ウィスキーには時々出会った瞬間、理屈抜きで「おいしいなぁ...」とただ余韻に浸れる巡りあわせがあります。僕がまだウィスキーを覚えたてだった頃、横浜山下町のバー「スリー・マティーニ」でオーナーバーテンダーの山下和男さんに勧めてもらった「ローズバンク 14年」(写真)もその中のひとつです。
シェリー樽由来の黒糖のような香りと濃厚な甘み、ローランドの伝統を引き継ぐ三回蒸留によるスムースな口当たりと余韻の長さは53.3%という度数を感じさせません。
ローズバンクもいろいろありますが僕は結局この14年の印象が最も強く、ボトルから覗く濃いカラメル色がその味わいを想起させます。大変残念なことに蒸留所は1993年に閉鎖されてしまったため、入手できるのは市場に出回っているもののみです。したがって是非ともこれだけはと思い、数年前ネットで購入しました。しかし買ってはみたものの、もったいなくてなかなか抜栓できません。そこで何らかの記念日のときしか飲まないという規定を自ら課し、娘が小学校に入学したとき初めて開けました。そして今回は娘の誕生日なので特別に一杯...。
BAR スリーマティーニ
横浜市中区山下町28番地
ライオンズプラザ山下公園104
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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