グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「!」に出会い、タマシマについて語りました!

2018年12月11日 | ツアー
「自然公園を活用した観光振興事業」にモニター参加されていた、あきる野市のSさんが、延泊して裏砂漠ツアーに参加してくれました。

火山と海の伊豆大島と、山と川のあきる野市(多摩地域西部にある市)は、同じ東京都なのに全然タイプの違う自然を楽しめる場所で、さらに友好姉妹都市なのです。

Sさんは今は自称「大の石好き」ですが、大学時代は植物を研究されていたとのこと。

手付かずの自然があるからこそ見ることができる「草原の中に常緑の木が成長中の貴重な風景」の価値を、きちんと評価してくれたので嬉しくなりました。

さらに…

「敵がいないので棘をなくした」と言われているサルトリイバラが「あきる野市でも棘のないものが圧倒的に多い」と教えてもらい、びっくりしました!

棘をなくしたのは島嶼だけの変化ではなかったみたいです…

枯れたニオイウツギを見ながら、あきる野の山には「サンシキ(三色)ウツギがある」という話を聞いたり…


「ヒサカキもこんなに大きくならない。せいぜいこのサイズ」と指差して教えてもらったり…

「生物は色々な例外があって多様で、一律の法則は当てはまらない。だから面白い」という話に、大いに共感しながら歩きました。

出勤前に山を走ったり、近所を走ったりしているというSさんは、骨折上がりの私の動きに付き合ってもらうのは申し訳なく思えるほど機敏で、溶岩地帯でもあっという間に一番高いところへ登り…

「あ、イタチのフンがある!多分このイヌツゲの実を食べたんですよ」と解説してくれたので、またまた驚きました!(Sさんの観察力もすごいけど、こういう場所に生える(ハチジョウ)イヌツゲもすご〜い!)

裏砂漠の斜面も、ダッシュで走られていましたし…


当然、石もジャンプして飛び越えていました!😀

(上はSさんからいただいた写真です)

Sさんは熱い地面に触って「生きている火山を感じた」とおっしゃっていました。


久しぶりに歩いた冬色の裏砂漠!


でも先日までの暖かさに勘違いしたのか、明日葉があちこちで元気な緑の葉を広げていました。

これから寒い冬が来ると思うんですけど…(^◇^;)

あと、裏砂漠の中に不思議な丸ができていて驚きました。

なんで、こうなったのでしょう〜?

樹海の中かから5年前の崖崩れ現場を観察していたら、最後の「ビックリ!」に出会いました。

崖に、椿の花が咲いていたのです!

タネからの芽生えて、5年で花が咲いたのでしょうか??

「根っこが残っていたのかしら?」
「そうかもしれませんよ。そんな形の生え方(ひこばえとも言います)してますよ」
…と話し合ったのですが、はてさて真実やいかに?

自然の中の様々な「!」を一緒に探しながら歩くのって本当に楽しいです。
そして、タマシマ(多摩と島)の連携についても語り合いました〜😀

お休みを使って、ツアーに参加してくれたSさん、ありがとうございました!

またここで、水平になりに(?)いらしてください!

😀

(かな)
コメント
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