
稲麹は「稲霊(いなだま)」ともいわれます。
稲麹カビは、稲に付く天然の麹菌です。
イナコウジ病(稲麹病)。
稲穂に、このイナコウジ菌がつくと、養分がとられてしまう。
周囲の籾の成長にも影響があるといわれ、穂を結ぶ7〜8月に雨が多いと発病しやすくなる、といわれています。
いもち病が発生した年は、稲麹病が多いとか。
稲麹は、「稲霊(いなだま)」ともいわれ、
古い書物には、「麹子米(きくしまい)」というもので酒麹を作ったという記述があるそう。
麹子米=稲麹のこと。
じめじめ日本の、自然のなかには稲麹があった。散麹の原型。
そうして、昔から「麹」は暮らしのなかにありましたね。
日本酒、甘酒、酢、味噌、醤油...
日本人になくてはならない食の原点の「麹」。
麹菌は、必須アミノ酸やビタミン類などを作り、人間が生きていくために不可欠な栄養がたくさん含まれています。
一度、稲麹を作り自分だけの麹を作ってみたいものです。