グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ありがとう~!

2012年11月25日 | ツアー
昨日は14時40分の船で着いたお客様と、2時間のショートツアーに行ってきました。
移動の時間をのぞくと日の入りまで1時間半ぐらいです。

高校時代の同級生で集まったというお客様は、翌日は午前の船で帰られるとのこと。
ということは、大島を体験してもらう貴重な2時間です。

「もっとも大島らしいところへ行こう」と考えて、三原山の景色と“溶岩”を見に行くことにしました。
道中、今が盛りのイズノシマダイモンジソウの花を見に、森に立ち寄りました。

黒い溶岩の壁に白い小さな花が咲く風景は「大島の秋」ならでは。
ぜひ見ていただきたいものの一つです。

「かわいい~。」と皆さん。

ありがとうございます!(笑)
この後、三原山へ向かいました。

三原山はかなり日が傾いている時間だったことと、曇りだったことで薄暗く感じました。

「ススキはまだ少しタネが残っているから、太陽が顔を出してくれさえすれば、キラキラを見てもらえるのだけれど…」そんな事を思いながら、いつもとは順番を変えて最後にパホイホイ溶岩地帯に立ち寄りました。「歩いているうちに雲が途切れるかも。」と思ったのです。

そうしたら三原山が昨日も“粋な計らい”をしてくれました。
ギリギリのところで、太陽が雲から出て来てススキ野原を照らしたのです!

「きれい~!」
このタイミングで照らしてくれるとは、三原山に歓迎されているなぁ~。(笑)

その後太陽は雲の中に入ってしまいましたが、外輪山に沈む間際にもう一度出て来てくれました!

すばらしい~!

満足して車のところまで帰って来た時のこと…
なんと今度は海に沈む直前の太陽が、上空を覆う雲の下から出てくるではありませんか!

1日に2回も、同じシチュエーション!!
こんなことって、あるのですね~。

「スゴイ~」「奇麗~!!」

みんな、沈んでいく太陽に釘付けです!

「あ、雲と海に挟まれた~!」

…と喜んでいたら「あ!あれ船じゃありません?」の声が…

確かに船です。

船が太陽の前を通り過ぎようとしていました。

地平線に沈んでいく太陽と、先に進んでいく船。

まるで影絵を見ているかのようでした。

さて、ではここで、読者のみなさんにクイズです。
この船は、太陽が沈む前に太陽の前を通り抜けたでしょうか?

正解は…

「通り抜けた」です。でも本当にギリギリ、ほぼ同時ぐらいでした。
船の陰が見えなくなった時、太陽も点のように小さくなって地平線の向こうに消えていきました。

短かったけれど、大島らしいツアーでした。
三原山さん(地球さん?)、いつも素敵な演出をありがとう~!


(カナ)
コメント (2)
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