グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

滞在3時間日帰りツアー

2014年03月14日 | ツアー
この2日間、伊豆諸島の海は大荒れ…
大島では昨日の午後と、今日の午前の高速船が欠航でした。

そんな悪天候の中、静岡県から50名近いお客様が来島されました。
伊東から東京までチャーターバスをまわして日帰りをされるとのこと。
みなさん、すごい気合いです!

で、滞在3時間でしたが、旬の椿と火山を見てもらおうと計画をたてました。
まずは三原山に向かう途中にある「椿の森公園」へ。

このツアーの世話役をされていた島内在住のAさんは“椿の森の再生事業”に尽力された方。
バスの中で事業について、語ってもらいました。

間伐し森を明るくした後、“椿のタネ拾い”イベントをやって1kg400円で買い取りをしたこと。
結局合計で500kg拾ったことなどを、苦労話も盛り込みながら語ってくれたので、とても興味深かったです。

バスを降りたところでは、まず準備体操。

みなさん、ウォーキングクラブの仲間なのだそうです。

そしてAさんを先頭に、森を歩きました。

凹凸のある小道を、ちょっぴり早足で…。

地面はまるで椿の花を敷きつめたように赤く染まっていました。

こんな景色の中を歩けるなんて、スペシャルなウォーキングですよね。

天気予報は午後から「強風、強雨」でしたが、日帰りで大島を訪ねてくれた皆さんの気持ちに報いるかのように、降りはじめが遅れていました。

で、本当は歩かない予定だったのですが、皆さんからの希望で少し歩くことになりました。

細かい雨と、だんだん強まりはじめた風の中を、三原山のふもとを目指しました。

“縄もよう溶岩”や特徴的な植物も観察したのですが、残念ながら写真はありません。
マイクや説明資料が水没しないよう、雨合羽で覆いながら歩いていたので、カメラを持つ手が空かなかったのです(笑)。

1枚だけ撮ったのが、この写真です。

「総勢51人で雨の溶岩流を歩く」の図。
皆さん、頑張りました!

このあと山頂口バス停近くにある「歌の茶屋」で昼食をとった後に、思わぬハプニングが…。
お客様が食堂内の階段から足を踏み外し、骨折してしまったのです。

頭も打っていたため大事をとって救急車で病院へ。
幸い大事には至らず、お客様はお友達と1泊して、今日ご自宅に戻られたようです。

それにしても、室内の階段から転落とは…危険は思わぬところに潜んでいるのですね。
これからは溶岩の上を歩く時だけでなく、室内の階段にも気をつけるように案内せねば…。

とまあ、そんなこんなで明日の三宅島での講演資料作りが差し迫り、夕方以降に必死になって作成していたら、参加する予定だった「災害セミナー(京都大学防災研究所の研究者の方々の講演)」の存在を、すっかり忘れてしまいました!

セミナーに参加した方の話しでは「いままでに分からなかった部分の発生の仕組みもほぼ解明され、わかりやすく説明された」素晴らしい内容だったそうです。

うう…聞きたかった…。

しかしセミナーを聞きのがしたおかげ(?)で、明日の三宅島での講演資料作りが、ようやく終わりました。(日中ヘリで三宅島入りしてからも、資料作ってました。)

明日は「三宅島GEOイベント」で、活火山が作った島に生きる皆さんと語ります!

イベントの様子は、明後日のブログで報告します~。

(カナ)


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