グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ベニバト

2012年11月14日 | 
これまたとんでもない珍鳥に出会いました。
一昨日のことです。
夕方、犬の散歩から車で帰る途中の細い砂利道にいました。
車の中からその姿を見た瞬間、あ!これは!と思いました。


写真では分かりにくいですが大きさはキジバトよりもかなり小さいです。





車から降りずに窓からカメラを出しての撮影です。
・・・どんどん遠ざかっていく~(涙)



しきりに地面に落ちているナニカをついばんでいました。



うちに帰ってネットで調べるまでは持ち歩いている図鑑を見てシラコバトかもかと思いました。
シラコバトはもっと色白で尾羽が長く留鳥性が強いそうです。



トコトコ。
そしてこの子は色合いから成鳥メスであると天野から教えてもらいました(私だけの判断では心もとなかったので同定を仰ぎました)
しかも東京都初記録かもしれないということです。
ベニバトは熱帯~亜熱帯の鳥で日本ではごく少数が迷鳥として記録されている程度です。
それも南西諸島や西日本中心。
なぁーんで大島まで来ちゃったかなー?
しかし今年7月に北海道の天売島で記録されています。



ん?警戒してる?
このあとびゅーっと元気に飛んで行きました。


以前も何度かこうして本来の生息地から遠く離れた大島までやって来た鳥(アカアシチョウゲンボウ、マミジロタヒバリ、オウチュウ)を紹介してきましたがこういう鳥たちは果たしてちゃんともともとの生息地へ戻ることができるのでしょうか?
他人事(他鳥事?)ながら心配でなりません。

その反面、はるか遠くの生息地まで行くことなくこうして珍しい鳥を見ることができてうれしいのも事実です。
この日この時間この場所に私が来なかったら出会えていなかったでしょう。
広い(?)大島でこんなかわいらしいベニバトに出会えて本当に幸運でした。
鳥見冥利に尽きます(笑)

今度はその名の通り美しい紅色のオスに会いたいです。
きっといつかチャンスがあるでしょう。

                    がんま
コメント
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