浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

表記の統一について

2013-03-08 20:55:50 | 日記
 今、某女史の遺稿集の校正をしています。

 気がついた点で、参考にして欲しいことをここに記していきます。

 ほとんどが歴史関係の文ですから、年代がしばしば出てきます。残念ながら、日本の年代表記は、西暦と元号によるものがあり、2013年、平成25年というように。日常生活の中でも、併用されています(なおボクは基本的には西暦で表記しますし、西暦で思考しています)。

 歴史関係の文章では、たいがい西暦と元号を併記します。たとえば「1995年(平成7)」、「平成7(1995)年」とか・・・もちろん年代が出てくるたびに併記するのもたいへんですから、ページの最初だけ併記するとか、いろいろ工夫もあります。

 ここで言いたいことは、一つの文の中では、その表記は統一しておいてほしいということです。あるときは西暦で表記し、あるときは元号で表記するというのは、やめてほしいと思います。

 ついでに年齢表記も統一してほしいし、数字の表記も統一して欲しいのです。

 たとえば縦書きの場合、四三歳、四十三歳、43歳の表記があります。どれかを選択したら、それで表記すべきなのです。

 こういうことは、きちんと意識していないと、不統一になります。

 文を書く人は、注意してください。


 
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余力

2013-03-08 20:25:56 | 日記
 「教職員駆け込み退職235人に 知事、再任用強く牽制 静岡」は、昨日の産経新聞が流した記事。まず全文を読んでいただこう。


 

 公務員の今年度からの退職手当削減方針に伴い、教職員では定年退職者の4割にあたる235人が年度末前の“駆け込み退職”を申し出ていることが分かった。校長はいないが、教頭は6人含まれている。6日の静岡県議会2月定例会の質疑で明らかにされた。県職員も定年退職者の6%にあたる10人が早期退職を希望している。警察職員には「現時点で条例施行前の辞職願を提出した職員はいない」という。

 駆け込み退職者の処遇について、安倍徹教育長はこの日の県議会で「25年以上勤めた自己都合退職者は、定年退職者と同様に再任用の対象」と答弁し、早期退職者235人のうち50人を再任用する方針を明らかにした。

 しかし、川勝平太知事はこの答弁を受けて「再任用についての教育委員会は開かれていない」と発言。答弁は安倍教育長の独断であり、教育委員会で承認されたものではないとの見方を示して、早期退職者の再任用を強く牽制(けんせい)した。

 また、県職員と県警職員も退職手当削減については同じ条件でありながら、教職員にのみ大量の早期退職者が出ていることについて、安倍教育長は「一人一人が苦渋の選択をしたと思っている」と弁護した。

これに対して川勝知事は「警察官の駆け込み退職はゼロ。一方で教職員は4割というところに、矜持(きょうじ)のありようが見える」と、教職員のモラルを批判した。

 退職手当が削減される定年退職者は、教職員588人▽県職員168人▽警察職員125人の計881人。現在県議会で審議中の退職手当引き下げ条例案の施行予定日は20日で、成立すれば、同日以降の退職者は19日以前に比べて手当が約150万円減額される。

 退職手当の官民格差は400万円とされており、これを埋めるために県は、平成26年度末までに1人当たり総額400万円を3段階に分けて引き下げる方針だ。


 この内容について、まず退職金を大幅に、それも年度途中で引き下げることは、まったくもってあるべきことではない。私は引き下げそのものに懐疑的であるが、それでも少なくとも、4月1日から施行とすべきであった。したがって、この前提からすれば、それ以後の記事内容は、まったく問題とはならない。

 再任用制度についてのみここに記す。
 
 定年退職した教職員が再び教壇に立つことを再任用という。この制度は他の公務員にもあり、教職員だけではない。公務員の多くは、再任用されている。

 私はそういう制度があってもよいとは思う。基礎年金支給は65歳からであるから、共済年金だけでは経済的に苦しい家庭も当然あるだろう。

 しかし、再任用というのは、授業だけやってその外の業務はない。きわめて楽な仕事である。再任用教員はおそらく教員数にカウントされる。すると、新しく採用される教員が減ることになる。

 ボクは、楽な仕事、新採用教員を増やすという点から、やむを得ない場合のみ再任用すべきだと思う。

 ボクが見聞きした範囲で思うことは、在職中、熱心に仕事をしていた教員たちは再任用教員になっていない。在職中、あまり仕事をしていなかった人が再任用教員となっている。「余力」を残して退職した人びとが、楽な仕事でカネを稼ぐことができる制度だという見方もできる。ついでにいえば、彼らは授業もそう熱心ではなかったようだ。

 何のために再任用教員となるか、何人かに聞いたことがある。家にいてもすることがないから、再任用は楽だから・・・・であった。少なくとも、生徒のこと、学校のこと、教職を目指す若者のことなどは視野に入ってはいない。

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