年齢を重ねても、次々と教えられること、新しい発見がある。ボクはまだまだ未熟であることを痛感する。
いくつかのブログを読んでいて、ハッとさせられることがある。たとえばこの詩だ。作者は、神奈川県横須賀市の真宗大谷派長願寺の住職、海法龍(かい・ほうりゅう)さん(1957年、熊本県天草市の生まれ)。
忘却の悲しみ
過去を忘れ
未来を忘れ
今、生きていることを忘れ
存在の重さ深さ尊さを忘れ
忘れてはならないことを忘れる
同じ過ちを繰り返す悲しみ
これからの子どもたちの悲しみ
目先の利益だけで生きる悲しみ
存在を軽く浅く卑しくしている悲しみ
悲しみを生み出してきた悲しみ
人間であることを忘れた悲しみ
広島・長崎の酷さ
水俣の苦渋
福島の呻き
時計の針はそんなに動いていないのに
忘却の彼方へ追いやられる
国策の果てに辿り着いた今
加害者を作り被害者を作る
みんな仲間なのに傷つけ合う
これが行きたかった場所なのか
何かが違う
『Prati プラ・ティ』(2012 Vol.9)という東本願寺真宗会館(東京都練馬区谷原1丁目)の情報誌に掲載されていたものだそうだ。
そしてもう一つ。望田幸男というドイツ現代史専攻の学者の言葉。ナチスの政治権力掌握について、
「ドイツ国民は『食えない民主主義』(ワイマール体制)よりも『食える独裁』(ナチス体制)を選んだ」
ワイマール体制は、憲法上にはじめて生存権を規定した民主的な政権だった。しかし、ドイツ国民は、ナチスにより多く投票した。
ボクはいつも思う、人は理念に生きることはしない、とりあえず、カネである、と。
自公両党に投票した人びとと、1930年代のドイツ国民とが重なってしまう。
いくつかのブログを読んでいて、ハッとさせられることがある。たとえばこの詩だ。作者は、神奈川県横須賀市の真宗大谷派長願寺の住職、海法龍(かい・ほうりゅう)さん(1957年、熊本県天草市の生まれ)。
忘却の悲しみ
過去を忘れ
未来を忘れ
今、生きていることを忘れ
存在の重さ深さ尊さを忘れ
忘れてはならないことを忘れる
同じ過ちを繰り返す悲しみ
これからの子どもたちの悲しみ
目先の利益だけで生きる悲しみ
存在を軽く浅く卑しくしている悲しみ
悲しみを生み出してきた悲しみ
人間であることを忘れた悲しみ
広島・長崎の酷さ
水俣の苦渋
福島の呻き
時計の針はそんなに動いていないのに
忘却の彼方へ追いやられる
国策の果てに辿り着いた今
加害者を作り被害者を作る
みんな仲間なのに傷つけ合う
これが行きたかった場所なのか
何かが違う
『Prati プラ・ティ』(2012 Vol.9)という東本願寺真宗会館(東京都練馬区谷原1丁目)の情報誌に掲載されていたものだそうだ。
そしてもう一つ。望田幸男というドイツ現代史専攻の学者の言葉。ナチスの政治権力掌握について、
「ドイツ国民は『食えない民主主義』(ワイマール体制)よりも『食える独裁』(ナチス体制)を選んだ」
ワイマール体制は、憲法上にはじめて生存権を規定した民主的な政権だった。しかし、ドイツ国民は、ナチスにより多く投票した。
ボクはいつも思う、人は理念に生きることはしない、とりあえず、カネである、と。
自公両党に投票した人びとと、1930年代のドイツ国民とが重なってしまう。