グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

少しずつ春が!

2015年03月22日 | ツアー
週末2日間のツアー報告です。

昨日は、地理の先生方の研修ツアー。
歩き始めてすぐ、ひからびたヒキガエルの卵を発見しました!

このような黒い紐状になったものは見たことがないそうです。

そうか・・・若い火山島である伊豆大島のヒキガエルたちは、水たまりが少ないから、水が干上がる場所に卵を産んでしまうけれど、本土のカエルはちゃんと池に産むのかも?

昨日は、雨雲はかからない予報だったのですが、歩きはじめから小雨が降り続けました。
装備も全員が完全なわけではなかったので、山に登る前に雨宿り・・・


元気をつけるために、避難壕の中で牛乳せんべいを食べていたら・・・

雨があがってきました!

この後も少しは雨に降られたものの、火口一周コースに着く頃には・・・

雲の合間から光が!

ハチジョウイタドリの赤い新芽が、地面から顔をだし・・・


お客様が「マリモみたいだ!」と表現されていたコケも、寒いときよりずっと生き生きしてきたような気がします。


「ここマリモがいっぱいだ!」とマリモ風コケ(?)の群生地も発見されていました。


茶色かった低木林の色が、うっすら黄緑色に染まり「毎日春本番に近づいてくるなぁ。」としみじみ感じた日でした。


そして今日は・・・
M大学付属M高校・中学校の生物部の皆さんの8時間ツアーでした。

歩き始めてすぐ、昨日よりもさらに大量のヒキガエルの卵を見つけました。


「あ、ここにいっぱいある!」と、コンクリートの囲いの中にも卵を発見!


先生が解説してくれて「生物部合宿」らしい風景でした。


ハチジョウイタドリの赤い新芽の横に、小さな緑色の双葉がひっそり伸びていました。

赤い芽は地中に残った根から、小さな緑色はタネからの芽生えです。

久しぶりに、溶岩フォトフレームで写真を撮り・・・


コース上の一番高いところで記念撮影。


裏砂漠で飛び・・・


裏砂漠で走り・・・


樹海を歩き・・・

(コケの胞子嚢が綺麗でした!)

“桜株”に樹海とはまた違う、森の様子を見に行きました。

写真ではわかりませんが、桜が3つ、白い花を開いていました!

この後、地層の前で地層になって(?)海岸や元町溶岩流の植物や風景を観察して1日が終わりました。

歩きながら、先月おそわった「大島のトカゲは30万年前には祖先が生きていて、火山も今と違う形だった」という話をしたら、学生さんから「生き物は、大地と繋がっているんですね!」という意味合いの言葉が聞けて、とても嬉しかったです。

少しずつ進んで行く春が楽しい、2日間でした!

(カナ)
コメント
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