名古屋城の正門(南御門)を入って直ぐのところにある西南隅櫓である。隅櫓とはいえ二層三階建てで、小さな城の天守閣に匹敵するほどの大きさだそうだ。この西南隅櫓は、1891年の濃尾大地震で崩壊したので、後に修復されて国の重要文化財になっているが、西北隅櫓や東南隅櫓、表二之門などと共に、戦災による焼失を免れて残っている数少ない古い建物の一つだそうだ。
名古屋城は、大阪城、熊本城と共に日本三名城の一つとされていて、天守閣の天辺に載っている金鯱で有名であり、全国的にも知名度は高いので、あえて説明は要らないかもしれない
徳川家康が建てた尾張徳川家17代の居城であったが、天守閣などの古い建造物は、残念ながら先の戦災で空襲によって焼失してしまった。今の天守閣は1959年に鉄筋コンクリートで再建されたもので、内部もエレベータ完備の近代建築であり、遠くから眺めるにはいいが、近くで見るとあまり風情があるとは言えない。