グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

みんながそれぞれ、物語を持っている。

2014年03月22日 | ツアー
一昨日、昨日と、38°の熱が下がらず、朝6時半から三原山に登るツアーは、ネイチャーガイドの中林さんに代わってもらいました。(持つべきものはガイド仲間 …助かりました。)

で、私は10時過ぎの高速船からスタートの“日帰りツアー”のガイドに行って来ました。
“椿”を中心にのんびり歩く予定だったので、なんとか行けるかと思ったのです。

そよ風に晴天の今日の大島。
まずは三原山に向かう途中にある“椿の森公園”へ。

公園ではオオシマザクラの花が咲きはじめましたが…


椿もまだまだ元気に咲いています!

椿祭りは明日で終わりですが、この後しばらくは桜と椿の両方が楽しめそうです。

愛知県と台湾から、椿を見にいらした皆さんです。

皆さんは東日本大震災後、気仙沼大島を訪ねた時に知り合い、以後時々一緒に旅行をされているそうです。

気仙沼大島と伊豆大島は椿つながりで、互いの災害の際に“助け合い”が行われたと聞いています(義援金、椿の苗木提供、搾油機の提供など)。その気仙沼大島で知り合った方達が、災害後の大島の“椿祭り”を訪ねてくれる…不思議な“縁”を感じました。

今日は富士山も奇麗に見えていました。

馬の背後の雪をかぶった富士山、見えるでしょうか?

山頂は、車を置く場所がないほど賑わっていました。

さすが椿祭り最後の連休です。

のんびり歩いて、江戸時代に流れたスベスベ溶岩の椅子に座って、お弁当を食べました。

以前からここで、お弁当を食べてみたいと思っていたのです。

普段は山に登るコースが多いので、歩きはじめてすぐにお弁当を食べることはないのですが、今日は“椿”がテーマだったのでゆっくり時間がありました。

なんとも贅沢なランチタイム。


食後はゴツゴツ溶岩地帯で、今年初めて見る“ハチジョウイタドリの芽生え”を見つけました!

タネから小さな双葉がいっぱい伸びていました。
まだ弱々しい小さな芽生え…。

「ラッキー!」と、みんなで写真を撮りました。
なんだか“大吉”を引き当てた気分でした(笑)

台湾からいらしたRさんは、このあと「台湾で喫茶店をしようと思っている」と話してくれました。

「人はそれぞれ物語を持っている。さっき見た芽生えも力強い物語。たくさんの物語を繋げる場所を作りたい」と…素敵な喫茶店ができそうですね。

皆さんはこの後、椿祭り会場で園芸種の椿の花を楽しんだ後、大急ぎで地層大切断面を見て帰路につかれました。

爽やかな青空の1日でした。

後は今晩、熱が出ませんように…。

(カナ)




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