浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

今日の『東京新聞』一面

2023-04-27 12:38:13 | メディア

 『東京新聞』1面と7面は、坂本龍一と『東京新聞』との関係が報じられていた。坂本龍一から『東京新聞』に、坂本が神宮外苑開発に反対していることを記事にしてほしいという連絡があったそうだ。それに関するやりとりが書かれているが、なかなか感動的である。

 坂本と私とは同じ世代である。坂本が「自然豊かな公園や墓地が好きですし、樹木の多い道を歩くのが好きです」というように、私もそうだ。わがやは山茶花に囲まれ、花壇もある。実家はホソバ(槙)で囲まれていて、つつじ、サクランボ、あおき、つげ、くちなしなどたくさんの樹木がある。実家の縁側から、ぼーっと庭を眺めるのがすきだ。心が落ち着く。

 そうした樹木と親和的な者にとって、あの神宮外苑の樹木が大量に伐採され、金もうけをたくらむ明治神宮や三井不動産や東京都、さらに政治家のあくなき欲望の犠牲になるなんて信じられない。

 坂本が『東京新聞』を選んだのは、「外苑問題を追う数少ないメディア」だからという。

 確かに『東京新聞』は、現在のところ読む価値のある新聞であることだけは確かだ。ジャーナリズム精神を存分に揮っている。

 私はことあるごとに、『東京新聞』にしたら・・・とすすめている。歩いて5分くらいのところに、中日新聞東海本社があるのに、である。『中日新聞』(東海本社版)は、地域ネタで埋め尽くされ、批判的精神は紙面にはほとんど発見できない。

 

 

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侵蝕される日本

2023-04-27 12:38:13 | 社会

 日本人は、とてもおめでたい人々によって構成されていると思う。

 韓国の文鮮明を教祖とする統一教会が、日本から多額のカネをせしめて、また熱心に進行を続ける献身的な女性を韓国に送り続ける。統一教会にとって、日本は収奪の対象である。その収奪に積極的に協力しているのが、統一教会党=自由民主党である。

 今回の選挙でも大きな変動はなかった。統一教会に厳しく対していた共産党は退潮し、日本の選挙民は統一教会が日本で暗躍していることを問題にしないという姿勢を示した。選挙民はそういうことを意識していなかったと主張しても、結果的にそうなのである。それが端的に、こういう情報として現れた。

統一教会の解散命令請求は困難な情勢 文化庁事務方トップは「全く見通しが立っていない」

 そうなるだろうとは予想していた。官僚は統一教会を解散させる気持なんかもってはいなかった。自由民主党という政権政党にそのつもりがなく、今後とも統一教会とは蜜月関係でいたいと思っている。自由民主党という政党は、日本の信者が貧困の底に生活しながらひたすら献金することなんかはどうでもよいのである。日本の女性が、合同結婚式により、どこかに連れ去られても「個人の勝手でしょ」というわけだ。

 だいたい日本の政府は、国民から集めた税金を湯水のごとくアメリカに献上している。献上することによってみずからの政治家としての地位を確保できると考えているからだ。

 日本の庶民は、もはや「むつかしいことは考えないで生きていく」ことこそが大切なのだ。その「むつかしいこと」には、政治が入る。

 日本の支配層は、ここまで日本の庶民を育ててきたのだ。文科省による国家統制的な教育は、その内容だけではなく、生きる態度まで教えてきた(「観点別評価」)。その基本は、従順であることだ。従順でいさえすればソンはないよ、というように。いまやそれが社会を厚い雲となって覆うようになっている。従順でない者に対しては、積極的に排除することも行う。

 私は福沢諭吉を積極的に評価するものではないが、「独立」というあり方がほとんど失われてしまっていると思う。「独立」を保つために明治日本が繰り広げた内政外交は大いに問題があるが、しかし「独立」を保つためという大義名分は正しい。今の、日本の支配層にはない精神だ。カネがもうかれば何でもいい、という殺伐とした精神、それが日本の国土に蔓延している。

 

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