グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

空と発見

2015年07月21日 | ツアー
今日は薬学部に通う女子大生たちの、ジオツアーを案内しました。
歩き始めの風景です。

青空と、どんどん流れる雲。
「まさに夏!」な風景です。

いつも立ち寄る「滝のような溶岩」の横では、ガクアジサイが開花中。


まだ虫を呼ぶための飾り花が2個しかないので、あまり沢山の虫は呼べないかもしれませんが・・・

でも来年はきっと、もっと立派な花を咲かせることができるはず。

鳥(ホオジロ)が木のてっぺんで、気持ちよさそうに歌っていました。


そして1986年溶岩の上には、白いユリの花が咲いていました。

昨年より花数が増え、大きくなっています。

ちょうど3人がいるところに、ユリがあります。

雲の流れと、溶岩の流れと、ユリの花・・・見るものがいっぱいで忙しいです(笑)

観察した植物の薬効をスマホで調べて読み上げながら歩いています。

さすが薬学部。

青空に向かう坂を上り・・・


雲の合間の富士山を鑑賞!


「スゴイ!綿アメみたい~」
「スゴイ!雲に触れそう~!」

・・・と、いっぱい「スゴイ!」と言い合いながら火口展望所へ。

「スゴイ~!」継続中。


都会ではなかなか体験できない風と、生き物のような霧もスゴイ!


火山灰が積もった斜面のフワフワな感触を楽しみながら山を下ってきたら・・・


なんとハマナデシコが咲いていました!
ふつうは海岸に咲く植物です。

昨年までは、ここでハマナデシコを見た記憶がないのですが・・・。
台風などで、タネが飛んできたのでしょうか?

もう一つ、初めて見た風景です。

ハナイカダの実に集まる虫!
夢中になって黒く熟した実を食べていました。

ハナイカダの実は鳥に食べられて遠くに運ばれると思っていたので、驚きました。

虫に食べられたらタネがその場に落ちてしまい、遠くまで運ばれないような気がするのですが・・・?

最近、熟した実を見ることがなく「変だなあ」と思っていたのですが、もしかしたらこうやって熟したとたんにハエに食べられていたのかもしれません。

空と新たな発見が楽しい、半日ツアーでした。

(カナ)
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2日目は三原山へ

2015年07月20日 | ツアー
昨日からの引き続きで東村山市の中学2年生の、フィールドワーク2日目です

今日は私嶋田とガイド仲間のN氏が新たに参加してガイド3名体制で三原山へ行きます

ここ1週間山は霧が濃く今日もホワイトアウトの三原でしたが

お昼ごろにはこんなに晴れてきていました

雲も流れが速く海が見えたり新島や伊豆半島も少しの間見えたりしました

登りはやはり辛い?

晴れたと思ったら 雲がやってきました

ここが登りの最後 剣ヶ峰

あれ?みんなどこへ行ったの?

記念撮影でした

記念撮影その2  ジャンプの瞬間を撮っているところです
西谷必死のカメラマンに!

こんな感じのシャッターチャンス 西谷のローアングルは空に飛び出した所が撮れているはずです

“カメカメハー”わたしも決定的瞬間

あれ~ 空中浮遊の技使えるの?

大島を沢山知ってもらいましたか?沢山楽しんでもらえたでしょうか?(しま)
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はじめてのパターン

2015年07月19日 | ツアー
今日は東京・東村山市の中学2年生の、フィールドワーク初日でした。
高速船で10時ごろに到着後、最初は郷土資料館へ。

昔の暮らしがわかる屋外展示を見たあと、館内ガイドのKさんの説明を聞きました。

身振り手振りを入れての解説が楽しかったのと・・・

たくさんの展示物に、新しい手作りの説明がついていて感心しました。

ガイド皆さんの『伝えようとする姿勢』を感じました~。
・・・が、説明文は撮り忘れました(^_^;

昼食は、島の食材をふんだんに使った『島弁当』を、海の側の公園で!

青空の下で気持ちが良かったけれど、海風が強くて、お弁当を押さえながら食べました(笑)

この後、班別行動で元町散策。『為朝の館跡』や「椿油工場(希望者のみ)』を回った後・・・
砂防ダム経由でホテル椿園へ。

一昨年の災害でも、ここだけは無事だった新町亭。

最近、電気も水道も通ったそうです。

語り部活動を続ける清水さんが作ったというパワポ資料を、大型テレビで見ながら話を聞きました。

災害の時の様子や、多くのボランティアの人々への感謝が前を向かせてくれたこと、みんなで考えることや声を掛け合うことの大切さ等々・・・災害を免れた特別な建物の中で聞く清水さんの話は、心に染みる感じがしました。

屋上から周辺の風景を眺めました。
両側を土石流が流れながらここだけ残った新町亭は、やはり特別な感じがします。


そして椿園の敷地内を散策。


平屋でも残った家や、畑があることや・・・


今も雨の度に火山灰が流れてくることなど・・・

様々な話を聞きながら歩きました。

「みんなも自分の住んでいる場所のことを考えてみてほしい」という清水さんの言葉・・・
中学生達の今晩のレポートに、しっかり残っているといいなぁ・・・。

さて、続いて火山博物館へ。
太い木が溶岩に飲み込まれて燃え尽きた後にできるトンネルのような形(溶岩樹型)で、かなり盛り上がっていました~。

館内はワークシートを使って、班ごとに質問の答えを探しながら回りました。
みんな真剣に答えを探していました。(ヤル気満々!)

そして・・・
一番最後に立ち寄ったのはここでした!

台風で船が止まって郵送した荷物が届かないとのことで、ほぼ全員で下着を買いに行ったのです。
初めてのパターンですが・・・皆このアクシデントに対応したことで、さらに元気度が増したようでした(笑)

明日は伊豆大島も最高気温が32度になるようです。
ガイド3名で3班に分かれて、フルコースを歩く予定・・・明日も元気に、全員無事に歩くぞ~!
(気合い)

(カナ)
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昨日、建物の中で

2015年07月18日 | 
見つけた虫です。
探せばもっといるんだろうけど、目に付いたのはこの2種でした。

コクワガタ(オス)

捕まえられて怒ってますねー。


前脚にホコリが付いてます。
いかにも室内で見つけましたって感じ。
今年初のクワガタはコクワガタでした。


もう1種はヒメホシホウジャク。

天井にぶら下がっているのを脚立を持ってきて捕まえました。
スバラシイ造形です。
ホレボレします。


側面からの眺めもイイです。

お二方にはもちろん撮影後自由の身になって頂きました。

                                    がんま

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記録

2015年07月17日 | 植物
今日、突然思い立って、元町溶岩流に写真を撮りに行ってきました。
土砂災害のあと、行くたびに成長する植物たちの姿を、時々記録しておかなければ・・・と思ったのです。

2013年10月19日に撮った写真を持って、今日の風景と比べに行きました。


台風による土石流の3日後。

1986溶岩流の下流方向に向かって撮っています。

ほぼ1年9カ月後の今日。
土砂が流れた場所にだけ、どんどん緑が回復していますが・・・

写真と風景を見比べながら撮影しても、なかなかぴったり同じにはなりません。

岩の形はほとんど変わっていないけれど、木が生長して形を変えているので合わせにくく、角度が微妙にズレてしまいます。定点観測をきちんとするには場所も角度も決めないとダメですね・・・。

1年9カ月前の、上流方向。


今日。

手前の木が生長しすぎて、奥の景色が見づらくなっています。
ここが森に変わるのに、それほど時間はかからないのかも・・・?

視界をさえぎる木より奥に行ってみました。
1年9カ月前。


今日。

こちらの方が、土砂が覆ったところだけ緑が回復しているのがハッキリわかります。

1年9カ月前に土砂の表面を覆っていた、細かい粒子の薄茶色の火山灰は・・・


その後の雨で、比較的早い時期に下流に流れ去り・・・

今は海岸の砂粒サイズの火山灰が表面に出ていて、水はけが良さそうです。

植物たちは島の固有種、外来種に関わりなく、種々雑多な者達が競争している感じ・・・

勢いに圧倒されます。

今日も台風による大雨が、熊野川を氾濫させました。地震や噴火や大雨のニュースが出る度に、人間は微力だと思いますが、こうやって土石流を土台にたくましく成長する植物を見ると「微力な者」の強さも感じます。

先月お世話になった南紀熊野の皆さんに、被害が出ていないことを祈りつつ・・・

(カナ)
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泡の正体

2015年07月16日 | 今日の大島
一昨日のブログやFBに下の『謎の模様』の写真を載せた後、様々なコメントが届きました。

「砂の表面が固まって指で円を描いて切り取ったら、おせんべい状態になって持ち上げられるもの(成因不明)」
「海藻の影響?」
「 熱い砂にブクブクと大きな泡の波が引いたあと、その泡がパチンパチンと弾けた跡?」
「乾いた砂の上に泡立った波が、ごく薄く流れて来た時できるもの?」
「浜に大波が打ち寄せ、砂浜にたたきつけられた痕跡?」

「ペットボトルの水でテストして頂けませんか?」というメールもあり、確認すべく今日の午後、海岸へ言ってきました。

海岸には、一昨日よりも沢山の丸い模様ができていました。
用意したペットボトルの水を注いてみましたが・・・

ただ砂が凹むだけで『穴』はできません。

海は大荒れで、砂浜を覆い尽くすほどの波になることもありました。


「泡がはじけた跡が模様を作るんじゃない?あ、これだよ、これ!」

嶋田が波打ち際まで行って、手に『泡』を持って来てくれました。

泡は、なかなか消えずに残っています。


確かに泡がはじけた跡が、穴となって残りそうではあります。


「乾燥した砂の上に泡がはじけると、こういう模様になる」と言う説はその通りのようです。

これは海が大荒れの時の、波打ち際でだけ見られる風景 なのですね!
・・・謎が解けてサッパリしました。

美しい模様ですが・・・この風景を作り出す作台風11号が、各地に被害をもたらしているようです。

これ以上、大きな被害にならないよう祈っています。

(カナ)
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手乗り2種

2015年07月15日 | 
まずは昨夜、玄関の戸を叩くものがいるので(本当です)開けてみるとコイツでした。

うほー。
ダイスキなコフキコガネです。


触角が立派なのでオス。


せわしなく動き回りメスを探しに行きたいのだろうとすぐに放しました。
私に会いに来てくれてありがとう(笑)


次はコハンミョウ。

水に落ちていたのを救った(掬った?)ので手に乗せることができました。
調べてみると背中に黒い鏡紋があるのでメスだそう。


このあと飛んで行きました。


いやしかし今日の大島は暑かったー!!
最高気温は32度まで上がりました。

暑くなる予感の朝の富士山。



台風11号のうねり。







喜ぶサーファーたち。

台風の被害がなるべくありませんように。

                              がんま
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典型的な夏!

2015年07月14日 | ツアー
島の西海岸には台風からのうねりが押し寄せ、山には雲がかかり、平地は青空でとっても暑い・・・典型的な夏の天気が続いています。

昨日のツアーも山は・・・

濃い霧に包まれていました。

何も見えません~(笑)

で、お客様と相談して、三原山はのんびり散歩をする程度にして、残りの時間で海に行くことになりました。

時間を気にせず色々見て歩くことができると、つい寄り道してしまいます。
お客様が観察しているのは・・・


まだ少しだけ咲き残っているニオイウツギの花。

「かわいいですね」と言ってもらえました。

そして、大好きな・・・

キラキラ!(笑)

喜んで写真を撮っていたら、お客様が「これもとってもキレイですよ」と教えてくれました。

同感~。

行きも帰りも道路を這っていたカタツムリ。

どこへ向かっていたのでしょう?

そして数年前からこの場所に現れ始めた、小さなネジバナの花。

毎年どんどん増えているような気がします。

1986年の溶岩の上で幻想的な風景を眺めてから、引き返しました。


後半は「黒い砂浜が見たい」というリクエストで「砂の浜」へ。
海岸に近づいた瞬間に、お客様が走り出しました!

波が洗って平らになった砂浜に、お客様の足跡が刻まれていきます。

あっという間に盛り上がった砂の向こうに見えなくなってしまいました。

海が荒れているのに、大丈夫なのでしょうか?

あ~、波が~!!

・・・かなり際どかったけれど、靴はぬれなかったようです。

そしてお客様が、波打ち際に変な模様ができているのを、教えてくれました。

??・・・何でしょう?これ。

波打ち際全部にあるわけではなく、一部の場所だけにこの模様があります。

いったいどういう条件がそろうと、こんな模様ができるのでしょうか?
知っている方、非教えてください~(最近いつもコレ・笑)

(カナ)
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ドキドキしています

2015年07月13日 | その他
週末から離島しています

次の予定が有るので予定の日に帰ってこられるか心配しています

離島時、帰島時に予定どおりの船便が有るか島の人は誰でも考えるものです

勿論、私たちガイドとしてお客様を迎えるのですから、お客様が来られるかも自然の中雨は降らないか霧はどうか?どこへ行ったら一番楽しめるかなど考慮することは有りますが


(今日11日PC環境が無いので予約投稿しています)
  
台風11号の進路はどの様になるのでしょうか?

明日、船は出て帰ることが出来るのでしょうか?(しま)
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何もない贅沢

2015年07月12日 | ツアー
今日は4名のお客様と、クーラー&加湿器つき(笑)三原山を歩いて来ました。
山はずっと霧に包まれて見えませんでしたが・・・

お客様は「涼しくて良いわ~」とニコニコ。

どんな天候でも楽しめる、ポジティブな皆さんとのトレッキングで見られた風景は・・・

開花間近と思われる、大きなユリのつぼみ。

かなり重そうになってきました。

元気な葉を伸ばし始めたセンブリ。

ちょっと前までこんなに目立たなかったと思うのですが、あっというまに青々とした緑に!

一週間以上前からここにある、モリアオガエルの卵。

表面は乾いてカサカサになっていますが、中ではオタマジャクシが元気に動いていました。

皆さんオタマジャクシの未来を心配されていました。

仲良しゴマダラカミキリ。

葉の陰にいたのを、お客様が見つけてくれました。

そして、これまたお客様が見つけてくれたウグイス(写真中央にいるのですが・・・)

こんなに目立つ場所で、こちらを見ながらずっと鳴き続けるウグイスって、初めて見ました。

順番に実ができはじめたシマウチワドコロ(たぶん)。

可愛いかったです。

イズホソバテンナンショウの実も、あちらこちらで成長中でした。

赤く色づくまで、あと少し・・・

薄紫色が多いオオムラサキシキブの花ですが・・・

こんな鮮やかな色の花を咲かせている木もありました。

もちろん霧の景色も堪能しました。

霧に浮かぶ芸術作品(溶岩)の数々や・・・


白い霧に向かって下っていく不思議さ・・・


グレーの濃淡だけの風景。


そして・・・

霧の動きを見ながらの、おやつタイム。
「何もないって・・・贅沢だなぁ」と思いました。

ところで最後に、お客様が見つけたこれ・・・いったいなんでしょう?

直径約2cm。団子のように丸く表面はカサカサ。
何かのハチの繭でしょうか?

正体を知っている方、ぜひ教えてください~。

(カナ)
コメント (2)
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