グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

卒園記念と誕生日

2013年03月26日 | ツアー
3月下旬に入ってから「卒園(小学校入学)記念に、こどもに火山を体験させたい」というリクエストを数件いただいています。(とても嬉しいリクエスト、ありがとうございます!)

今回はその第1回目。
週末2日間で、4月から小学校に入学するY君とお母さんを柳場と交代で案内しました。
(なので今日の日記は、2人の合作です。)

1日目
私(西谷)のガイドで、港到着後そのまま三原山へ。
移動中の車の中で、Y君に「火山って知ってる?」と聞いてみました。

「火山ってさ、心臓のようなもんでしょ?赤い血がバ~っと噴き出すんだよね。」とY君。
…感覚的に、イメージできているのがすごいです。

さらに、途中下車した“椿の森”で、黒い土の小山(枯葉や枝を焼いた跡なのでしょうか?)を指差しながら…
「これ、火山みたい。」

フムフム~。

ところでこの日は、お母さんの誕生日でもありました。
そして、誕生日を祝う花束が、行く先々に用意されていました。

ちょっとした土手には…

シチトウスミレの花束!

車道の脇には…

ヤブツバキの花束!

そして…

ジャラジャラと(?)垂れ下がるハチジョウキブシの花束!
ハッピーバースディ~!

Y君、引き続き花束観察中。

え?花なんてないって?

いえいえ、立派な花束があるのです。
これ…

春の大島ならではの花、シマタヌキラン。
もうちょっとしたら、立派なタヌキの尻尾になることでしょう!

さて、誕生日といえば“スイーツ”
実は港で、お母さんが誕生日だということを聞いてから、ある計画を胸に秘めていました。
 
“あの場所”で“あの椅子”に座って、スイーツを食べたい!
ということで、いざ“あの場所”へ…。

1777年に始まった噴火が作った年代物の椅子(スベスベ溶岩)に座り、噴火が作った広大な景色を見ながら食べるスイーツです。いや~、おいしいのなんの!(笑)

そして最後は“溶岩歩き体験”
バランス撮りながら、上手に歩きました。

小学校入学前に溶岩の上を歩いたって、学校のお友達に自慢できますよね。
好奇心旺盛で元気なY君、どんな小学生になるのか楽しみです。

ではここで、2日目の柳場にバトンタッチします~。

2日目
西谷の後を継いで、2日目は樹海を中心にご案内してきました。

温泉ホテルさんの横を抜けて樹海に向かいます。
道の両側にはすでに赤い実をつけたアオキ。中には紫の可愛い花もチラホラ見えます。

「ほら、大きな葉っぱだよ~」私のその言葉に・・・


「ば~~~~!」

遊び心満点ですね。(笑)

足元の水溜りには早くもヒキガエルの卵。
中には水から出てしまってる卵もあります。それを見たY君は・・・

お母さんと協力して、干上がりそうな卵を水の中に戻しています。
優しいですね~。感心感心!

さて、樹海の中はY君が隊長です。
道順を指し示すマークを探しながら先頭を進みます。

さすが男の子、冒険心も旺盛です。でも、優しい心遣いも・・・。


つまづきそうになったお母さんをフォロー中。

フカフカの土に見える足元も、「山から飛んできた小さな小石なんだよ。」とか
「まるで硬い々岩(溶岩)から生えている様な木だね~。」等と話しながら進んで行くと
木の根元で、妙なモノを発見! オレンジ色の粒々に興味津々です。

「虫さんのウンチだよ。」と言ってもひるみません。

さて樹海のメインポイント(私はそう思っている・・・)
溶岩に囲まれた不思議な小道です。

ここは、昔起きた色々な地球の営みを感じられると共に、植物たちのたくましさににパワーをもらえる場所です。Y君は、溶岩の隙間の中へ・・・。

背丈の倍以上有りそうな岩で出来た壁は、Y君にとっては迷路みたいなもの。
楽しそうです。

さて、樹海で2番目のお気に入りの場所です。

クネクネと伸びた不思議な樹形に、チョット首を傾け「はいポーズ!」「パチリ!」

樹海を満喫した後は、”桜っ株”そして”裏砂漠”へ立ち寄ってみました。

お母さんと一緒に、大自然の中でジャン~~プ!!! おっ!お母さんより飛べたかな?(笑)

「次は、お山にポッカリ開いた大きな穴を見に行こうね。」と約束して港へとお送りしました。
短いツアーだったけど色々楽しんで頂けたかな~?

(ギバ)
コメント
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