グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

オオシマツツジ

2015年05月14日 | 植物
このところ、ツアー報告の度に登場しているオオシマツツジが、今日の主役です。

オオシマツツジは、“ヤマツツジ”と呼ばれる野生のツツジの海岸型変種で、伊豆諸島、三浦半島、伊豆半島から紀伊半島に分布すると言われています。花はやや肉質でヤマツツジより大きいのだそうです。

園芸用に手入れされたツツジと違い、おかれた環境に適応して生きるオオシマツツジ。
中には、こんな見事な咲きっぷりのものもあります。


すでに花が散りはじめた木もありますが、まだまだツボミもいっぱいついています。

すっかり膨らんで開花直前~という感じもカワイイですが・・・

開き始めた状態も、何とも微笑ましいです。


昨年の実は、花が咲いてもまだ残っています。

いったい、いつ落ちるんでしょう??

縄もようの溶岩がいっぱいある丘も、ツツジに彩られています。

「きっと綺麗なんだろうな」と気になったので、行ってきした。

やっぱり!

綺麗でした~!

溶岩とツツジの織りなす景色は様々です。

お正月の鏡餅のような溶岩とツツジ!

そして、流れるような溶岩の模様とツツジの花と三原山・・・

なんてステキなのでしょう~。
もう幸せで、この景色の中でずっと座っていたかったです。

ところで、ここでは溶岩の隙間に這いつくばるようにして生きるオオシマツツジたちですが、別の場所では全く違う姿を見せてくれます。

樹海と呼ばれる暗い森の中で・・・

ひときわ鮮やかに見える、ツツジの木があります。

周囲を樹高5m以上ありそうな木々に囲まれて・・・

ツツジもヒョロヒョロと伸び、てっぺんに花を咲かせています。

溶岩地帯に生きるツツジは低栄養や強風と戦わなければいけないけれど、この森では他の木々と戦って光を奪わなければいけないのですよね。(どちらも大変そうです)

ツツジのすぐ側には、気根を伸ばして近くの木に這い上り光を奪うツルマサキが、スゴイ状態で生えていました。

一度上に伸びた茎が反転して地面に戻り、地面の上で枝分かれしています。

なんだか迫力ありますよね・・・。

ツツジが、このツルに巻き付かれなくて良かったです。

ツツジの木の下に立ってみました。

頭の上に花がいっぱいで、幸せでした~!

今週末には大島温泉ホテル下のツツジ園で、ツツジ祭りが開かれます。

雨の予報ではありますが・・・できるだけたくさんの人に、多様なオオシマツツジの姿を楽しんでもらえますように!

(カナ)
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