グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

崩壊斜面モニタリング調査・報告その1

2015年03月19日 | 火山・ジオパーク
3月14日~15日、環境省との協力のもとで実施された、ジオパーク推進委員会主催の「崩壊斜面モニタリング調査」に参加したので報告します。

昨年11~12月、土砂災害で崩壊した元町地区の斜面が、再び崩れて土石流などを起こさないようにするため、ヘリコプターから植物の種がまかれました。その場所の植生がどのように回復してくるか、土壌の流出状況がどのように変化してくるか、みんなの目で見ていこうという取り組みです。

3月14日の19時~21時はモニタリング調査説明会&勉強会で、約40名が参加しました。

東京農工大学の石川芳治教授から、森林の役目や、鹿の食害調査の結果などの話がありました。(石川氏は奥多摩などで、鹿によって草や木が食べられ、表土がむき出しになったことで土砂崩れが増えていることから、鹿の食害調査などをされている方です。)

実例を挙げての説明の後のまとめは・・・

要するに、草が生えていない裸地だと、落葉、落枝も流されやすく、表土が削れると
のことでした。

そして今回の調査の概要を。


まずは土砂流出量の調査。

5×2mの範囲を決め、その下に土砂の補足箱を作って、量をはかるとのこと。

実物はこんな感じ。

大雨の後毎に計れば、より細かいデーターはとれるので、可能であればそのようにした方が良いとのことです。

行程の詳細。


続いて植生回復調査。

何割ぐらいの植生が回復しているかは目視でもわかりますが・・・

枠の下方から写真を撮っておけば、フォトショップの台形補正でデーターとしてとっておけるとのこと。

(なるほど!)

そして、どのような植物が生えているかも、調べるようです。

わからないものは写真に撮って、あとでゆっくり調べれば良いそう。

この後、様々な質問も出ましたが、今回はこれぐらいで・・・。
明日は、実際の現場での様子を報告します。

(カナ)
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