今の時季に一番よく見掛ける野鳥はやはりカモであるが、カモの仲間は同じ種類でも雌雄で羽装が違うことが多くて紛らわしいので、素人には識別し難い。これは雄のオナガガモで間違いないと思う。この川ではよく見掛けるカモだ。生活排水や工場排水が流れ込んでいるようなので、野鳥にはあまり良い環境ではないと思うが、泡立った水の中で泳ぎ回っても障害はないのだろうか。
先月初めに紹介した矢田川は、源流の瀬戸市から尾張旭市、名古屋市守山区を流れて北区で庄内川に合流し、最後は伊勢湾に至っている。河川敷には、あちこちにいくつもの緑地帯や公園が整備されていて、子供たちがサッカーをしたり野球をしたりする広場も多い。庄内川と合流する地点には、距離はやや短いが18ホール・パー72の立派なゴルフ場もあるくらいだ。河川敷は周りの風景の変化にはやや乏しいが、時々行く格好の散歩コースの一つである。
散歩の途中で見掛けた野鳥を気が向いた時に撮っておいたので、この秋に矢田川で出合った野鳥の“観察記録”としていくつか載せておくことにする。