3月2日の土曜日(ロゲイニングの日です)、竹芝桟橋の乗船待合所内にある「東京愛らんど」で、東京都島しょ振興公社主催の表題のイベントが開催され、その中で「ジオパークと椿祭り」を語りに行ってきました。
「島グルメ美食の会」は今回で13回目。
毎回伊豆諸島や小笠原の島料理を紹介しつつ、島から人を呼んで話しを聞いているのだそうです。
島の食材を使った様々なメニューが食べられるこのイベントは、とても人気があるようです。
今回の応募者数は396名、実際に参加できるのは30数名なので、なんと10倍以上の競争率です!
それもそのはず…参加費¥3,000の今回のメニューは…

すごい、ごちそう!
さらに、各島のお酒が飲み放題!

中には島に行かないと飲めない、アメリカイモから作った新島の焼酎もありました。
会場に、だんだん人が集まってきました。

新しくできた伊豆大島ジオパークのDVDに見入る方、配布したジオパークパンフレットに目を通す方…中には「DVD売っていないんですか?」という質問もあったようです。(わ~い!)
さて、食事が始まりました。
どれも、なかなかのボリュームです。
これは、蒸かしジャガイモの大島バターと赤イカの塩辛のせ。

バターと塩辛という意外な取り合わせが、美味しかったです。
ムロアジのたたき揚げ

熱々でジューシーでとっても美味しいです!
椿の花びらジャムの豚角煮。

柔らかく煮込まれたアシタバも添えられていました。
椿油で揚げた天ぷら。

アシタバの茎に豚肉を巻いてあげた物が、大絶賛されていました。
天ぷらにかけるのは島の塩、3種。

緑は明日葉入り、ピンクは唐辛子入り。唐辛子入りがクセになりそうな味でした。
そして大島を代表する料理、メダイのべっこう寿司。

このツヤツヤな色は、まさに「ベッコウ」です。
青唐辛子の香りと辛みが、これまた最高!
いや~、美味しかったです。
…と大満足で終わってしまいそうな勢いですが(笑)、最後の30分で話しをしてきました。

噴火が大島をつくってきたことを簡単に話した後「噴火がつくった景色を見に行ってみましょう!」ということで紹介をはじめました。
「皆さんの中で『縄模様の岩』を見た事がある方、いらっしゃいますか~?」と聞いてみました。

いませんでした!(笑)
噴火がつくった芸術作品の数々も紹介。
ゴジラ、ゴリラ、犬…「では、これは?」

会場からは「竜!」の一声。
なるほど~。“竜”いいですね!
ジオ(大地の物語)は、様々な角度から楽しめます。
例えばこの日食べた物も、まさにジオ。

アシタバは水はけのいい、溶岩の地面が好きだし…
実は、くさやだってジオなんです!
(写真はくさや汁につける前の、天日干しの状態です)

伊豆大島は地表面の水はけが良くて川がない若い火山島。さらに噴火でできた地面はほとんどが斜面で、田畑を作る平地が少なく、塩で年貢を納めていた歴史があります。
貴重な塩を節約して塩水につけて干物を作るうち“くさや”ができていった、とされています。
くさやも火山島の歴史が生んだ、食べ物なのですよね。
そして…縄文時代から島に存在し、島の気候風土にあう椿が人の生活に活用されていた歴史は、まさにジオそのもの!

防風林、薪、炭、油…生活の中の椿を簡単に紹介した後、椿祭りの紹介へ。
3日ぐらいしか保たない椿の花を、毎日のように入れ替え、奇麗な花を見てもらおうとする「もてなしの気持ち」が、この風景の中にあります。

大島には「椿」を愛する人たちが、たくさんいるのです。
そのこともジオパークなのだと、最近感じるようになりました。
椿祭り会場ではアンコさんが踊りを披露し、観光の方達をもてなしています。

このアンコさんの衣装は、頭に水桶を乗せて水を運んでいた時の衣装が引き継がれたもの。
そして重たい水を運ぶ苦労は、地表面の水はけの良い若い火山島の暮らしゆえだったのです。

(右のアンコさんの絵は、藤井工房さんhttp://www7.ocn.ne.jp/~ankosan/で撮らせていただいたものです)
食べ物も、祭りの衣装も、歴史も、みんなジオと関わっています。

今、多くの人が暮らす元町も、675年前に流れた溶岩の上に発達した町なのです。
この島の成り立ちを通して島を眺める事で、美しい椿の花の奥に、アンコさんの衣装の奥に、そして美味しい島料理の奥に、伊豆大島だからこそ楽しめる“オンリーワンの物語”が見えてきます。
その物語をたくさんの人に、楽しんでほしいなぁ~、と思うのです。
講演のあと、さまざまな方に、声をかけていただきました。
質問も「ありがとう」の言葉も、とても嬉しかったですが、ある新聞社の方の「やっとジオパークがわかった。」という言葉が、何より嬉しかったです。
ジオパークを伝える機会を作ってくださった東京都島しょ振興公社の皆さん(ブログ用写真も提供していただきました)、イベントに参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
とても美味しかったし、とても楽しかったです!
(カナ)
「島グルメ美食の会」は今回で13回目。
毎回伊豆諸島や小笠原の島料理を紹介しつつ、島から人を呼んで話しを聞いているのだそうです。
島の食材を使った様々なメニューが食べられるこのイベントは、とても人気があるようです。
今回の応募者数は396名、実際に参加できるのは30数名なので、なんと10倍以上の競争率です!
それもそのはず…参加費¥3,000の今回のメニューは…

すごい、ごちそう!
さらに、各島のお酒が飲み放題!

中には島に行かないと飲めない、アメリカイモから作った新島の焼酎もありました。
会場に、だんだん人が集まってきました。

新しくできた伊豆大島ジオパークのDVDに見入る方、配布したジオパークパンフレットに目を通す方…中には「DVD売っていないんですか?」という質問もあったようです。(わ~い!)
さて、食事が始まりました。
どれも、なかなかのボリュームです。
これは、蒸かしジャガイモの大島バターと赤イカの塩辛のせ。

バターと塩辛という意外な取り合わせが、美味しかったです。
ムロアジのたたき揚げ

熱々でジューシーでとっても美味しいです!
椿の花びらジャムの豚角煮。

柔らかく煮込まれたアシタバも添えられていました。
椿油で揚げた天ぷら。

アシタバの茎に豚肉を巻いてあげた物が、大絶賛されていました。
天ぷらにかけるのは島の塩、3種。

緑は明日葉入り、ピンクは唐辛子入り。唐辛子入りがクセになりそうな味でした。
そして大島を代表する料理、メダイのべっこう寿司。

このツヤツヤな色は、まさに「ベッコウ」です。
青唐辛子の香りと辛みが、これまた最高!
いや~、美味しかったです。
…と大満足で終わってしまいそうな勢いですが(笑)、最後の30分で話しをしてきました。

噴火が大島をつくってきたことを簡単に話した後「噴火がつくった景色を見に行ってみましょう!」ということで紹介をはじめました。
「皆さんの中で『縄模様の岩』を見た事がある方、いらっしゃいますか~?」と聞いてみました。

いませんでした!(笑)
噴火がつくった芸術作品の数々も紹介。
ゴジラ、ゴリラ、犬…「では、これは?」

会場からは「竜!」の一声。
なるほど~。“竜”いいですね!
ジオ(大地の物語)は、様々な角度から楽しめます。
例えばこの日食べた物も、まさにジオ。

アシタバは水はけのいい、溶岩の地面が好きだし…
実は、くさやだってジオなんです!
(写真はくさや汁につける前の、天日干しの状態です)

伊豆大島は地表面の水はけが良くて川がない若い火山島。さらに噴火でできた地面はほとんどが斜面で、田畑を作る平地が少なく、塩で年貢を納めていた歴史があります。
貴重な塩を節約して塩水につけて干物を作るうち“くさや”ができていった、とされています。
くさやも火山島の歴史が生んだ、食べ物なのですよね。
そして…縄文時代から島に存在し、島の気候風土にあう椿が人の生活に活用されていた歴史は、まさにジオそのもの!

防風林、薪、炭、油…生活の中の椿を簡単に紹介した後、椿祭りの紹介へ。
3日ぐらいしか保たない椿の花を、毎日のように入れ替え、奇麗な花を見てもらおうとする「もてなしの気持ち」が、この風景の中にあります。

大島には「椿」を愛する人たちが、たくさんいるのです。
そのこともジオパークなのだと、最近感じるようになりました。
椿祭り会場ではアンコさんが踊りを披露し、観光の方達をもてなしています。

このアンコさんの衣装は、頭に水桶を乗せて水を運んでいた時の衣装が引き継がれたもの。
そして重たい水を運ぶ苦労は、地表面の水はけの良い若い火山島の暮らしゆえだったのです。

(右のアンコさんの絵は、藤井工房さんhttp://www7.ocn.ne.jp/~ankosan/で撮らせていただいたものです)
食べ物も、祭りの衣装も、歴史も、みんなジオと関わっています。

今、多くの人が暮らす元町も、675年前に流れた溶岩の上に発達した町なのです。
この島の成り立ちを通して島を眺める事で、美しい椿の花の奥に、アンコさんの衣装の奥に、そして美味しい島料理の奥に、伊豆大島だからこそ楽しめる“オンリーワンの物語”が見えてきます。
その物語をたくさんの人に、楽しんでほしいなぁ~、と思うのです。
講演のあと、さまざまな方に、声をかけていただきました。
質問も「ありがとう」の言葉も、とても嬉しかったですが、ある新聞社の方の「やっとジオパークがわかった。」という言葉が、何より嬉しかったです。
ジオパークを伝える機会を作ってくださった東京都島しょ振興公社の皆さん(ブログ用写真も提供していただきました)、イベントに参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
とても美味しかったし、とても楽しかったです!
(カナ)