浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

『読売新聞』のこと

2017-06-29 20:04:47 | その他
 ずっと以前知り合いだった『読売新聞』記者は、いろいろなことに問題意識をもったいい記者だった。今どこにいるのだろうか。おそらくやめて、他社に移っているのだろう。今の『読売』にはいられないだろう。

 今週の『週刊金曜日』の特集は、『読売新聞』。その編集後記である「金曜日から」には、読売新聞社では、「自社に都合の悪いことを発言した人への「犯人さがし」が徹底している」とある。また「護憲」的な記事を書くと一切載らないのだそうだ。安倍政権のめざす国家社会のあり方が、読売新聞社内ではすでにできあがっているようだ。

 だから優秀な記者は、やめていくのだそうだ。当たり前だ。自らにプライドをもった人間は、他者による命令・指図によってしか動けないというところからは、当然去っていく。残るのは、ごますりの追従野郎だけだ。そういう社員だけで構成される新聞社は、遅かれ早かれ消えていくだろう。

 記者の中に、ごますり野郎が増えているという。批判精神がないところには、進歩は生まれない。退歩。『読売』に残っているのは、「退歩」しかない。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208343
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なるほど!

2017-06-29 10:43:35 | その他
 最近また『図書』(岩波書店)を読み始めた。ブレイディみかこさんが書いていることを知ったからだ。日頃固い内容の文ばかり読んでいる私としては、『図書』に記載されているような機知に富んだ文を読むことは、清涼剤にもなる。

 その七月号に、「サイエンスの視点、アートの視点」という、齋藤亜矢さんの文があった。なかなか変わった経歴の持ち主のようで、大学は理系、その後はアートの大学院に進学したのだという。そうした経歴から、サイエンスとアートの共通点を探ろうとしている。

 その中に、両者の核となるのは「!」、「日々のちょっとしたことに心が動く、「プチ感動」」であって、「サイエンスは、「!」を「?」に変えて、その答えを追究していくもの。いっぽうのアートは、「!」をかたちや音に表現していくもの」という記述があった。

 なるほど。

 しかし、「!」はすべてに関わる。人生は、様々な「!」との出会いで始まる。「!」はすべての原動力である。「!」は、「プチ感動」でもあり、「怒り」でもあり、「悲しみ」でもあり、「笑い」でもある。要するに感性の働きであり、何らかの「!」をもとに、人は探求し、本を読み、絵を描き、音をつくり、また書くのだ。

 「!」が豊かな人、要するに感受性の豊かな人が、「!」を原動力にして前に進んでいくのである。
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「普通ではあり得ない軽さ」

2017-06-29 07:42:36 | その他
 『毎日新聞』配信。

 稲田朋美防衛相が東京都議選の応援演説で「自衛隊としてもお願いしたい」と発言した問題は、防衛相としての適格性を疑わせるものだ。自衛隊を安易に政治利用したと受け取られかねない発言で、「普通ではあり得ない軽さ」(官邸関係者)だ。安倍晋三首相は稲田氏を続投させる考えだが、7月2日に投開票日が迫る東京都議選への影響も必至だ。

 当然である。稲田という人物は、最初から「生長の家」創始者のウルトラ右翼思想をもった、チャラチャラした輩なのだ。早稲田大学キャンパスを、チャラチャラと派手な格好で闊歩していた、というのは、現在弁護士をしている御仁からの情報である。

 何も分かっていない、ただ安倍晋三と同じ思想を持っていたから重用されただけ。仕方がないさ、現政権がそういう方々の集合体なのだから。
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