山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

稲麹

2014年10月27日 | 食品・材料・料理


稲麹は「稲霊(いなだま)」ともいわれます。

稲麹カビは、稲に付く天然の麹菌です。


イナコウジ病(稲麹病)。

稲穂に、このイナコウジ菌がつくと、養分がとられてしまう。

周囲の籾の成長にも影響があるといわれ、穂を結ぶ7〜8月に雨が多いと発病しやすくなる、といわれています。

いもち病が発生した年は、稲麹病が多いとか。


稲麹は、「稲霊(いなだま)」ともいわれ、

古い書物には、「麹子米(きくしまい)」というもので酒麹を作ったという記述があるそう。

麹子米=稲麹のこと。

じめじめ日本の、自然のなかには稲麹があった。散麹の原型。

そうして、昔から「麹」は暮らしのなかにありましたね。

日本酒、甘酒、酢、味噌、醤油...

日本人になくてはならない食の原点の「麹」。

麹菌は、必須アミノ酸やビタミン類などを作り、人間が生きていくために不可欠な栄養がたくさん含まれています。


一度、稲麹を作り自分だけの麹を作ってみたいものです。