現在の政治経済・社会情勢について、きちんと学びたいと考えるなら、岩波書店の『世界』を推奨する。マスコミ関係への就職を考えている人は、熟読すべきである。
ボクは、『世界』を高校生の時から購読している。『世界』に掲載された様々な論文は、いろいろなことを教えてくれた。『世界』の各月号の論文には、その時期に考えなければならないこと、学ばなければならないことがきちんと、知性と論理性を前提にして、批判的に記されている。
今の時代、インターネットのように、短文というか省略文字に慣れた人びとには、そのような論文を読むことは苦しいことかもしれない。しかし、知性とは、そういうものを乗り越えてこそ身につくというものだ。
さて今月号の特集は、「終わりなき原発災害」と「アベノミクスと日本経済」である。特に後者は、アベノミクスの本性を的確に指摘している。それぞれの論文を紹介することはしないが、いずれも時宜にかなった論文である。
民主党政権の末期、総選挙が日程に上がり始めると、日本の株価が上昇し、円安が進んだ。アメリカやヨーロッパの経済情勢がわずかながら好転したことからかもしれないが、しかしボクはそこに陰謀めいたものを感じるのだ。
日本の株を購入しているのは、外国人投資家だそうだ。、TPPに参加させようとするアメリカのグローバルキャピタリストたち(彼らこそが日本の資産を狙っているのだ)が、安倍自民党・公明党政権をつくるために、あるいは次の参議院選挙で自公を勝利させるために、一時的な「支援」を行っているのではないか、と。
※TPPの危険性については、鈴木宜弘東大教授が「許しがたい背信行為」という論文を、この『世界』に寄せている。筆法鋭く、TPPの危険性を衝いている。
アベノミクスは、小泉政権下の経済政策とよく似ていて、小泉政権の諸施策が格差を拡大したように、さらに格差を広げ、多くの庶民の生活に打撃を与えていくことだろう。消費税が増税され(すでにそれ以外の税金もあがっている)、物価が2%上昇し、健康保険や介護保険などの納付金もあがり、可処分所得はもっともっと減っていくだろう。株価があがっても、庶民にはあまり関係はないのだ。
そしてフクシマ。もう忘却されつつあるようだが、しかしこの問題は日本の本質を如実に示す「事件」である。「原発災害」に、もう一度向かい合うことが求められている。
とにかく、「学ぶ」ことである。それなしに、「現在」をとらえることはできない。そのために、とりあえず『世界』を読もう。
ボクは、『世界』を高校生の時から購読している。『世界』に掲載された様々な論文は、いろいろなことを教えてくれた。『世界』の各月号の論文には、その時期に考えなければならないこと、学ばなければならないことがきちんと、知性と論理性を前提にして、批判的に記されている。
今の時代、インターネットのように、短文というか省略文字に慣れた人びとには、そのような論文を読むことは苦しいことかもしれない。しかし、知性とは、そういうものを乗り越えてこそ身につくというものだ。
さて今月号の特集は、「終わりなき原発災害」と「アベノミクスと日本経済」である。特に後者は、アベノミクスの本性を的確に指摘している。それぞれの論文を紹介することはしないが、いずれも時宜にかなった論文である。
民主党政権の末期、総選挙が日程に上がり始めると、日本の株価が上昇し、円安が進んだ。アメリカやヨーロッパの経済情勢がわずかながら好転したことからかもしれないが、しかしボクはそこに陰謀めいたものを感じるのだ。
日本の株を購入しているのは、外国人投資家だそうだ。、TPPに参加させようとするアメリカのグローバルキャピタリストたち(彼らこそが日本の資産を狙っているのだ)が、安倍自民党・公明党政権をつくるために、あるいは次の参議院選挙で自公を勝利させるために、一時的な「支援」を行っているのではないか、と。
※TPPの危険性については、鈴木宜弘東大教授が「許しがたい背信行為」という論文を、この『世界』に寄せている。筆法鋭く、TPPの危険性を衝いている。
アベノミクスは、小泉政権下の経済政策とよく似ていて、小泉政権の諸施策が格差を拡大したように、さらに格差を広げ、多くの庶民の生活に打撃を与えていくことだろう。消費税が増税され(すでにそれ以外の税金もあがっている)、物価が2%上昇し、健康保険や介護保険などの納付金もあがり、可処分所得はもっともっと減っていくだろう。株価があがっても、庶民にはあまり関係はないのだ。
そしてフクシマ。もう忘却されつつあるようだが、しかしこの問題は日本の本質を如実に示す「事件」である。「原発災害」に、もう一度向かい合うことが求められている。
とにかく、「学ぶ」ことである。それなしに、「現在」をとらえることはできない。そのために、とりあえず『世界』を読もう。