浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「安倍一強」

2017-06-11 17:06:32 | その他
 『Journalism』6月号の巻頭、逢坂巌の「支持率が如実に示す「1強」の姿」がなかなか興味深い。今までの歴代政権の支持率を表にして、「安倍1強」について論じている。
 
 逢坂は、最初に結論を記す。

 安倍政権は、現在の政治空間において、自民党や野党、そして霞ヶ関に対して強いというのみならず、戦後政治の長い歴史のなかで、特に近年最も重要視される統治技術においても1強になっている

 末尾では、こう指摘する。

 安倍1強を支持率の面から歴史的に捉えると、無党派・小選挙区・メディア政治という「新しい政治状況」に、様々な工夫で対応しながら、自身の目指す「大きな課題」に取り組む「真っ当な」政治権力の姿が見えてくる。しかも、安倍政権はこの状況にチームとして対応しているのであり、その点で今後の他の内閣でも応用可能なモデルとなるだろう。

 確かに、なかなかうまい対応をしている。内閣人事局を創設して官僚の人事を掌握し、小選挙区制と政党交付金の制度をてこにして銀を支配し、またメディアに対しても、『産経』はいうまでもなく、『読売』を傘下に収め、NHKや他のメディアには威圧したりして、メディア対策にもしっかり対応している。

 最後の文、その通りである。

 安倍が強くて悔しいのなら、自らもっとも強くなる努力をする。そういう強い精神が求められるのではないだろうか。
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安倍政権と加計学園

2017-06-11 17:04:15 | その他
 なかなか深い仲のようです。

http://buzzap.jp/news/20170611-abe-kake-connection/
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「事実ではない情報」

2017-06-11 16:34:40 | その他
 『Journalism』6月号に、小林恭子による「フェイクニュースの対処法」という文が掲載されている。

 ちなみに本誌の文章の題は長く、紹介するときにはそれぞれ簡略化している。

 さて小林の文は、「事実ではない情報が言論空間に広がる現象は世界中で起きいる」という現状認識からの「国際ジャーナリズム祭」の報告である。

 「事実ではない情報」が広がる背景には、「ジャーナリズムばかりか、あらゆる公的組織に対する人々の信頼感が薄れている。報道機関が出すニュースは以前ほどには信頼されなくなっている。」ということがある。

 それだけでなく、ネットも含めた言論空間に広がる「事実ではない情報」だけではなく、「常に嘘をつく政治家」の存在がある。「政治家家が嘘をつくのは珍しくない。しかし、真顔で堂々と繰り返し嘘をつく政治家をどう報道してゆくべきか」。それは、トランプを前提としたものだが、日本でも安倍首相や菅官房長官が平気で堂々と嘘をつく。

 この問いに対しては、回答はない。

 私としては、「事実ではない情報」に対しては、もちろん一挙に多くの人にそれが嘘であることを伝えることはできないが、少しずつ周りの人々に伝えていくことしかない、と思っている。この文に、「フェイクニュースの対処には信頼感がカギを握るようだ」という文章があった。

 自らへの信頼感を獲得しながら、フェイクニュースや歴史の嘘と闘っていくつもりである。
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