大逆事件

　今私は、大逆事件を離すための準備に追われている。「共謀罪」が問題になっているからであるが、それに関して、今日の『京都新聞』コラム。

「大逆事件」と共謀罪

　明治天皇の暗殺を謀ったとして２４人が死刑判決を受けた１９１０年の大逆事件で刑死した１人に、和歌山県新宮市の医師大石誠之助がいる。同志社英学校で学び、米国で医学を修めた▼感染症研究で留学したインドで差別や貧困に触れ、故郷で開業後は不漁や不作の年は治療費を受け取らなかった。人々は「毒取る（ドクトル）」と親しんだ▼事件の発端は長野の山村で機械工の青年が試作した爆弾。これが幸徳秋水をはじめ社会主義者、無政府主義者の全国的な摘発につながった。幸徳と交流があった大石ら新宮の６人も逮捕された▼「皇室に対し危害を加えるか加えようとした者」を処罰する大逆罪。大石らの場合、新宮に立ち寄った幸徳を川船遊びに連れ出したことや、地元の青年たちとの新年会が暗殺の「共謀」とされた▼戦後の研究で爆弾試作以外は当局のでっちあげだったことが判明している。地元で大石らの名誉回復を訴えてきた辻本雄一さん（７１）は「大石の考えが広がるのを、当時の権力は恐れた」と指摘する▼裁判は非公開。してもいない「共謀」の疑いを覆すことは困難で、大石は判決から６日後に死刑執行された。遺した言葉は「噓（うそ）から出た真（まこと）」。ＪＲ新宮駅の近くには、市民が建てた６人の顕彰碑がある。「志を継ぐ」と刻まれている。

[京都新聞　2017年06月07日掲載]

「日本会議」は、私的利益追求のネットワーク

　この記事。

https://dot.asahi.com/wa/2017060600037.html

追及をゆるめないで・・・

　加計学園の問題は、首相が友人の私的利益のために、国家権力を動員している構図である。追及の手を緩めずに、安倍を追い詰めよ！

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/206922

食い下がれ、記者たちよ

　権力の番犬たる使命を持った記者たちよ、東京新聞の望月記者の気迫を見習え。

http://lite-ra.com/2017/06/post-3226.html

自民党という政党の、どうしようもない傲慢さ

　このところ、たいへん忙しく、ブログを書くための情報のインプットがなかなかできなくなっている。短文でも、書くための思考と時間が求められるが、そうした時間がないのである。その間に、いろいろなことが起きている。

　受動喫煙を防止する法案が、自民党の人権意識のなさと傲慢によって提出されないそうだ。何ともまあ、自民党という政党のどうしようもない傲慢さをみると、自民党が「悪の塊」に見えてくる。

http://buzzap.jp/news/20170606-no-smorking-in-the-building4/

　来週の講座のためのレジメを作成しているが、「明治の精神」とは国家至上主義、時の政治権力が行うことに従わない者は捕縛するぞという恫喝的な国家思想であるという結論に達した。

　安倍政権は、「明治の精神」を慫慂しようとしている。「共謀罪」とあわせ考えてみると、まさにその「明治の精神」を復活させようとしているようにみえる。それを結論で語ろうと思う。