グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

森造りボランティア仲間の皆さんと

2023年03月17日 | ツアー
今日は、東京にある植物園の森造りボランティア仲間の皆さんと、裏砂漠に行ってきました。

自然好きグループで、「特に植生遷移(裸地から森ができるまで)を見たい」とリクエストされていました。

歩き始めてすぐ、今年初!のシロダモ若葉が目に入りました。

もちろん、フワフワの手触りを楽しみました😊

続いて、ツヤツヤのアオキの実も、注目の的でした。

「こんなにゴージャスなのは、なかなか無い!」とたたえ合い

“アオキを上手に配置して庭を作ったかのような風景”を、お客様が見つけてくれたので写真に撮りました😊

造園のプロの方がお一人いらして、いろいろなことを教えてくれました。(話をされなかっただけで、他にもプロがいたのかもしれませんが…)
たとえば大島中の森に、いっぱい生えているオオシマカンスゲ(細長い葉っぱ)は、「カレックス」という名で呼ばれ、とても人気があるのだそう。

ボリューム感が出るのが好まれ、このぐらいの大きさで¥3000ぐらいなのだとか!!

(驚)

こんもり茂ったハチジョウイヌツゲの所では、葉の下を屈んでのぞき、「これはすごい!」と一言。

「何がすごいのかな?」と思って同じ目線で眺めたら、実はこれが、少し奥まった場所から光を求めて横に枝を伸ばしている、とても大きな木であることがわかりました。


イヌツゲの虫瘤(虫が木に卵を生んで瘤状に膨れたもの)を、「東京では見たことがない」と教えてもらい、これにも驚きました。

どこにでも普通にあると思っていたので。(なぜ東京では見かけないのか不思議です)

続いて、皆さんが熱心に観察されていたのは

オオシマツツジの冬の葉っぱでした!(3年ものらしいです)

「こんな場所に自力で入ってくるとは!」と、やはりたくましさを褒められていました😊

今日は、裏砂漠の火山観測機器のところでUターン。

ここでも、イタドリの若葉を熱心に観察されていました。

他にも、「造園の世界では、葉の小さいイヌツゲの方が好まれ、大きい葉っぱは『バカ』と呼ばれて馬鹿にされている(?)」と教えてもらいました。

3本並んだイヌツゲ の前では、「植木屋よりうまい整え方だ!」と、みんなでイヌツゲ の“カタチ”を楽しみました😊

1日のツアーで、こんなにイヌツゲに注目して歩いたことがなかったので、とても新鮮で楽しかったです😊

オオシマザクラの樹皮は、「ソメイヨシノならこのぐらいの大きさになると樹皮がボロボロなのに、オオシマザクラは若々しくて素晴らしい。オオシマザクラの樹皮の美しさは、日本で2番目だ」と教えてもらいました。

(へ〜!!)

樹海の中でも観察は続き、「オオモミジがある」と…

太い木の下をくぐって上を目指しているのがオオモミジですが、葉のない今の時期によく正体がわかるなぁと感動しました。


そしてなんとモクレイシという植物の初花を見つけて教えてくれました。

最近、この地味な常緑樹の葉を、樹海の中で時々見かけるようになりましたが、花を見たのは初めてだと思います。

久しぶりにのんびり植物観察を楽しんだ、裏砂漠ツアーでした😊

(かな)

コメント
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