昨日に引き続いて、モニタリング調査当日の報告です。
朝9時に、山頂口駐車場に28名が集合。
歩いて御神火スカイラインを下りました。
あちらこちらの崩壊斜面で、工事が進んでいましたが・・・
まだ何も手たつけられていない場所の方が、多かったです。
調査地点は、山の中腹。
(人が集まっている場所から下ったところです。)
調査前に石川芳治先生から説明がありました。
説明の内容は・・・
「道路の上の斜面には、雨量計と土壌水分を計る機械が据え付けられている。倒れた木を調べたところ40年~50年の樹齢のものが多かった。土砂災害でこのような広い崩壊斜面は珍しいが、これは過去の割れ目噴火の溶岩流が広範囲に流れて冷え固まり、深い谷ができなかったから。」等でした。
説明のあと、けっこう急な斜面を下りました。
調査地点は2×5mの大きさで区切られ、下には流れた土砂を受け止める箱が置かれています。
植生の回復が遅い場所と早い場所の2カ所を選んだそうで、こちらは回復が遅い方。
目視による確認では、植物の被覆率10%のとのこと。
空中散布されたタネは、ヨモギ、ススキ、イタドリ、メドハギ、コマツナギ、ヤシャブシ、ホワイトクローバーをそれぞれ同量ずつと、肥料、植生材(土壌団粒化植生基材、パルプ系保護材、粘度安定剤、浸食防止剤など)。
白っぽく見えるのは植生材で、土を流れにくくする効果があるようですが・・・
この斜度で多量の雨でも土が流れないようにするのは、なかなか難しいようです。
確認できた植物は・・・
ホワイトクローバー、シマホタルブクロ、オオバヤシャブシまたはヤシャブシ、ニオイウツギ、オオシマカンスゲ、シチトウスミレ・・・。(写真には、タンポポっぽいものも写っていました)
一番多いのはホワイトクローバーでしたが、タネをまいていない島の植物たちの芽生えも確認できました。
続いて、もう1箇所へ移動。
こちらは被覆率8割(9割だったかも??)
ホワイトクローバーがビッシリ表面を覆っていました。
そして最初に調べた地点に生えていたものに加えて、セイタカアワダチソウやヒサカキの芽生えが確認できました。(写真には、ドクダミの葉っぱっぽいものも写っているようですが・・・)
「この場所の植生の回復が順調なのは、すぐ横に高まりがあり強風が当たらないということもあるのではないか?」とのこと。(写真奥が高くなっています)
樹木は、高さも測って記録しました。
次回からは溜まった土を持ち帰り、乾燥させて重さを量っていくようです。これらを月に1回ずつ続けていくのは、かなり根気のいる大変な作業になりそうだなぁ・・・と思いました。
でも、せっかく始まった、たぶん日本で初めての試み(崩壊斜面の植生回復調査)。
これを続けることできっと、自然は私たちに様々なことを教えてくれるでしょう。
そして・・・この取り組みは、昨年の講演会で、磐梯山ジオパークの伊藤氏から“住民によるモニタリングの話”を聞いた事がきっかけとなって始まりました。(1年前のブログはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/4dfaeeeaaf8f7a865ebb639c6a7be9bb)
ジオパークのネットワークがあったからこそ、始まったとも言える取り組み・・・
みんなで協力し合いながら続けて、ありのままの変化を見守りたいと思います。
(カナ)
朝9時に、山頂口駐車場に28名が集合。
歩いて御神火スカイラインを下りました。
あちらこちらの崩壊斜面で、工事が進んでいましたが・・・
まだ何も手たつけられていない場所の方が、多かったです。
調査地点は、山の中腹。
(人が集まっている場所から下ったところです。)
調査前に石川芳治先生から説明がありました。
説明の内容は・・・
「道路の上の斜面には、雨量計と土壌水分を計る機械が据え付けられている。倒れた木を調べたところ40年~50年の樹齢のものが多かった。土砂災害でこのような広い崩壊斜面は珍しいが、これは過去の割れ目噴火の溶岩流が広範囲に流れて冷え固まり、深い谷ができなかったから。」等でした。
説明のあと、けっこう急な斜面を下りました。
調査地点は2×5mの大きさで区切られ、下には流れた土砂を受け止める箱が置かれています。
植生の回復が遅い場所と早い場所の2カ所を選んだそうで、こちらは回復が遅い方。
目視による確認では、植物の被覆率10%のとのこと。
空中散布されたタネは、ヨモギ、ススキ、イタドリ、メドハギ、コマツナギ、ヤシャブシ、ホワイトクローバーをそれぞれ同量ずつと、肥料、植生材(土壌団粒化植生基材、パルプ系保護材、粘度安定剤、浸食防止剤など)。
白っぽく見えるのは植生材で、土を流れにくくする効果があるようですが・・・
この斜度で多量の雨でも土が流れないようにするのは、なかなか難しいようです。
確認できた植物は・・・
ホワイトクローバー、シマホタルブクロ、オオバヤシャブシまたはヤシャブシ、ニオイウツギ、オオシマカンスゲ、シチトウスミレ・・・。(写真には、タンポポっぽいものも写っていました)
一番多いのはホワイトクローバーでしたが、タネをまいていない島の植物たちの芽生えも確認できました。
続いて、もう1箇所へ移動。
こちらは被覆率8割(9割だったかも??)
ホワイトクローバーがビッシリ表面を覆っていました。
そして最初に調べた地点に生えていたものに加えて、セイタカアワダチソウやヒサカキの芽生えが確認できました。(写真には、ドクダミの葉っぱっぽいものも写っているようですが・・・)
「この場所の植生の回復が順調なのは、すぐ横に高まりがあり強風が当たらないということもあるのではないか?」とのこと。(写真奥が高くなっています)
樹木は、高さも測って記録しました。
次回からは溜まった土を持ち帰り、乾燥させて重さを量っていくようです。これらを月に1回ずつ続けていくのは、かなり根気のいる大変な作業になりそうだなぁ・・・と思いました。
でも、せっかく始まった、たぶん日本で初めての試み(崩壊斜面の植生回復調査)。
これを続けることできっと、自然は私たちに様々なことを教えてくれるでしょう。
そして・・・この取り組みは、昨年の講演会で、磐梯山ジオパークの伊藤氏から“住民によるモニタリングの話”を聞いた事がきっかけとなって始まりました。(1年前のブログはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/4dfaeeeaaf8f7a865ebb639c6a7be9bb)
ジオパークのネットワークがあったからこそ、始まったとも言える取り組み・・・
みんなで協力し合いながら続けて、ありのままの変化を見守りたいと思います。
(カナ)