道具です!
ゴロ石の海岸。
参加された島民の方の記憶では、ここは砂浜だったそうです。

「どの砂浜も、砂が少なくなっている。」ということが話題になりました。
海岸をのんびり歩いた後は330年前に沢を流れた溶岩流にそって、森の中へ。土石流(?)と思われる固まりの中には大小さまざまな岩がはまっていて、それが子ども達には面白かったようです。

「この石、取れるかなぁ?」
「取れるんじゃないの?」
溶岩流の上に発達した森の景色は、迫力満点です。
「すごいなぁ、ここ。」という声があがります。

溶岩の下から伸びた根っこを観察中。
「ねえ、これ誰が作ったの?」と子どもたち。

「雨が降った後の水の流れだよ。」「よくここまで奇麗に重なったね。」
雨が作った芸術作品は、大人にも好評でした。
「わ、ここもすごいね!」

森の中に突如現れる赤い壁。
昔ここで、どんな出来事が起きたのでしょう?
森には子どもたちの遊び道具がいっぱいです。

木から垂れさがった蔓でターザンごっこ。
みんなで溶岩流の沢を登り…

そして、秋の終わりはやはりこれを楽しまなくっちゃ!

風に乗って空を飛ぶ、フワフワのタネ。
大物です!!(笑)
この立派なタネの正体は誰でしょう?

大島では見る機会の少ない、サカキカズラです。
海のふるさと村周辺の森で這っていました。
そして最後は、以前島の子どもたちが「段ボールを使ってサンドスキーをしていた」という場所へ。

最初はここで「段ボールでのサンドスキー」をやってみようと思っていました。
で、先日試しに滑りに行ってみたのですが…全く滑れませんでした。
段ボールにまたがってズルズル這っている私を見て、同僚の柳場は「良かったね~一緒に来て。一人でそんなことしていたら、きっと空しかったよ。」と言っていました。(笑)
昔はもっと砂が多くて斜面も急だったようですが、だんだん砂がなくなってしまったとのこと。
で、今回は“松ぼっくり投げ”に遊びを変更しました。
斜面を登って振り向くと、眼下に青い海が広がっていました。
「奇麗~!」
この景色だけでも、十分斜面を登る価値があります。

全員で、坂の上から松ぼっくりを投げました!ほとんどが距離が伸びずに止まってしまいましたが、一つだけ下の方までコロコロ転がって行きました。なかなか楽しい遊びでした~。
最後に、子ども達が「お風呂」と言っていた円形の台(自然のもの?)に乗って記念撮影。
背後の火山灰斜面には、私たちの足跡だけが刻まれていました。

「この足跡も数日で奇麗に消えてしまいますよ。」と、海のふるさと村の人がつぶやきました。
そうですよね。島を吹き抜ける風が、また美しい斜面を作りますよね。
火山がつくった景色の中で遊んだ、初の“海のふるさと村周辺”ジオツアーでした。
(カナ)
海のふるさと村周辺は周囲に民家もなく、島の中では秘境の雰囲気の漂うところです。目の前の海岸に出ると、現在活動中の伊豆大島火山の下に隠れた、数10万年前の火山の中身を見ることができます。
子ども達の背後にそびえる崖が、その火山の中身です。
崖一面の、見事な横縞!

この模様は、冷え固まった溶岩の“ヒビ割れ”でできています。割れ方の方向やその厚さから「伊豆大島火山地質図」の著者川辺氏は「ここはカルデラの底にたまった溶岩の可能性もあるのではないか?」と語っています。
海岸には崖が崩れて落ちて来たと思われる、大きな岩がゴロゴロしています。
なんとも迫力のある海岸です。

数10万年前、火口から流れ出た溶岩がどんどん厚く重なって、カルデラの中に溶岩の湖を作っていたのでしょうか?その時の様子を思い浮かべながら目の前の岩を見ていると、ちょっとドキドキしてきます。(笑)
数10万年という、年代物の岩で遊ぶ子ども達。

豪華な遊び道具です!
ゴロ石の海岸。
参加された島民の方の記憶では、ここは砂浜だったそうです。

「どの砂浜も、砂が少なくなっている。」ということが話題になりました。
海岸をのんびり歩いた後は330年前に沢を流れた溶岩流にそって、森の中へ。土石流(?)と思われる固まりの中には大小さまざまな岩がはまっていて、それが子ども達には面白かったようです。

「この石、取れるかなぁ?」
「取れるんじゃないの?」
溶岩流の上に発達した森の景色は、迫力満点です。
「すごいなぁ、ここ。」という声があがります。

溶岩の下から伸びた根っこを観察中。
「ねえ、これ誰が作ったの?」と子どもたち。

「雨が降った後の水の流れだよ。」「よくここまで奇麗に重なったね。」
雨が作った芸術作品は、大人にも好評でした。
「わ、ここもすごいね!」

森の中に突如現れる赤い壁。
昔ここで、どんな出来事が起きたのでしょう?
森には子どもたちの遊び道具がいっぱいです。

木から垂れさがった蔓でターザンごっこ。
みんなで溶岩流の沢を登り…

そして、秋の終わりはやはりこれを楽しまなくっちゃ!

風に乗って空を飛ぶ、フワフワのタネ。
大物です!!(笑)
この立派なタネの正体は誰でしょう?

大島では見る機会の少ない、サカキカズラです。
海のふるさと村周辺の森で這っていました。
そして最後は、以前島の子どもたちが「段ボールを使ってサンドスキーをしていた」という場所へ。

最初はここで「段ボールでのサンドスキー」をやってみようと思っていました。
で、先日試しに滑りに行ってみたのですが…全く滑れませんでした。
段ボールにまたがってズルズル這っている私を見て、同僚の柳場は「良かったね~一緒に来て。一人でそんなことしていたら、きっと空しかったよ。」と言っていました。(笑)
昔はもっと砂が多くて斜面も急だったようですが、だんだん砂がなくなってしまったとのこと。
で、今回は“松ぼっくり投げ”に遊びを変更しました。
斜面を登って振り向くと、眼下に青い海が広がっていました。
「奇麗~!」
この景色だけでも、十分斜面を登る価値があります。

全員で、坂の上から松ぼっくりを投げました!ほとんどが距離が伸びずに止まってしまいましたが、一つだけ下の方までコロコロ転がって行きました。なかなか楽しい遊びでした~。
最後に、子ども達が「お風呂」と言っていた円形の台(自然のもの?)に乗って記念撮影。
背後の火山灰斜面には、私たちの足跡だけが刻まれていました。

「この足跡も数日で奇麗に消えてしまいますよ。」と、海のふるさと村の人がつぶやきました。
そうですよね。島を吹き抜ける風が、また美しい斜面を作りますよね。
火山がつくった景色の中で遊んだ、初の“海のふるさと村周辺”ジオツアーでした。
(カナ)