浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「郵政民営化」が生み出したこと

2019-07-12 20:15:38 | 政治
 「郵政民営化」によって、郵便局員が苦しんでいる。特にひどいのが、年賀状の販売ノルマ。そして今度は、かんぽ生命の不当販売。

 そしたら、組織内の「悪」がばれないようにするんだって。

日本郵便“内部告発”締めつけか、社員に「SNS制限」通知
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さすが、自民党国会議員

2019-07-12 20:11:18 | 政治
 自民党の女性国会議員の6年間の「功績」は、こどもをつくったことだって!

自民の女性候補の応援で「功績は子どもをつくったこと」

 これって、議員じゃなくてもできることだよね。少子化の時代、すばらしいことをしたんだ、この議員。

 わが家の隣も、子どもが生まれた。これも、「功績」。議員じゃないけど。

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リニア新幹線と参議院選挙

2019-07-11 22:13:20 | 政治
 『中日新聞』の報道によると、川勝平太静岡県知事は定例会見で「リニア開業と南アルプスの保全の問題にどのような姿勢で臨むのか。候補者は明確にするべきだ」と語ったという。

 リニア中央新幹線が建設されることによって、大井川の源流部の水が山梨県側に流れていってしまうことが予想されている。毎秒2㌧というばく大な水量である。大井川の流水は、発電、飲料水、農業・工業用水として利用され、大井川の周辺市町においては死活問題である。

 リニア中央新幹線によって多少の便益を得ることが出来る地域はその早期の開通を求めているかも知れないが(私はたとえ些細な便益があろうとも、リニア中央新幹線は不要であると考えているし、それを各所で話している)、大井川の流域の住民にとっては、マイナスしかないのである。そういうマイナスを放ったままに建設を進めていくことに、私は多大な違和感を持つ。

 川勝知事の記者会見でのこの発言に対して、同じ記事で、浜松商工会議所のトップが語ったことが報じられていた。浜松商工会議所といえば、ずっと鈴木修氏が覇権を握っているところであるが、そのトップが、大井川流域の人びとのことをまったく考えずに、こういう発言をすることに、私は怒りをもつ。これが浜松市のレベルである。あまりに低レベルである。

開通遅れを懸念 浜松商議所会頭

 浜松商工会議所の大須賀正孝会頭は九日、リニア中央新幹線の南アルプストンネル(静岡市葵区)工事を巡る県とJR東海の対立について「あんましやると、リニアの開通が遅れる」と懸念を示した。浜松市内での定例記者会見で語った。

 地元財界は長年、浜松駅に停車する東海道新幹線の「ひかり」の本数増加を求めており、リニア開通後の大幅増を期待している。大須賀会頭は川勝平太知事とJRの姿勢について「話し合って、折れるところは折れてほしい」と問題の早期解決を願った。

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スポーツマンシップなんてない!!

2019-07-08 08:56:56 | 社会
 昨日高校野球夏の静岡県大会が始まった。東海大翔洋が勝利したが、そのメンバーには静岡県出身者がほとんどいない、主力は神奈川県出身者が占める。これで静岡大会か?

 全国の高校野球の強豪校も、同じ状況だろう。全国から野球のうまい子どもを集めて試合に臨む。これってどうなのか。勝つためには何でもやる、という風潮を、高校野球はつくりだしているのではないか。

 さて東京オリンピックが騒がれている。もちろん私は入場券なんか買うつもりはさらさらない。当初から、東京オリンピックは金で買われたものだと思っているからだ。何が「復興オリンピック」か!!

 そしたら、こういうニュースが飛び込んできた。

服役中の元リオ州知事が爆弾証言「私はオリンピックを買った」 --- 山下 丈

 スポーツの世界はカネまみれである。高校の部活動も同じ。顧問にどういうカネが流れ込んでいるかを調べてみるがいい。
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血も涙もないアベ政権

2019-07-08 08:37:53 | 政治
 今朝届いた『東京新聞』一面、「3・11被災 固定資産税の減額終了へ 原発避難者税6倍にも」という記事を読んだ。

 まさに血も涙もないとはこのことだ。

 3・11の東日本大震災による原発事故、事故は周辺の住民を居住困難にさせた。住民は各地に避難した。それから8年が過ぎた。まだまだ放射線量は高く、避難住民は避難先での生活を築いていった。
 その間、福島県内に残った住居は動物などに荒らされ、住むことが出来ないほど荒れ果ててしまった。もとの生活を奪われた住民は、やむなく荒れた家屋を解体した。

 固定資産税は、住居があれば減額される。住居がなければ土地の固定資産税ははねあがる。今まで、住居があろうとなかろうと、避難住民の固定資産税は減額特例が適用されていたが、それが2021年度でなくなるという。すると、税は6倍程度まで上昇するというのだ。

 なぜこうなったか。言うまでもなく、政府や東電が原発推進政策をとってきた結果がこういう事故を招いたのである。フクシマの原発周辺に住んでいた人々の生活を破壊したうえ、さらに住めなくなった地域の税を上げようとしているのだ。

 何ということだ。

 この記事を読んで、私は憤慨した。福島の人びとよ、自由民権の時代、三島通庸の悪政に立ち上がった祖先の闘いを思い起こそうではないか。沈黙はそうした政策を認めることと同じである。沈黙は金ではなく、害である。



 
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理性的な思考

2019-07-08 07:16:17 | 政治
 朝、TBSのホームページを見て驚いた。アベ政権が行っている韓国に対する輸出規制に関する世論調査の結果、58%が賛成、24%が反対だというのだ。

 私は、日本のテレビがどのように報じているのか知らないが、アベ政権の輸出規制は大人の対応ではないと思うと、ここに記したことがある。

 日本政府は今まで、日韓協定は個人の請求権まで放棄したわけではないという理解をしてきたはずである。その通りに、韓国に住む個人が戦後補償を請求し韓国の裁判所がそれを認めた。日本のように司法が行政権に従属するような民主的ではない国家ならいざ知らず、三権分立を国是とする韓国で裁判所が請求権を認めたからといって、経済的なレヴェルでの「報復」をするのはいかがなものか。

 隣国である。出来うる限り冷静に、対立を大きくしない対応が求められている。

 私はアベ政権による輸出規制は、対立を拡大する子どもっぽい対応であると思う。そのような対応に、国民の約6割が「賛成」?

 日本国民は、韓国を対等の国家として見ていないようだ。歴史的に、日本は朝鮮を蔑視してきたから、それが今もって幅をきかせているのだろうか。

 日本のナショナリズムは歪んでいる。理性的な思考はないのだろうか。
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参議院選挙(2)

2019-07-07 11:15:03 | 政治
 この考え方、なかなか重要。

私が投票しない政党
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「男が無条件に偉い」

2019-07-06 22:13:16 | 社会
 以下の文を読んだ。

DV加害者3つの特徴は? 価値観の根底に「男が無条件に偉い」

 私は、父が早くに病死したので、母子家庭で育った。父は私や姉に何もせずにあの世に旅立った。父が亡くなったとき、経済的にもたいへんだったという。しかし父の兄弟は、救いの手をさしのべてくれなかった。他方、母の姉や母(私にとっては祖母)は、いろいろ助けてくれた。

 男がエライ、なんて一度も考えたことがない。女性の方が、ずっとエライと思いながら私は育ってきた。

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熱気

2019-07-06 18:29:52 | 政治
 参議院選挙が始まっている。しかし、私の住む地域には、選挙カーはやってこない。静かだ。

 政権が変わるほどの選挙になると、私のような者にも熱気が伝わってくる。しかし民主党政権が自己崩壊してからの選挙は、その熱気が感じられない。

 「2・3・5」という数字があるという。絶対に自民党に入れないのが2割、絶対に自民党に入れる者が3割。5は無党派である。したがって、自民党に厳しい結果を出すためには、無党派の人びとが投票所に足を運ぶことが必要である。

 自民党はそういうことを知っているがために、選挙の前にはできうる限り刺戟しないように、「熱気」をつくらないようにしている。投票率が高くならないように、である。

 マスメディアも、その自民党の作戦に協力していることは明らかである。とりわけNHKは、安倍自民党の広報機関となっている、まさにその作戦の実行部隊なのだ。もちろんNHKだけではない。他の、とりわけテレビはアベ政権のために競争して「忖度」をくり返している。

 メディアの参議院選挙序盤戦の情勢は、与党の勝利が確実視されている。また低投票率か。「熱気」が感じられないから。

 
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この対談は読むべき

2019-07-05 19:17:07 | 政治
安倍政権について何を書いても「正論」になってしまうという現実
中島岳志×武田砂鉄『自民党』対談
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大企業の法人税

2019-07-04 20:45:46 | 政治
 これは読むべき。

元国税調査官が暴露。「日本の法人税は世界的に高額」という大嘘
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参議院選挙

2019-07-04 09:48:24 | 政治
 これほどまでに日本国民の生活を悪化させている安倍政権、それでも支持が衰えないのだそうだ。やっていることすべてに「正義」がない。これほどの政権はかつてあり得なかった。

 日本の官僚は優秀だと言われてきたが、現在では「正義」とは無縁な首相官邸の方針に隷従しているから、官僚たちは「悪」ばかりしている。

 映画「新聞記者」に登場した外務官僚(内調へ出向中)みたいな、「正義」や良心を優先する者はいないようだ。IWJで野党合同ヒアリングの映像をよくみるが、官僚たちの答弁は、安倍首相と同じく、質問に適確に答えず、はぐらかし、ごまかしを連発している。
 
 日本の政治の劣化は、とどまるところを知らない。政治に関するニュースはきちんとみているが、しかし論評する気持ちが徐々に失せてきているのを感じる。

 韓国への輸出規制は、韓国の裁判所の判決に不満をもったからだという。子どものけんかである。じっくりと歴史的経緯を調べ、隣国との友好関係を維持するには、日本はどうしたらよいのかをまったく考えもせずに、両国の経済発展を阻害するようなことを平気で行う。もう狂気の沙汰である。

 また年金だけでは暮らしていけないよ、という政府の報告を、安倍政権は握りつぶそうとする。しかし私たちはそんなことは知っているから、物を買わないで一定の貯蓄を行ってきたし、現役世代もおそらく無駄遣いをしないで貯蓄に励んでいることだろう。将来不安をかき立てているから、消費が上向かないのは明らかである。GDPは伸びない。そんな状況の中で、消費税をあげるという。日本経済はおそらく不況へとまっしぐらに進んでいくことだろう。

矛盾だらけの消費増税強行 安倍首相で日本経済は地獄行き

 悪政に次ぐ悪政。「云々」を読めないような無学の者に、首相を任せてはいけないのだ。

 今日、参議院選挙がスタートするという。安倍自民党政権に大きな打撃が加わることを期待するしかない。
 
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【本】佐野眞一『唐牛伝 敗者の戦後漂流』(小学館文庫)

2019-07-03 22:51:23 | 
 一気に読んだ。60年安保闘争の全学連主流派の委員長であった唐牛健太郎の「評伝」である。佐野は、粘り強く、1984年に亡くなった唐牛の周辺を取材し、唐牛という人間とその周辺の人びとの動きを追い、60年安保闘争がどういう闘争であったのかを描く。

 私とは世代が異なるが、唐牛という名は知っていた。しかしどういう人間であったのかは知らなかった。

 まず彼が庶子であり、父を知らずに育ったということが、彼の生き方を決めたな、と思った。父を知らないまま育つと、なぜか生の軌跡を器用に方向転換することはできない。私自身がそうだから、この本を読んでいてよくわかる。
 こうした闘争に参加した者の多くは、いつのまにか現行の支配秩序の中にさっと入りこんで、この世の栄達を図る。そういう姿を、私は見ている。だが、母子家庭に育った者は、それができない。

 1970年代前半に大学生として生きた者として、佐野の「革共同は「反帝(国主義)、反スタ(ーリン)」を標榜しながら、実は非常に官僚的で閉鎖的な組織だった」(179頁)という指摘は同感である。私が卒業した大学は革マル派が跋扈していたが、彼らは「反スタ」といいながら、もっとも組織温存主義で、もっともスターリン主義に染まっていると思った。顔つきを見れば、すぐに革マル派とわかるほどだった。国鉄民営化の時に、革マル派が牛耳っていた動労という組合が分割民営化に積極的になったのは、組織温存のためであった。国労を差別する労働組合法に規定された「不当労働行為」を肯定したのは、正義よりも組織を優先したためだと思う。私は、今でも革マル派に嫌悪感を抱いている。

 また島成郎の指摘、「これ(脆弱な日本政治中枢)に立ち向かう反体制諸派はそれ以上に醜悪で貧弱、低次元であった。・・・奥深いところで大衆の生活を包含しながら恐ろしいほどのヴァイタリティで動いている日本産業社会の構造に迫り得るなんらの武器を持たなかった」(185頁)にも同意する。それは今も変わってはいない。

 そしてまた佐野の「人間は組織をつくる。しかし組織は人間をつくらない」(551頁ほか)にも同意する。

 この後にその具体的なことを記したが、削除した。いわゆる「革新勢力」は、過去に学んでいない。旧態依然の方法をただやっているだけだ。
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「家父長的市民運動」

2019-07-02 20:11:39 | 社会
 市民運動を行う団体がたくさんある。私のところにも、そうした団体からニュースやら資料やらが送られてくる。いつも思うことは、書いているのは「いつもの人」で、語彙は仲間内だけで通用するものばかり。
 「崇高な目的」のためにしているのだろうが、これでは広がらないなあと思う。

 そうした団体のメンバーは固定化している。新しい人は入ってこない。そうなると、「いつもの人」がリーダーとなってその団体は動いていく。その他のメンバーは人格的な依存関係の中で、リーダーの指示に従って動くようになる。

 私はそういう団体が行う市民運動を「家父長的市民運動」だとしている。

 「いつもの人」はその界隈では「有名」となる。余計に依存関係は強化される。

 そういう市民団体を見ていると、市民運動の停滞の理由の一つは、市民運動内部のあり方にあると思う。
 
 開かれた、参加する人びとの討議の中で方向性が生み出されるようにしていくべきではないか。

 
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【映画】「新聞記者」

2019-07-02 19:44:11 | 映画
 評判の映画、「新聞記者」を見た。最初から最後まで緊迫した運びで目を釘付けにする。内容はもちろんフィクションであるが、あり得る筋立てである。良心的な官僚がある事件を新聞社にリークする。それを女性記者が追う。その官僚の下で働いたことがある外務省の若手官僚、今は内閣府の「内調」にいる。
 
 リークした官僚は自殺する。なぜ彼は自殺したのか、女性記者と若手官僚が追い、その内容をキャッチし、報じる。

 女性記者は特ダネを掴んだわけだが、若手官僚は官僚であり続けることは難しくなる。どうするか。

 どうしたか、について、その結末はない。

 この映画を見て、真実というものの重さを感じた。国家権力が秘密裏に行おうとしたことを暴く。それはきわめて重大な当為ではあるが、しかしそれは生活の基盤を、あるいはいのちの基盤をも奪うことがある。

 みずからの良心は、どれほど耐えられるのか。知り得た真実がきわめて重大で正義に反することであったとき、ひとはどう行動するか。おそらく私は、最終的に若手官僚のように行動するであろうが、苦しみ悩むことだろう。

 悪に牛耳られた国家権力は、人びとに重い選択を迫る。あの若手官僚は、生き続けたのだろうか。

 真実を獲得するということ、正義を貫くということ、それは人間の生命の重さと同等である。

 
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