グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島へのアプローチ  あたみ編

2013年03月01日 | 歴史・文化
前ブログのクラブツーリズムさんのお客様は熱海航路でご来島でした。
この時季、熱海のウメ(梅園)と、大島のツバキ観賞を
組み合わせていらして下さる方も多いようです。

見出し写真は、私用を済ませて26日(火)、
熱海経由で帰島した際の熱海港の様子です。

JR新幹線駅のある熱海は、
港にもヨットなどのプレジャーボートがたくさん係留されていたり、
大島とは、また違った魅力のある街です。

港に隣接した公園の桜が早くも満開でした。

ここは、「サンレモ公園」といい、熱海市とイタリア共和国サンレモ市が、
国際的観光文化都市としての発展のため1976年(昭和51年)に国際姉妹都市となったことを記念して、
1982年に両市相互に相手国の様式の庭園を建造したそうです。

この公園内には、
坪内逍遥作詞の熱海市歌の碑や、
ヘレンケラーの言葉を刻んだ石碑なども建てられています。

   「あなたのランプの灯を
    もう少し高く掲げてください!
    見えない人々の行く手を
    照らすために!
             ヘレンケラー  」

    ( 熱海ライオンズクラブ創立50周年記念石碑 )

ヘレンケラーさんが、熱海にいらしたのでしょうか? 
逍遥先生、省略してすみません。(汗)


東側に海が広がり、山を背にして温暖な気候の熱海。
すぐ近くには温泉ホテルが建ち並んで、
何種類ものヤシの木が 南国情緒を演出しています。

サクラ並木の中には、「早咲大島」という品種もありましたが、
花はまだ5分咲きくらいでした。

熱海駅との間にある糸川沿いでも、この桜並木が満開でした。

いま満開の桜、その名も「アタミザクラ」なのですね。

この時季の大島では、ツバキの花に集まる多くのメジロを見ますが、
熱海では同じようにサクラの花に、たくさんのメジロが集まっていました。


熱海の駅から港までは、徒歩で30分程だと思います。
下り坂なので、とても楽です(笑い)

途中には、多くの・・・おみやげ屋さん、飲食店、ホテルや旅館・・・

こんな記念碑もありました。

「豆相人車鉄道」

「豆」は、豆州…伊豆の国ことで、「相」は、相州…相模の国。
伊豆の熱海と、相模の小田原を結んだ鉄道の意味だそうです。
1896年(明治29年)3月、熱海と小田原を結ぶ鉄道25キロメートルが全線開通。
所要時間は4時間だったそうです。(現在はJRの在来線でも30分かからない位?)

6人~8人乗りの客車を3名の人夫が押して動かす。
「人車」とは、人力車のことなのですね!!!
明治29年当時の運賃は、熱海~小田原間で、
下等40銭、中等60銭、上等1円。
10才未満は半額、3才未満は無料。

1907年(明治40年)12月、軽便鉄道に替わるまでの12年間、
貴重な交通として利用されたそうです。
(軽便鉄道:一般の鉄道より簡便な規格で建設された鉄道)


駅から港までの間にも、いろいろ見所はありますが、やはり湯の街なので、

源泉「七湯めぐり」の内の、ここは「小沢の湯」。

こんな場所が街の所々にあって、
温泉を飲んだり、
蒸気を利用して温泉卵を茹でたり出来るようになっています。
ちなみに、タマゴの茹で時間は8~15分で、
その日の天候や源泉の機嫌次第で所要時間は違うそうです!?


おとなりの街を、ゆっくり歩いてみるのも良いですね。

(なるせ)

コメント
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