グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ハチジョウイボタ!

2020年01月14日 | 植物
おとといのブログに載せた、爆風に耐えて再生していたハチジョウイボタは、春先に芳香を放つ白い小花を咲かせる時以外は、わりと目立たない地味な植物ではないかと思います。

伊豆大島や八丈島の植物図鑑には「ハチジョウイボタは半常緑の落葉低木。明るい林縁、道路そばなどに見られる。」と説明があります。

日当たりの良い場所では5mぐらいの高さに成長することもありますが、普通はあまり高くならないようで…

裏砂漠に向かうコース中でも、木々の樹高が5mぐらいある場所では、ほとんど見つけることができません。

が、樹高が3mぐらいのやや明るい環境になると、見かけるようになります。


先週歩いた時には、黄色くなって「私、もう直ぐ散ります…」という風情のものから…


黒っぽい葉を茂らせているものまで、いろいろでした。


樹皮はこんな感じ。


低木林では時々見かけましたが、溶岩地帯で目についたのは1株だけでした。(黄色っぽいのがそうです)

もしや、硬い溶岩の上は苦手なのかな?
それとも落葉していて目立たないのかも??

溶岩地帯を抜けた所に1本、たくさんの葉を伸ばしているイボタがありました。


爆風の影響は受けなかった場所なのに、完全に春だと思っているようです。


そして爆風で皮を剥がされた裏砂漠のイボタたちは、一昨日のブログで報告したように…


残った樹皮から、たくましく再生していました!

同じ日に観察したのに、散ろうかどうしようか迷っているようなものもあれば、完全に春だと勘違いしているようなもの、ダメージから再生しようと頑張っているものなど、本当に様々な状態があって「面白いなぁ」と思いました。

4年ほど前に、ジオパーク研究会で昔の遊びを再現した際「昔はイボタの木の枝でパチンコを作っていた」と聞いたことがあるのを思い出しました。


台風の爆風にも耐えるほどの強い木が、かつて島の子供達の遊び道具になっていたというのは素敵な物語ですね💕

(4年前のジオ研勉強会の様子を知りたい方はこちらへ)

でも“イボタの木のパチンコ”を教えてくれた人よりも7〜8年遅く生まれた人は「パチンコはプラスチック製の物をオモチャ屋さんで買っていた」そうです(^◇^;)

ハチジョウイボタのパチンコ、復活させたいなぁ〜😀

(かな)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする