グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

霧に囲まれて

2013年07月09日 | 火山・ジオパーク
こんにちは。
6月の最終週に引っ越した新居はネット環境が悪く、画像のアップロードに苦しめられながらの投稿です。
今日は、7日(日)の半日陸ガイド、今日(9日)午前のシュノーケルの様子、さらに夜のジオパーク研究会の火山防災の様子をお伝えします。なんて盛りだくさん!

・7日半日陸ガイド
この日は元町一帯が霧に包まれていて、東側は晴れている、という不思議な気象条件でした。
もちろん三原山は霧なので、どこに行きましょうか、と相談した結果、樹海と植生遷移の道に決定。

お二人のゲスト、どんなことに興味があるのかなあ?と、探りながらのスタートです。
樹齢300年の椿をみて、椿の森を見て、椿の実に触れ、さらにイガアザミの痛さをプチ体験し。
一路温泉ホテル駐車場へ。


あたり一面の霧の中、お二人は駐車場の路頭が気になったようです。
いいですねえ、霧と雨?のおかげで、しっとりとしていて、苔が潤っていてステキ!!
などと思っていると、お二人はちゃんと地層のシマシマの方に感動されていました。
おお、シマシマを気に入っていただけて光栄です!!思わず熱く語ってしまって、スケールまで入れたマニアックな写真まで撮ってしまいました。東京ではなかなか見られないんです、地層のシマシマ。どこの足元にもあるはずなのに。すべてコンクリートで固められている昨今、こうしてどこに行ってもシマシマが見られる伊豆大島は、足元の大地の生い立ちを観ることができる、素晴らしいところだと改めて感じました。


女性は植物もお好き、ということで、ハチジョウイタドリの花です。これは赤と白が混じっていて、紅白・・・ということは、めでたい!!そうなんです、なんとこの日は男性の誕生日だそうで!!こうなると・・・。行くしかない!!霧ですが!!


ちなみに。こんな形を発見。私の格好は別として、なんの形か分かりますか?今度からここで写真を撮ろうと思います。


霧ですが。懲りずに来ました。今回は前回の反省を活かして、「ヘンゼルとグレーテル作戦」!!
これが功を奏して、迷わずに済みました!!といっても、戻る途中、わたしは相変わらず西に進路をとりかけていたところ、ゲストの方がこの目印を発見してくださいました。一人じゃなくてよかった!
霧の中だと、どれだけ裏砂漠が広いかわからないのですが、それが逆に想像をかきたてます。
ぜひ晴れた裏砂漠にも、今度いらしてください!!


ちなみに今回一番盛り上がったのが、「カタツムリ」。じーっくり見る事の少ないこやつですが、なかなか愛嬌のある、見ていて飽きない生き物だとしみじみ感じました。この「ツノ」が体の奥まで引っ込む様子や、急いでいる時の体の伸び、風にあおられて大変な様子、葉っぱを求めて道を横断するその苦労・・・。頑張れよ、カタツムリ!!


誕生日の男性のために、最近好きなことが廃線を歩くことなど、ということで、伊豆大島の廃墟をご案内。
「湯場」と呼ばれていて、大島町史通史編796pによりますと、洞穴の中で噴気がわき出ており、天然蒸し風呂のようになっていて、温泉のような効能をもち、簡易宿泊所があったことから湯治として利用されていたとのこと。え?洞穴?どう見てもコンクリですが。昭和46年に大島町が購入し、鉄筋に改装しヘルスセンター式にしたようですが、昭和59年経営廃止となり、現在に至るそうです。
しかし。いつも通り過ぎるたびに思うのですが。かなり雰囲気が出ていまして。当時の様子、写真はどこかにないものでしょうか。

・今日(9日)のシュノーケル


朝、野田浜に向かうと、海上には霧が立ち込めていて。乳が崎からモクモク煙が上がっていると思いきや、霧が断崖を駆け上がっている様子が見れました。これは・・・珍しい!!


今日のシュノーケルのゲストの方たちは、とっても元気な方たち!
すぐに海に慣れて、たくさん泳がれていました。


海の中は春真っ盛り。これは少し深場のところで柳場が撮影したものですが、浅い所では稚魚がたくさん目の前を泳いでいて、とってもフレッシュ!!陸は夏真っ盛りで、あっちちでしたが海は快適でした。
海の中はどんな感じか、興味を持たれる方もいらっしゃったので、ぜひ今度は体験ダイビングにも挑戦してください!!

・ジオパーク研究会、加治屋さんの講演
来月はシーズンに入るため、活動がいったんお休みしますが、今回はその前に!!大変興味深いお話を、気象庁の加治屋さんと、特別ゲストの山里平火山課長からお聞きすることができました。

「伊豆大島の火山活動~噴火は近いか?」
ということで。伊豆大島の火山の特徴、1986年の時の観測考察、そして現在に至るまでの観測結果をもとに、今後どのような噴火が発生しうるか、予知は可能か、防災の状況、など貴重なお話を、たくさんのデータとともに聞くことができました。



火山課長の山里平さんはたまたま出張で大島に来られていたとのこと。事前に質問していた5項目に回答していただきながら、たとえば3.11後の地震と火山活動の関係など、気になるけどどうなの??ということをバシバシ解説してくださいました。

月1回、火山観測をしているそうで・・・。ついて行ってみたいな~。
どなたに聞けばいいのか、すっかり聞きそびれてしまい残念なユカでした。
海に、山に、現在進行形のマグマの活動に。
なんて面白いところなんだ!!伊豆大島!!(ユカ)
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2 コメント

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湯場 (chiba)
2013-08-09 10:48:31
初期の湯場の写真ならここに
http://www.town.oshima.tokyo.jp/history/photo46.html
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おお~! (ユカ)
2013-08-09 20:33:18
chibaさん、ありがとうございます!大島町のHPに載っていたんですか。知りませんでした。もっと活用してみます!岩窟の中にスノコを敷いて・・・という一こまも見てみたかったですが・・・今は残っていないんでしょうか・・・。
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