浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

【本】西岡研介『マングローブ』(講談社)

2019-09-28 10:32:10 | 
 中曽根内閣が新自由主義的改革のなかで国鉄の分割民営化したこと、そのことにより国鉄労働組合(国労)をつぶし、総評という労働運動のセンターの息の根をとめたことついて、これこそが日本の社会をダメにした、現在の安倍政権下の日本をつくりだしたルーツであると思っている。

 その大きな動きに、自らの組織を守るために、協力した労働組合があった。「動労」である。「動労」は革マル派が牛耳っていた。革マル派は「動労」をつかって、国労つぶしに狂奔しつつ、JR東日本を自家薬籠中のものにした。

 この本は、彼らがどのようなことを行ってきたかを取材したものだ。JR東日本は毎日たくさんの乗客を運ぶ。安全であることがもっとも重要な仕事である。しかし彼らは、みずからの目的のためにはその安全をも無視する。

 読んでいて、こんなことまでするのか、と驚くようなことばかりであった。

 学生時代、革マル派の活動家をたくさんみた。彼らの顔を見ると、あゝこの人は革マル派だなとわかった。彼らの目をみるとわかる。特定の宗教を強烈に信仰しているような目であった。

 西岡研介は、『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』を最近発売した。また牧久も『暴君:新左翼・松崎明に支配されたJR秘史』を発刊した。これらも読むつもりである。
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