グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2万年前

2018年12月04日 | 火山・ジオパーク
昨日から「2万年前の日本」の絵に挑戦中(大げさ^^;)です。

次の金曜日と土曜日に行われる「自然公園を活用した観光振興事業」のモニターツアーで「2万年の噴火でできた地層」の案内のために、当時の絵を描いてみようと思い立ちまして…

上の写真の崖の一番下あたりが2万年前で、積もったのは最終氷期の真っ只中。

年平均で約8 度も気温が低く、シベリア・北ヨーロッパなどには厚さが 数千mにも及ぶ大陸氷河ができていて、海水面は今より100m以上も下にあったとか。

森には針葉樹が生え、下草はあまりなく…


人は石器を使って狩をし、餌になる動物に合わせて、移動しながら暮らしていたそう。

(クレヨン使ったら顔が潰れました(^◇^;))

その頃人間が食べていたのは…

ナウマンゾウ!

肩高2.5メートル - 3メートとやや小型の、温帯域のゾウ。
牙が大きくて体には毛が生えていたのではないか?と考えられているらしい。

ヤベオオツノジカ!

ツノが立派な大型の鹿で、ナウマンゾウと並んで人間の貴重な食料だったらしい。
ナウマンゾウと同様に温帯域の動物。

オーロックス(原牛)!

ヨーロッパ系統の家畜のウシの先祖に当たる種。
体長250~310cmで、現代のホルスタインの1.5〜2倍近く!(でか!)

今では絶滅してしまい、会うことのできない2万年前の動物たち。
絶滅の原因は気候変動か人間か、調べるとどんどん深みにはまりそうです…(^◇^;)

この地層の、一番下の層が積もった2万年前…

大島では、人間が住んでいた遺跡は見つかっていませんが、もしかしたら人々は獲物を求めて彷徨いながら、海の向こうで噴煙を上げる小さな火山島を眺めていたかもしれませんね。

…ってことで…

こんな絵で、勘弁してもらって、次なる準備に行ってきます〜😀

(かな)

コメント
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