分断と再生を述べる各紙社説のなかで再生について「こびりついている世界第2の経済大国の残像の修正から始める必要がある」というのは日経だ。「改革は進むどころかむしろ他国との比較でむしろ後退している」が、その原因は「高度成長期の成功体験の記憶にしばられて、グローバル化とIT化という時代の流れに乗り切れないことに」あり、そのために「いままた新たな追いつき追い越せの時代がやってきている」と主張する。
2016年が明けた、いつになく各紙が取り上げたテーマに共通しているのが分断と再生だ。たとえば朝日、「新年の挑戦は、連帯と共感の危機にひとつひとつ向き合うことから始まる」とテーマを掲げ「連帯と共感の再生への取り組みを可能にするための重要な手がかり」として「理念より実際的な解決への理解を広める」ことを主張している。