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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)

2013-03-02 22:53:11 | 日記
 おもしろい本だ。ネットの世界を過大評価する傾向に対する、現場からの発言である。

 この本を読んで分かったことは、ネットにヘビーに書き込む人の特徴は、暇な人。そしてあまり金持ちではない。そして凡庸な人。

 なるほど。そしてよくテレビを見る人でもあるようだ。ネットで主に話題になっているものは、テレビで話題になったことだそうだ。

 ネットは、テレビや新聞などで報道されないことを知ることも出来るし、また図書館に読みたい本があるかどうかを検索することが出来るし、あるいはいろいろなものを通販で購入することも出来る。便利なものだ。

 ボクもしたがって、ネットをよく利用している。

 だが大方のネット利用者は、下記のHPよりも、

https://www.pref.saga.lg.jp/web/

 同じ佐賀県のHP、

http://www.pref.saga.lg.jp/web/jinji.html

 のように、バカみたいなこと、B級なことが好きであるし、また人気が出るようなのだ。

 確かに、2チャンネルなどの書き込みをみると、罵声、下品なことばを多用し、また無責任で、アホなことも平気で記すなど、とても読み続けられない。凡庸な人が、ネット世界に巣くっているという著者の説に納得してしまう。

 そして著者は、テレビの情報力がダントツに大きいと指摘する。そうだろうと思う。メディアの望む方向に、「世論」は動く。

 ネットの世界には、凡庸な住人の数が圧倒的に多いのである。

 
コメント
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