グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

昨日のツアー

2014年03月27日 | ツアー
昨年、海部門スタッフが退職し、暫く私は陸ガイドから離れていました。
しかし、3月に入り西谷が体調を崩した事もあり、このところ4~5日おきに山を歩いています。
そんな訳で、今日は急遽私がブログを担当する事に・・・。
しかし、心構えができていなかったので、殆ど写真がありません。お許しくださ~い。

さて、陸を案内していて思うのですが、ガイド楽しいですね~。
お客様から教えていただく事も沢山有ります。

海ガイドの場合は、コミュニケーションツールとしてボードを使うのですが
どうしてもガイド側からの一方通行になりがちです。

陸では会話のキャッチボールが出来る。

一番大きな魅力は、その場で反応が返ってくる。
私の場合これが一番ですね。

勿論、海には海の楽しさが有るのですが・・・。
(海は、潜っているだけで自分が楽しい。個人で楽しむモノかな?(笑))


さて昨日、2組のお子様連れのご家族を山にご案内してきました。

小学生の男の子3人、そして友達同士のお母さん。

しかし、折角ツアーを申し込んで頂いたのに天候は曇り・・・
大島温泉ホテルを過ぎた辺りから周囲は真っ白な霧の中
20m程しか視界が有りません。

しかし、そんな中でも男の子達は元気イッパイ!
山頂口展望台に着いた途端、一気にカルデラに降りる道を駆け下って行きました。

そして、茶色く縮んだスナゴケを見付け、「なにこれ~?」
片っ端から足元の石を拾っては、「ねえ~、これ溶岩?」
オオバヤシャブシの種を飛ばした後の実を見ては「これ変なの~何だぁ~?」
好奇心旺盛!次から次へと質問攻めです。苦笑

縄状溶岩もいち早く子供達が見付け、「なんだこれ?」
もちろん私は正解等知りませんから「なんだろうね~、此処で何が起きたんだろう?」
と、逆に問い掛けます。

江戸時代に流れた溶岩の所では、当然の様に登って行きます。

折角登っても周囲は真っ白、景色は何も見えません。
しかしその白さが、逆に溶岩の黒さを際立たせ子供達を興奮させていました。

結局三原山では、86年に流れ止まった溶岩流先端まで登り、引き返す事になりました。


さてその後は、割れ目火口に寄り、与那国馬に餌やり体験、植物のパワー溢れる樹海を冒険(此処では子供達が隊長)
逞しさに心打たれる”桜っ株”にも立ち寄り、宿へとお送りしました。

昨日は、久々に元気な男の子達と触れ合い、楽しい時間を過ごさせて頂きました。


さて、そんな中で気付いた事が有ります。
今更かも知れませんが「霧の時、溶岩流の上では帰り道が分からなくなる」と云う事。
古い時代の溶岩の上でも同じです。
降りられる場所は限られるので、これは気を付けなければいけませんね。
今回は、動物的感で難なくクリアーできましたが・・・。
元気な子供達のお陰でいい勉強ができました。
                            By 柳場

コメント
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