グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

馬と顔とロールケーキ

2014年03月06日 | ツアー
昨日は「じゃらん」取材で雨の大島を、今日は午前と午後に分けて三原山を歩きました。
今日の三原山は時おり粉雪がチラついて、昨日の雨の中の取材よりも寒かったです…。

で、今日の午前中の三原山です。
三原山の雪はほとんど溶けて、溶岩流の黒いラインも見えるようになりました。

20年来の友人たちと火口を見に行きました。
道中「!」と思う風景を、友人達が色々見つけてくれました。

まず最初が、割れ目噴火で降り積もった黒い丘に浮き出た“白い馬”

いかがでしょう?
走っている馬に見えるでしょうか?

そして火口一周コースにある溶岩の塚で…


洞穴をのぞいた友人が「顔がある!」と教えてくれました。


「穴の中に顔?」
不思議に思って私ものぞいてみたら…

ほんとだ~!“顔”がこちらを見ていました。

ムンクの叫び?

友人が「今しか見られないものだね。」と言いました。
確かに…雪が溶けかかった今日だからこそ,見られた「顔」
絶妙なタイミングでの出会いが、嬉しかったです。

そしてそして…今日一番驚いたのが、この風景です。

外輪山沿いの砂の道が、ボコボコの砂山みたいになっていました。

目線を低くすると、こんな状態です。

普通はここはもっとずっと平らなのです。

「何だこれ?」と思って良く観察したら…

これは、降り積もった雪が,火山灰でコーティングされたものだとわかりました!

小さな雪の山を、1cmぐらいの厚みで火山灰が覆っています。

ある程度雪が溶けて火山灰が表面に出て来た後に、強風で火山灰が雪の上に積ったのでしょう。

まるでロールケーキのように,黒い小山のどこを切っても中から白い雪が出て来ます。

生まれて初めて見る光景にビックリしました!ガイド仲間から、こういう状態を観察したという情報は聞いていたのですが、この場所だったのですね~。「火山灰と雪のロールケーキ」に大興奮して、午前中は終了しました。

さて、午後は3時間のショートツアーでした。
不思議なことに、名字も、人数も、年齢構成も、往復の船便も同じと言う2組のお客様でした。(一組は私の親戚)

みんなで満開の椿を見て…


溶岩流まで歩いて…


そして最後は、またまた「ロールケーキ」に。(笑)

ケーキカットよろしくナイフ(実は小枝)を入れてみました。

みなさん、私と同様「生まれて初めて見る光景」だったようです。

不思議をいっぱい見つけて、今日も楽しく笑った「三原山」でした。

(カナ)
コメント
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