グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

前向きな気持ち

2014年03月07日 | ツアー
今日は、昨日から滞在している親戚たちと、島を一周しました。

出発する頃は粉雪がチラついていましたが、地層を見て、塩工場で塩を買って波浮港に着く頃には、空はすっかり青空になっていました。

「波浮の港」の歌を歌いながら、のんびりコロッケを食べ…

本日メインの“裏砂漠”へ。

ところどころに積った雪で滑らないよう、ゆっくり歩きました。

あと少しで目の前に黒い砂漠の風景が広がる…はずの場所まで来たとき、愕然としました。
目の前に広がっていた風景は…

雪!
なんでこんなに広範囲の雪が、ここだけ残っているのでしょう?

白い雪の中には白黒まだらな部分があって、その先に黒い山の頂上が見えていました。

「あ、これ昨日と同じじゃない?」
その言葉で足もとを見ると“まだら部分”は雪に黒い溶岩の粒が乗ってできているようでした。

さらに先へ歩いて行くと、いつもは真っ黒な「櫛形山」の側面に、白い雪がしっかり残っていました。

南西の風が当たる方角の斜面にだけ雪が残っているのは,風で雪が吹寄せられたせいでしょうか?

雪は一様ではなく、とても厚そうな所と薄い所、そして急な崖までできていました。

あの雪の真下に行ってみたいけれど、雪が崩れて来そうです…。

「すごい。こんな景色、普段は見られませんよね。」
「本当に、そうですよね。」

寒かったけれど、夢中になって写真を撮りました。

帰りも雪山(?)を乗り越えて、駐車場に向かいました。

白と黒の不思議な世界でした。

さて、裏砂漠のあとに向かった最後の場所は…

オオシマザクラ満開の“大島公園”
溶岩と雪が織りなす「今だけ」の風景と同様、こちらも「今が旬」の風景です。

桜と椿が並んで咲いていました。

「大島ならではの風景ね」
「そうですよね。桜と椿を1枚の写真に写せる場所は、なかなか無いですよね。」

ところで今回大島を訪ねてくれた80歳の叔母は、滞在中様々な場面で「ポジティブ アティチュード(前向きな気持ち)」と笑いながら口にしました。それはご本人の思いであるとともに、息子さんが歌う,歌の題名の一部でもあるようです。

「泣いても笑っても怒っても同じ時間。それなら笑って生きなくちゃ」とも語っていました。

人生の大先輩の言葉は重いです。

一期一会の風景の中を、ポジティブな皆さんといっぱい笑って歩くことができて、とても嬉しかったです。

(カナ)
コメント
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