グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

熊本からようこそ!

2016年07月08日 | ツアー
昨日、熊本県にある八代第2中学校の同窓会で伊豆大島にいらした27名のお客様を案内しました。

大島よりもずっと大きな活火山・阿蘇山が車で1時間半ぐらいの距離(たぶん)に存在する場所で、中学時代を過ごされた皆さんに、ぜひ紹介したいと思ったのは「阿蘇とは違う個性を持つ伊豆大島の火山と人の暮らし」でした。

最初に立ち寄ったのは、地層大切断面です。

だまって伊豆大島の噴火の歴史を物語る地層。

「こんなの見たこと無い」という声も聞かれました。
阿蘇の火山を垂直に切ったら、どんな模様が見えるでしょうか??

バスの中で皆さんと一緒に、かつて大流行した『波浮の港』の歌を合唱し、
その後、波浮港を30分ほど散策しました。

火口壁に作られた階段を下り…

火口の中へ!

昔、アンコさんが水桶を頭に乗せて歩いていた風景を思い描きつつ、
土砂くずれ防止のためのコンクリート枠も眺めつつ…
昔と今を行ったり来たりしながら歩きました。

それにしても、こうして見るとやっぱり…

「火口の中に人が暮らしている特別な場所」という感じがします。

昼食は元町だったので、元町港の前にある「昔の井戸跡」を紹介。


阿蘇山から流れて来た湧水が豊富にある八代市に比べ、水に苦労する火山島だったことを既にお話していたので、何人かのお客様は看板の写真を撮ってくれていました。


そして、この景色を見ながら「コレじゃ海水だ!」と言う方も…

「上に浮いている真水が減ってくると“しょっぱい水”になって苦労した」という昔の島の暮らしを、身近に感じていただいた気がして嬉しかったです。

阿蘇では地震後温泉が枯れたり、池が干上がったりしているそうです。大島でも地下にマグマが板状に上がってきて冷え固まると、それがダムのような役割を果たして水脈を変えると聞いています。地震や噴火などの地球のイベントが、発生時だけでなく、後々まで人の暮らしに影響することを、あらためて感じました。

さて、昼食を挟んで午後は三原山へ。

山は霧で姿を隠していましたが、山のふもとまでゆっくり歩いて往復することにしました。
約1時間のウォーキングです。

縄状溶岩のところで「おまえの頭も縄状溶岩だ」…という意味合いの、言葉のやりとりで盛り上がる皆さん。

同級生の会話ですね(^_^)

とても楽しそうな笑顔が、印象的でした。

それぞれの道を歩いてきた同級生同士で、こうやって笑い会えるのってすごく素敵ですよね。

ゴツゴツ溶岩の上も、気をつけながら皆で登りました。


三原山も一瞬ですが、全貌を現してくれました。


そしてここでも…

素敵な笑顔でした!

お客様の中には4月の地震で被害を受けた方も、大病を患われた方もいらっしゃいました。
様々な経験を重ねて来られた先輩方。

皆さんとご一緒できて、とても嬉しかったです。

伊豆大島にお越しいただき、ありがとうございました!

(カナ)



コメント
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