グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

龍谷大学ツアー1日目

2013年08月29日 | ツアー
昨日と今日の2日間、龍谷大学の生態学と工学専攻の学生さんたちのツアーを案内しました。
で、今日は昨日の報告を…。

午前中は三原山のフルコースツアーでした。

いつものように、時々質問しながら歩いたのですが、昨日は「大正解!」が続出しました。
例えば…

「なぜ溶岩に細かい穴があいているの?」
「水が膨張するから」←即答!

「三原神社が溶岩流にのみこまれなかったのはなぜ?」
「後ろが(古い噴火で)少し高かったんじゃないの?」←数人同時に即答!スバラシイ~。

熱心にメモをとって歩く学生さんもいました。
溶岩の塚(ホルニト)のでき方も図説。

わかりやすい~。
この図をそのまま説明に使わせてもらいたいって思いました。

理科系の学部だからでしょうか?
「実験する」「自分で考える」が得意なようです。

地面の熱さを体感中。

ゴジラを食べちゃった人もいます(?)


展望所&トイレで建物に設置されている地震計の精度について説明した時は「じゃあ、トイレをした時の振動も記録されちゃいますね」との衝撃的な意見が(笑)

“トイレをした時の振動”という発想が面白かったので、ポーズをとってもらいました。

次の噴火で形が変わってしまうはずの、今しか見られない火口の前で集合写真。


卵を抱えて歩いているクモを見て…


火口に陰をつけるクモを見て…

クモ違い(笑)

溶岩の丸いひび割れにそって咲く、ハチジョウイタドリの花を観賞し…


火山、裏砂漠、そして植物再生の道を元気に歩ききりました!

とっても、とってもお疲れさま!

ツアーはまだまだ続きます。
昼食後のツアー第2部は、願法のバードウォッチングです。

ちょうど秋の渡りが始まる前の鳥が少ない時期とのことでしたが、一見何もいないように見える遠くの海上を飛ぶ鳥や、上空を飛ぶ飛行機の機種を言いあてる願法に「空を飛ぶものにメチャメチャ詳しいやん!」という声があがっていました。

海岸から牧場まで歩いて、大島牛乳で作ったアイスクリームを食べながら休憩。

草の中からは「チッ、チッ」というセッカの声が聞こえてきますが、姿は見えませんでした。

牧場近くの公園には、網にはさまって身動きできなくなっているキンバエが何匹もいました。

なんでこんなことに??

さて5時間+2時間の昼ツアーのあと、夜は2時間のナイトツアーでした。
懐中電灯を片手に皆で道の両脇の生き物をさがしたら、次々に色々な生き物が見つかりました。

ナナフシたくさん、キリギリスの仲間たくさん、コオロギの仲間たくさん、カニグモの仲間、眠っている蝶やトンボ。そして…鳥の糞?

かと思ったら、モンキアゲハの幼虫だったようです。
見事な擬態を見破ったのは、目のいい女子学生さんでした。

そして昨晩、私がもっとも感動したのがこちら…。
ショウリョウバッタの産卵です!

驚いたことに、砂に産卵管を突き刺し卵を産みつけるバッタが同時に何匹も見つかりました!

「あ!ここでも産んでる!」
「ここにも居ます!」

「踏んじゃいそう…」

「砂地が穴だらけですよ。ここに産んだんですよね?」
「あ、本当だ!掘ってみたいね。」←やりませんでしたけど…

ショウリョウバッタが同じ時間に一斉に産卵するということをはじめて知りました。
なんで同時に卵を産む必要があるのでしょう?

とても不思議…地球って本当にワンダーランドです!
この後、海岸生物を観察し、星空を眺めて1日のツアーが終了しました。

元気な皆さんと一緒に、不思議をいっぱい見つけられて楽しかったです。

(カナ)

(明日は2日目のツアーを報告予定です)




コメント (2)
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