浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

この記事、今になって?

2017-06-26 23:15:40 | その他
 『東洋経済』の記事。

http://toyokeizai.net/articles/-/176668
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こんな人が首相でよいのか!

2017-06-26 20:15:13 | その他
 「すぐかっとする人」は首相にはふさわしくない。今に始まったことではないが・・・

http://buzzap.jp/news/20170626-abe-vet-tsui-katto/
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今日は古文書調査

2017-06-25 23:00:29 | その他
 ほぼ毎月一回、旧家で古文書の調査を行っている。

 ご当主の家族は東京暮らし。ほぼ一人で、古民家に住む。午前中は、近所の人々が草刈り機を持参して屋敷内の除草をしていた。いくつかの草刈り機の音が微妙なハーモニーを奏でていた。

 ご当主は東京で学者生活をしていたが、今では郷里で地域振興のために尽力されているから、地元の方々の信頼もあつい。だから人々が草刈りにはせ参じる。それだけでなく、地元の人々が集まり談笑したり、食事をしたりする場ともなっている。時々そのご相伴に与ることもある。

 私もこの家を訪問するとき、しばしば刈込鋏を持参する。垣根や庭木の刈り込みをするのだ。調査を始めた頃、垣根がその枝を自由に伸ばしていたので、気になって許可もなく刈り込んだ。行くたびにそうした作業をし、しばらくきちんと揃った垣根になっていた。しかし今や新芽が伸び始め、さらにツタなどもからまっていた。

 庭木は世話をしないと、つまり定期的に刈らないと無闇矢鱈に枝を伸ばしていく。植木職人に剪定や刈込を依頼するとなかなかのカネがかかる。

 今日帰ろうとしたら、ご当主から、来るついでに刈込をして欲しいと頼まれた。中学生の頃、植木職人になろうとしたこともあったので、そうした仕事には自信がある。

 来月は、刈込鋏を持参しようと思う。ついでに脚立も。
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静岡県知事選

2017-06-25 22:31:54 | その他
  今日は静岡県知事選。投票すべき人はいなかったが、それでも少しでもベターをということで、現知事の川勝に投票した。決して支持しているわけではない。

 対抗馬の溝口紀子は柔道一直線の体育会系の人。この人は、自民党の支部から支援を受けたので、悪政を重ねる安倍政権を支える自民党を一切支持しないという私にとって、投票することは最初からあり得なかった。

 この人、次の何かの選挙で自民党から立候補するのではないかと思う。そのための準備活動だったのではないか。
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政治家は、平気で問題発言をする

2017-06-25 07:26:16 | その他
 共同配信記事。


豊田氏を「あれ女性です」

麻生氏、講演で

2017/6/25 00:53

 麻生太郎副総理兼財務相は24日、新潟県新発田市で開かれた自民党麻生派議員の会合で講演し、秘書への暴行問題で離党届を提出した豊田真由子衆院議員について「学歴だけ見たら一点の非もつけようのないほど立派だったけど。あれ女性ですよ女性」と述べた。

 豊田氏が議員になる前に勤めていた厚生労働省の関係者の話として「どこかで引き取ってくれないかと思ったら永田町で引き取ってもらったんですよと(言われた)」と語った。

 豊田氏を含め、不祥事が続出する自民党の衆院当選2回生に関し「全国に数多くおります。(2012年衆院選で)119人もの新人が通りましたから、こりゃいろいろいるんです」と指摘した。


 ヒステリーは、私も女性にしか見いだしていないが、しかしそういう女性は多くはない。女性に対する、これは差別発言である。同時に、自民党としての責任放棄である。そういう人物を党員として当選させてきたのが自民党ではないか。

 この人もしばしば、無責任な放言を行う。そういう発言をそのまま受容することが、彼らを増長させる。
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大地が揺れる

2017-06-25 07:19:42 | その他
 朝、地震で目が覚めた。2階にいたのだが、揺れを感じた。震源地は、長野県南部だそうだ。リニア新幹線の通過地点。これは自然からの警告ではないか。JR東海道や政府は、リニアをやめるべきではないか。

 大地は揺れるのだ、そういう自覚の下に何ごとも取り組んでいかなければならない。

 このあたりは、震度3だったそうだ。
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「政府の広報」

2017-06-24 23:06:20 | その他
 日本政府は、狂っている。もし日本にミサイルが飛んできたときには、日本は終わりを迎える。そんな状態にならないようにするのが政府がすべきことなのに、安倍政権は北朝鮮への敵対姿勢を強めている。安倍は、日本を終わりにしたいのか。

 東京都議選の最中、テレビで政府広報が流され、国民に軍事的不安を煽ろうとしている。

 これに対して、きちんとした批判もなされている。

http://lite-ra.com/2017/06/post-3270.html
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ことばの力

2017-06-24 21:59:40 | その他
 沖縄慰霊の日で、高校生が読んだ「平和の詩」。ことばの力を感じる。

誓い~私達のおばあに寄せて


 沖縄県立宮古高校3年 上原愛音(ねね)

今日も朝が来た。

母の呼び声と、目玉焼きのいい香り。

いつも通りの

平和な朝が来た。

七十二年前

恐ろしいあの影が忍びよるその瞬間まで

おばあもこうして

朝を迎えたのだろうか。

おじいもこうして

食卓についたのだろうか。

爆音とともに

この大空が淀んだあの日。

おばあは

昨日まで隠れんぼをしていたウージの中を

友と歩いた砂利道を

裸足のまま走った。

三線の音色を乗せていた島風に

鉄の臭いが混じったあの日。

おじいはその風に

仲間の叫びを聞いた。

昨日まで温かかったはずの冷たい手を握り

生きたいと泣く

赤子の声を抑えつけたあの日。

そんなあの日の記憶が

熱い血潮の中に今も確かにある。

決して薄れさせてはいけない記憶が

私の中に

私達の中に

確かに刻まれている。

少女だったおばあの

瞳いっぱいにたまった涙を

まだ幼かったおじいの

両手いっぱいに握りしめたあの悔しさを

私達は確かに知っている。

広がりゆく豊穣の土に芽吹きが戻り

母なる海がまた

エメラルドグリーンに輝いて

古くから愛された

唄や踊りが息を吹き返した今日。

でも

勇ましいパーランクーと

心臓の拍動の中に

脈々と流れ続ける

確かな事実。

今日も一日が過ぎゆく。

あの日と同じ刻(とき)が過ぎゆく

フェンスを飛びこえて

締め殺されゆく大海を泳いで

癒えることのない

この島の痛み

忘れてはならない

民の祈り

今日響きわたる

神聖なサイレンの音に

「どうか穏やかな日々を」

先人達の願いが重なって聞こえる。

おばあ、大丈夫だよ。

今日、私達も祈っている。

尊い命のバトンを受けて



祈っている。

おじい、大丈夫だよ。

この島にはまた

笑顔が咲き誇っている。

私達は

貴方達の想(おも)いを

指先にまで流れるあの日の記憶を

いつまでも

紡ぎ続けることができる。

誓おう。

私達はこの澄んだ空を

二度と黒く染めたりしない。

誓おう。

私達はこの美しい大地を

二度と切り裂きはしない。

ここに誓おう。

私は、私達は、

この国は

この世界は

きっと愛(いと)しい人を守り抜くことができる。

この地から私達は

平和の使者になることができる。

六月二十三日。

銀の甘藷が清らかに揺れる今日。

おばあ達が見守る空の下

私達は誓う。

私達は今日を生かされている。
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岩国基地

2017-06-24 10:01:45 | その他
 岩国基地に、米空母の艦載機が移駐するそうだ。岩国市は重要な決断をした。岩国市民は、対米従属的な自民党・公明党政権による米軍基地拡充に賛成する市長を当選させてきたのであるから、その騒音がすさまじくても我慢するしかないだろう。

 NHKニュースに、「29歳の男性は「事故が起きるなどの不安な面もありますが、子どもが2歳なので給食費が無料になるなど生活がよくなるならいいと思います」と話していました」とあるが、給食費の無料とあの騒音とを比較するとき、みずからの認識が誤っていたことを知ることだろう。
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『読売新聞』への批判

2017-06-24 09:32:41 | その他
 安倍政権の御用達メディアである『読売新聞』に対して鋭い批判があったそうだ。

 当然だね。『読売』の記者たちはこうした批判をどう考えているのだろうか。

http://bunshun.jp/articles/-/2999?utm_source=headlines.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=relatedLink
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ヒステリー

2017-06-23 07:01:20 | その他
 自由民主党の豊田という議員は、衝撃的なデビューをした。埼玉県の一部の人しか、この人の存在は知らなかったのだが、今や全国的に有名人となった。

 車の中のやりとりを聞いていて、この人は時たま、ストレスがたまると秘書や、ひょっとして旦那に、こうしたヒステリーを起こしていたのだろうと思う。経験的に、ヒステリーというのは、女性に多いと思われる。男性のそれは見たことがない。

 ヒステリー状態をおこすと、周りのものはまったく視野に入らない。特定の人物を徹底的に攻撃する。攻撃された人にとってその攻撃内容がおかしいと思って反論するも一切聞く耳を持たない。反論は、さらにヒステリー状態を倍加させる。とにかく攻撃を続ける。相手が子どもであったら、これも徹底的に逃げ道を一切与えずに攻め続ける。こうなると、鎮まるのを待つしかない。あるいは、ヒステリー状態が起きないように、周りは気を遣うようになる。

 なぜそういう人格が生まれるかというと、一つは親の育て方によると思われる。親が娘にかしずきながら育て、娘のいうことをほぼ完全に聞いてやる。この状態だと、親と娘とのあいだには摩擦は起きない。

 ヒステリーの被害を受けるのは、親以外の家族であり、また「召使い」だとみなされた人である。

 私は、こういう人が、今は近くにいないことにほっとしている。

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「ハゲーーーーーーーーー」という暴言

2017-06-22 20:07:50 | その他
 豊田真由子という、もちろんこの人も自由民主党の議員だが、彼女は、世の男性を決定的に敵に回しましたね。政策秘書に暴言、暴行。その録音された音声は、ヒステリー状態。

https://www.youtube.com/watch?v=Y-XWcRC_KP8

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06211700/?all=1&page=2

 Wikipediaで、この人を検索したら、おそらく自分で書いた部分があった。自己顕示欲の塊。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E7%9C%9F%E7%94%B1%E5%AD%90

 宮内庁主催の園遊会に、招待もされていない自分の母親を連れて行き、強引に入り込んだという。これは母親も娘と同じ。宮内庁職員が招待者以外は入れないと言っても、娘と一緒に入ってしまうのだから、母子とも同じような者だというしかない。ふつうの母親なら「私は入らない」というだろう。
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安倍についている政治家の本性

2017-06-21 18:44:23 | その他
 元官僚の豊田真由子、そして義家。

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/06211700/

http://news.livedoor.com/topics/detail/13229996/

 なかなかすごい人たちではある。
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遮二無二進む安倍政権

2017-06-21 17:25:06 | その他
 ウソをついても、デタラメを言っても、居直っても、どういうことからか万能感を持った安倍首相。自民党公明党、そして維新という集団を背景に、「戦後レジーム」の破壊に突き進む。

 国民は、そういうことに関心を持たない、いずれ忘れるという「確信」(?)のもとに、突き進む。

 『信濃毎日新聞』コラム。



斜面

加計(かけ)学園をめぐる通常国会の質疑で記憶に残る場面がある。3月13日の参院予算委。社民党の福島瑞穂氏が質問した。国家戦略特区を利用し今治市に獣医学部を新設する学園の理事長は総理の友人だ。行政がゆがめられていないか、と

   ◆

安倍晋三首相は答弁席に資料を放り出して言い放った。「確証がなければ、その人物に失礼ですよ。政治的な力を加えたかの質問ですね。あなた責任取れるんですか。これ全く関係なかったら」。福島氏が「どう喝するのか」と反発したのも無理はない

   ◆

学園理事長は本紙「首相動静」に2013年11月から16年12月まで13回登場する。ゴルフや会食の相手だ。親しい関係が獣医学部新設に有利に働いたのか。証言や文書が示唆する「官邸の意向」の正体は何か。疑惑の追及から逃げるように政府・与党は国会の幕を強引に下ろした

   ◆

内閣支持率の急落を受け、首相は記者会見で「深く反省する」と低姿勢をみせた。だが言葉の端々に「印象操作」をした野党に責任がある、とにじませている。支持率については「こんなものでしょう」と漏らしたという。嵐が過ぎ去るのを待つ作戦か

   ◆

国民の目をそらすのも巧妙だ。特区制度など岩盤規制の改革には抵抗勢力が存在する。自ら先頭に立ち、ドリルの刃となってあらゆる岩盤規制を打ち破っていくと威勢がいい。「人づくり革命」なる宣伝文句もぶち上げた。9条改憲の悲願を見据え手段を選ばない衣の下のよろいがのぞく。

(6月21日)


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【本】ブレイディみかこ『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)

2017-06-21 14:23:30 | その他
 読みたいと強烈に思っていた本。しかし値段が2400円+悪税。そこで公共図書館から借り出した。予約してからかなり経過していた。それだけ読みたいと思っている人が多いのだ。私は昨日借りてきて、今日読み終えた。私の後には、13人がついている。早く返却しなければ。

 すばらしい本だ。観察力といい、そこから生み出される思考の結果といい、またふと記されることばといい、時に唸らせるような内容である。私は彼女の本をほぼすべて読んだ。

 本書の「あとがき」の最後の文。

 地べたにはポリティクスが転がっている。

 彼女は、イギリスの地べたがそのまま現れる底辺託児所と緊縮託児所の姿を通して、イギリスの現実を捉える。そしてその現実を分析して、それを淡々と記していく。地べたに生きる人間や子どもの姿は、いろいろなことを教える。そして最後に教えられたことは、尊厳ということである。しかしそれはキレイ事としての尊厳ではない。「アナキズムと呼ばれる尊厳」なのだ。

 欧米では尊厳は薔薇の花に喩えられるが、あのアナキズムは理想の国に咲く美しい花でも、温室から出したら干からびて枯れてしまうようなひ弱な花でもない。
 それは地べたの泥水をじくじく吸い、太陽の光などを浴びることがなくとも、もっとも劣悪な土壌の中でも、不敵にぼってりと咲き続ける薔薇だ。


 人間が生きるということはどういうことか。いかなる状況においても、這いずり回りながらでも、生きていくこと、それこそが尊厳なのだという。そしてそれが目の前にある現実なのだ。

 その人間たちは、政治に左右される。

 政治は議論するものでも、思考するものでもない。それは生きることであり、暮らすことだ。
 そう私が体感するようになったのは、託児所で出会ったさまざまな人々が文字通り政治に生かされたり、苦しめられたり、助けられたり、ひもじい思いをさせられたりしていたからだ。(282)


 政治は、底辺に生きる人々を生かしたり、そういう人々を消したり、託児所を閉鎖させたりする。

 さて、私は本書からいろいろ教えられた。

 1980年代は、新自由主義の経済政策が冷酷にも開始された頃だ。イギリスではサッチャーという女性が鉄腕をふるった。

 みかこは、こう書く。

 英国に住んで彼女(サッチャー)が犯した罪とは本当は何だったのかがわかった気がする。それは、経済の転換によって犠牲になる人々を敗者という名の無職者にし、金だけ与えて国畜として飼い続けたことである。・・・人間というものは、「希望」というものをまったく与えられずに飯だけ与えられて飼われると、酒やドラッグに溺れたり、四六時中顔をつきあわせなければならない家族に暴力を振るったり、自分より弱い立場の人々(外国人とか)に八つ当たりをして、画一的に生きてしまうもののようだ。(30)

 なぜか。それは「セルフ・リスペクトを失う」からだ。イギリスの政治は、「セルフ・リスペクトを失」った人々を大量に創り出し、そして保守政権は彼らを捨てた。「自力で立ち上がれ」といいながら。だが、「セルフ・リスペクト」を失った人々は、みずからの力で立ち上がることはできなかった。

 現代の国家というものはあまりに金融機関化しすぎており、投資だの金利だの資本だのといった問題ばかりに囚われていて、人民を忘れている。(49)

 階級を昇っていくことが、上層の人々の悪癖を模倣することであれば、それは高みではなく、低みに向かって昇っていくことだ。(65)

 「どんなプアでも、過去より未来のほうがよくなるんだと信じられる人々のほうが幸福度は高い。」(81)

 「レイシズムはやめましょう」「人類みな兄弟」とプラカードを掲げていくら叫んでもできることはたかが知れている。社会が本当に変わるということは地べたが変わるということだ。地べたを生きる人々が日常の中で外国人と出会い、怖れ、触れ合い、衝突し、ハグし合って共生することに慣れていくという、その経験こそが社会を前進させる。それは最小の単位、取るに足らないコミュニティの一つから淡々と始める変革だ。この道に近道はない。(85~6)

 イギリスの保育施設のルーツは、マーガレット・マクミランという人だった。彼女は社会主義者、フェビアン協会のメンバーだったという。上層階級の子どもたちと同様に、「遊びと教育」と健康的環境を労働者階級の子どもたちにも、ということで、保育学校をつくったのだという。(97)
 社会主義思想の素晴らしさが、ここにもある。

 日英の保育士の配置基準についても言及されていた。
日本
 〇歳児      保育士1:子ども3  
 一歳児、二歳児     1:6
 三歳児         1;20 
 四歳児 五歳児     1:30 

英国
 〇歳児 一歳児     1:3
 二歳児         1:4
 三歳児 四歳児     1:8

 こうした基準によって、日本で失われているものをみかこは挙げている。

 決断力。クリエイティヴィティ。ディペートする力。(114) 

 英国社会における階級の流動性は失われた、とみかこは指摘する。

 いまや英国の労働者階級の若者たちは「チャヴ」と呼ばれてクールどころかダサい社会悪とされ、流行のカルチャーは戦前のようにミドルクラスの若者たちから発信されている。(134)

 英国の緊縮財政の下で、カサカサしているのは、

 「みんな余裕がないからよ、少ないシェアの取り合いになって、そのシェアがどんどん減っていくから」 それをみかこは、「心のデフレ」という。(139)

 solidarity(団結)への郷愁。ソリダリティはいいことなのだという、solidarityの復権を。

 人間が結束することをすべて駄目化する形で庶民は分割統治されてきた。(146) 

 みかこが働いていた託児所。

 人は大人になると仕事をするのがふつう。どうして?一家は勤労する親の収入で生計を立てるのがふつう。どうして?子どもには父親がいて母親がいるのがふつう。どうして?両親は異性なのがふつう。どうして?
 どうして?と疑わずにはいられないような家庭環境で育っている子どもたちや、どうして?と疑う人が社会に増えればいいという思想を持つ人々の子どもたちが通っていたのがこの託児所だった。(171)


 託児所の責任者アニーは、こう語っていたそうだ。

「・・空疎な言葉だけど、人はその気になればどんなことでも大丈夫にできるんです。人間の偉大さはそれに尽きる」(174)

 笑っている限り、私たちは負けていないのだ。(179)

 この指摘は実感。

「力」というものの中には、きっと実際の作業をする能力というのはあまり含まれておらず、自己プロやネットワーキングを行う手腕といった「作業換金力」が80パーセントから90パーセントなのだろう。(234)

 以上。本書にはたいへん考えさせられ、また教えられた。地べたから考えること、これはとても重要なコンセプトであると思う。

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