ヒトラーがユダヤ人を殲滅しようとしたことは、歴史的に明確である。
ウクライナのゼレンスキー大統領はユダヤ人だという。それをロシアの外務大臣は、こう発言した。
「私が間違っているかもしれないが、ヒトラーにもユダヤ人の血が流れていた。(だからゼレンスキーがユダヤ系であることは)全く意味をなさない。最も過激な反ユダヤ主義者はたいていの場合ユダヤ人だと、賢明なユダヤ人は言う」
ヒトラーにユダヤ人の先祖がいたという説はあるが、しかしそれは確定したものではない。ヒトラーの先祖にユダヤ人がいたという可能性はないわけではないが、だからといって、「最も過激な反ユダヤ主義者はたいていの場合ユダヤ人だと、賢明なユダヤ人は言う」という発言は許されない。
ロシアにはユダヤ人がたくさんいて、ロシア人はユダヤ人を迫害していた。「ポグロム」はロシア語である。反ユダヤ主義を、プーチン政権の幹部が未だに持ち続けているということの証明でもあろう。
かくもウソをつき続けた首相はいない。その名をアベシンゾーという。そのウソがはっきりと証明されてきている。しかし、それでも検察は動かなかった。検察の政治性、つまり自民党・公明党など権力者の犯罪はほとんど目こぼしをする。なんてことだ。
「桜を見る会」夕食会の補填 本紙に開示された秘書の供述調書、安倍元首相の答弁との矛盾次々と
多くの人びとは、ウクライナでの戦火が終わるのを心待ちにしているだろう。私もそのひとりである。戦争はしてはならない。戦争はあってはならない。戦争の本質は破壊と殺戮であり、その被害をこうむるのはふつうの庶民であるからだ。庶民にとっては、戦争はなんらの利益をもたらさないのだ。
しかし戦争で、指摘するまでもないことだが、軍需産業は大儲けする。このロシアによるウクライナ侵攻により、アメリカの軍需産業は笑いが止まらないだろう。
それを思うと、ロシア・プーチン政権は、よくも悪事を働いたものだ。ロシア自身、この戦争によってトクはないだろう。経済制裁その他で、ロシアの庶民にしわ寄せが行っているようだ。プーチン政権にとっては、戦争により自分たちへの支持を獲得することはできるであろうが、しかしそれはおそらく長期的ではない。ロシア軍がウクライナで行った蛮行を、ロシア国民はいずれ知ることになるだろうが、そのときには、プーチン(そのとき生きているかどうかは分からないが)は非難の的となることだろう。ロシアの国力を大きく後退させた指導者として指弾されるのだ。
だが戦争が長引けば長引くほど、ウクライナにおける破壊と殺戮は拡大し、さらにウクライナを支援する国々はこの戦争による利得を得ることはできない。しかしアメリカの軍需産業は大儲けをする。
戦争で使用される武器は使ってしまえばその場限りで、再利用などできない代物だ。まったくムダなものである。なければないにこしたことはないものだ。だがそれは高額であり、この戦争により、アメリカの軍需産業だけが大笑いをする。
陰謀論者は、アメリカの軍需産業とプーチンが結託してウクライナに侵攻したのだ、などということを言い出すかもしれない。
私たちが声高く主張しなければならないのは、ウクライナの人びと、ロシアの人びと、そして戦争の終結を待ち望んでいる世界中の人びとにとって、戦争にはなにひとつ良いものはないことを指摘し続けることだ。ウクライナにおける戦争の真の姿が、報じられてもいる。
私たちは、戦争が残酷であること、無意味であること、何の利益も庶民にはもたらさないこと、生活の場が破壊されること・・・・・・・・そうしたことを訴え続けなければならない。
「反戦平和」、「殺すな」は、普遍的な真理なのである。