『Journalism』6月号の巻頭、逢坂巌の「支持率が如実に示す「1強」の姿」がなかなか興味深い。今までの歴代政権の支持率を表にして、「安倍1強」について論じている。
逢坂は、最初に結論を記す。
安倍政権は、現在の政治空間において、自民党や野党、そして霞ヶ関に対して強いというのみならず、戦後政治の長い歴史のなかで、特に近年最も重要視される統治技術においても1強になっている
末尾では、こう指摘する。
安倍1強を支持率の面から歴史的に捉えると、無党派・小選挙区・メディア政治という「新しい政治状況」に、様々な工夫で対応しながら、自身の目指す「大きな課題」に取り組む「真っ当な」政治権力の姿が見えてくる。しかも、安倍政権はこの状況にチームとして対応しているのであり、その点で今後の他の内閣でも応用可能なモデルとなるだろう。
確かに、なかなかうまい対応をしている。内閣人事局を創設して官僚の人事を掌握し、小選挙区制と政党交付金の制度をてこにして銀を支配し、またメディアに対しても、『産経』はいうまでもなく、『読売』を傘下に収め、NHKや他のメディアには威圧したりして、メディア対策にもしっかり対応している。
最後の文、その通りである。
安倍が強くて悔しいのなら、自らもっとも強くなる努力をする。そういう強い精神が求められるのではないだろうか。
逢坂は、最初に結論を記す。
安倍政権は、現在の政治空間において、自民党や野党、そして霞ヶ関に対して強いというのみならず、戦後政治の長い歴史のなかで、特に近年最も重要視される統治技術においても1強になっている
末尾では、こう指摘する。
安倍1強を支持率の面から歴史的に捉えると、無党派・小選挙区・メディア政治という「新しい政治状況」に、様々な工夫で対応しながら、自身の目指す「大きな課題」に取り組む「真っ当な」政治権力の姿が見えてくる。しかも、安倍政権はこの状況にチームとして対応しているのであり、その点で今後の他の内閣でも応用可能なモデルとなるだろう。
確かに、なかなかうまい対応をしている。内閣人事局を創設して官僚の人事を掌握し、小選挙区制と政党交付金の制度をてこにして銀を支配し、またメディアに対しても、『産経』はいうまでもなく、『読売』を傘下に収め、NHKや他のメディアには威圧したりして、メディア対策にもしっかり対応している。
最後の文、その通りである。
安倍が強くて悔しいのなら、自らもっとも強くなる努力をする。そういう強い精神が求められるのではないだろうか。