昨日、和歌山大学から3人の方々が、ジオパークの視察に来島されました。
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写真左から…
観光を教える、火星研究者の中串さん。
http://wakarid.center.wakayama-u.ac.jp/ProfileRefMain_2123.html
防災教育センター長で地質学の研究者でもある此松さん。
http://wakarid.center.wakayama-u.ac.jp/ProfileRefMain_2136.html
一昨年の「ジオデータミュージアム」「マッピングパーティ」などの事業で大島と縁ができ、以来ずっと大島を気にかけてくれている杉山さん。
http://smappo.cc/企業情報/eer
皆さんと歩いた2日間は、驚きがいっぱいでした。
最初の「ビックリ!」は1枚目の写真の背景にある“1986年溶岩流が横の火山灰を焼いた現場”で。
溶岩流が薄く規則的に割れているのは、流れながら固まったから、と聞いています。
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この薄く平らに割れた溶岩が転がっているのを見た杉山さんは…
「この溶岩、甘い!」とペロペロ!
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杉山さんによると「岩にはみんな味がある」のだそうです。
(…そうなの??)
好奇心に勝てず、私も舐めてみました。
苦くも塩っぽくもなく、甘いと言われれば少しだけ甘いかなぁ…?
杉山さんはいつも「!」と思えるような、意見を述べてくれます。
昨日もヤブツバキの大木の下で「縄文時代の地層からヤブツバキの葉が出ているが、それは海流にのってやって来たのか?それとも縄文人が持ち込んだのか?」という話をしていた時のこと…
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「椿のタネは食べられないので海流に乗ってやって来たと思う」という私の意見に対し、「僕だったら花を食べますよ。美味しいと思いますよ。きっと縄文人も花を食べていたと思いますよ。」と杉山さん。
「花を食べる」という発想に驚きましたが、確かにタイワンリスもサルも、花を食べると聞いたことがあります。
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縄文人は,椿の花を見ながら「キレイだな」ではなく「おいしそうだな」と思っていたのでしょうか?
花粉化石を研究されている此松さんからは「オオシマカンスゲの花粉は、のっぺりしていると思いますよ。」と教えてもらいました。(写真わかりにくくてスミマセン~)
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イネ科の花粉は丸いけれど、カヤツリグサ科は扁平なのだそう。
雄しべの”袋”の周辺に、細かい花粉の粒が見えるでしょうか?
この小さな小さな花粉に、そんなに色々な形があるなんて…
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ビックリです。
そして、こんな小さな物の化石が、年代特定の鍵になると言うことにも驚きます。
その他にも皆さんと「くちびる」のような溶岩流を見つけ…
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溶岩の皿に、チョコレートを盛りつけ…
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壁にみえる地層が語る“噴火の様子”を再現し・・・
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溶けてしまった馬の雪型を「こんどはラクダにみえる」などなど、語り合いながら歩きました。
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そして、そして、三原山の西側斜面を下った時のこと…
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この風景を見て、中串さんが「火星みたい」とつぶやいたので、とてもビックリしました!
だって、火星の研究者が「火星みたい」と評する風景って、スゴイと思いませんか?
中串さんいわく「写真をセピア色にすると、火星っぽくなりますよ。」とのこと。
さっそくやってみました。
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いかがでしょうか?
火星の写真が載っているページも教えてもらいました。
ぜひ比べてみてください。
http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA02406
ゴロゴロ感が足りないけれど、良い感じですよね。
国立科学博物館のHPによると、火星には高さ25km、山全体の直径が 700kmもある巨大な火山があるそうです。頂上のカルデラ火口だけでも直径が70kmもあり、富士山がすっぽりはまるほどの大きさで、そのふもとは、高さ5~6kmのがけでとりかこまれているとか…。(スゴすぎる)
三原山を下った所で一休みしながら、宇宙の火山に思いを馳せてみるのって、かなり素敵は過ごし方のような気がします。
花粉の化石から、石の味、花を食べる縄文人、そして火星まで、和歌山大学の皆さんと歩いたことで、またまた世界が広がりました。とっても楽しかったです。
ありがとうございました!
(カナ)
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写真左から…
観光を教える、火星研究者の中串さん。
http://wakarid.center.wakayama-u.ac.jp/ProfileRefMain_2123.html
防災教育センター長で地質学の研究者でもある此松さん。
http://wakarid.center.wakayama-u.ac.jp/ProfileRefMain_2136.html
一昨年の「ジオデータミュージアム」「マッピングパーティ」などの事業で大島と縁ができ、以来ずっと大島を気にかけてくれている杉山さん。
http://smappo.cc/企業情報/eer
皆さんと歩いた2日間は、驚きがいっぱいでした。
最初の「ビックリ!」は1枚目の写真の背景にある“1986年溶岩流が横の火山灰を焼いた現場”で。
溶岩流が薄く規則的に割れているのは、流れながら固まったから、と聞いています。
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この薄く平らに割れた溶岩が転がっているのを見た杉山さんは…
「この溶岩、甘い!」とペロペロ!
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杉山さんによると「岩にはみんな味がある」のだそうです。
(…そうなの??)
好奇心に勝てず、私も舐めてみました。
苦くも塩っぽくもなく、甘いと言われれば少しだけ甘いかなぁ…?
杉山さんはいつも「!」と思えるような、意見を述べてくれます。
昨日もヤブツバキの大木の下で「縄文時代の地層からヤブツバキの葉が出ているが、それは海流にのってやって来たのか?それとも縄文人が持ち込んだのか?」という話をしていた時のこと…
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「椿のタネは食べられないので海流に乗ってやって来たと思う」という私の意見に対し、「僕だったら花を食べますよ。美味しいと思いますよ。きっと縄文人も花を食べていたと思いますよ。」と杉山さん。
「花を食べる」という発想に驚きましたが、確かにタイワンリスもサルも、花を食べると聞いたことがあります。
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縄文人は,椿の花を見ながら「キレイだな」ではなく「おいしそうだな」と思っていたのでしょうか?
花粉化石を研究されている此松さんからは「オオシマカンスゲの花粉は、のっぺりしていると思いますよ。」と教えてもらいました。(写真わかりにくくてスミマセン~)
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イネ科の花粉は丸いけれど、カヤツリグサ科は扁平なのだそう。
雄しべの”袋”の周辺に、細かい花粉の粒が見えるでしょうか?
この小さな小さな花粉に、そんなに色々な形があるなんて…
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ビックリです。
そして、こんな小さな物の化石が、年代特定の鍵になると言うことにも驚きます。
その他にも皆さんと「くちびる」のような溶岩流を見つけ…
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溶岩の皿に、チョコレートを盛りつけ…
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壁にみえる地層が語る“噴火の様子”を再現し・・・
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溶けてしまった馬の雪型を「こんどはラクダにみえる」などなど、語り合いながら歩きました。
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そして、そして、三原山の西側斜面を下った時のこと…
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この風景を見て、中串さんが「火星みたい」とつぶやいたので、とてもビックリしました!
だって、火星の研究者が「火星みたい」と評する風景って、スゴイと思いませんか?
中串さんいわく「写真をセピア色にすると、火星っぽくなりますよ。」とのこと。
さっそくやってみました。
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いかがでしょうか?
火星の写真が載っているページも教えてもらいました。
ぜひ比べてみてください。
http://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA02406
ゴロゴロ感が足りないけれど、良い感じですよね。
国立科学博物館のHPによると、火星には高さ25km、山全体の直径が 700kmもある巨大な火山があるそうです。頂上のカルデラ火口だけでも直径が70kmもあり、富士山がすっぽりはまるほどの大きさで、そのふもとは、高さ5~6kmのがけでとりかこまれているとか…。(スゴすぎる)
三原山を下った所で一休みしながら、宇宙の火山に思いを馳せてみるのって、かなり素敵は過ごし方のような気がします。
花粉の化石から、石の味、花を食べる縄文人、そして火星まで、和歌山大学の皆さんと歩いたことで、またまた世界が広がりました。とっても楽しかったです。
ありがとうございました!
(カナ)