1月10日ラグビー大学選手権決勝。会社の新年会と重なったためテレビ観戦となりましたが、帝京大学有利の下馬評を覆し20対10で早稲田大学が二年連続の優勝となりました。決勝のみならず大学選手権は1回戦、準決勝も下馬評では不利とされ、僕自身も2回戦の筑波大学戦を見て正直「今年は(準決勝の)2日までかな」と思っていたので本当に見事な優勝だったと思います。
今シーズンは対抗戦で帝京大学と明治大学に完敗し2敗、連勝記録も途切れ厳しいシーズンとなりました。敗れた2試合は共にタックルが甘く、スクラムやブレイクダウンで圧倒されていました。大学選手権に入り1回戦の関東学院戦はともかく、2回戦の筑波大学戦になってもディフェンスに甘さが見られましたが、その後わずか4日後の準決勝、東海大学戦で修正できたのが大きかったと思います。2日を乗り越えたのは遅蒔きながら転機となったでしょう。決勝戦は対抗戦で圧倒された課題のスクラム、ブレイクダウンをほぼ完璧に制し素晴らしい内容だったと思います。一歩でも前に拘る、タックルやセットプレーなどの基本を確実なものにすることの大切さを改めて感じさせてくれる試合でした。
特に主将の豊田選手。以前「早慶戦」の記事でも「もう少し彼らしい積極的なプレーが見られれば」と書いたのですが、前半終了間際のトライで何か吹っ切れたのか縦横無尽に暴れてくれました。理屈抜き、プレーでチームを鼓舞しようとする気迫が伝わり、チームにも伝播したと思います。豊田選手は1年生のときから気持ちが出すぎるあまりラフプレーや反則が目立ち、昨年主将に選出されたときは正直「大丈夫かな?」と思ったのですが、最後の最後に素晴らしいチームを完成させてくれました。ラグビーを見るようになってから15年、過去5回あった「荒ぶる」(大学日本一)の中でも特に今回は不利と言われていただけに一番嬉しいです。劣勢を跳ね返しての優勝という意味では早稲田らしいシーズンでもありました。
一方、帝京大学は惜しくも敗れましたが、96年のシーズン関東学院が日本一に駆け上がった前年の雰囲気を彷彿とさせました。初優勝というプレッシャー、また国立でプレーすることの経験の差もあったと思います。しかし来シーズンは今年のレギュラーの多くが残りますし、間違いなく大学ラグビーの軸となるでしょう。
早稲田大学については来シーズン、同志社大学しか成し遂げていない大学選手権三連覇に注目が集まると思いますが、帝京大学、東海大学、恐らく復活してくるであろう関東学院大学、その他法政大学、明治大学、慶応大学と群雄割拠の時代にあって至難の業であろうと思います。清宮前監督時代に入学した代が卒業し、来シーズンは基本的に中竹監督就任後に入学した選手のみのチームとなります。「フォロワーシップによるチーム」の一つの完成形を期待したいと思います。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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今シーズンは対抗戦で帝京大学と明治大学に完敗し2敗、連勝記録も途切れ厳しいシーズンとなりました。敗れた2試合は共にタックルが甘く、スクラムやブレイクダウンで圧倒されていました。大学選手権に入り1回戦の関東学院戦はともかく、2回戦の筑波大学戦になってもディフェンスに甘さが見られましたが、その後わずか4日後の準決勝、東海大学戦で修正できたのが大きかったと思います。2日を乗り越えたのは遅蒔きながら転機となったでしょう。決勝戦は対抗戦で圧倒された課題のスクラム、ブレイクダウンをほぼ完璧に制し素晴らしい内容だったと思います。一歩でも前に拘る、タックルやセットプレーなどの基本を確実なものにすることの大切さを改めて感じさせてくれる試合でした。
特に主将の豊田選手。以前「早慶戦」の記事でも「もう少し彼らしい積極的なプレーが見られれば」と書いたのですが、前半終了間際のトライで何か吹っ切れたのか縦横無尽に暴れてくれました。理屈抜き、プレーでチームを鼓舞しようとする気迫が伝わり、チームにも伝播したと思います。豊田選手は1年生のときから気持ちが出すぎるあまりラフプレーや反則が目立ち、昨年主将に選出されたときは正直「大丈夫かな?」と思ったのですが、最後の最後に素晴らしいチームを完成させてくれました。ラグビーを見るようになってから15年、過去5回あった「荒ぶる」(大学日本一)の中でも特に今回は不利と言われていただけに一番嬉しいです。劣勢を跳ね返しての優勝という意味では早稲田らしいシーズンでもありました。
一方、帝京大学は惜しくも敗れましたが、96年のシーズン関東学院が日本一に駆け上がった前年の雰囲気を彷彿とさせました。初優勝というプレッシャー、また国立でプレーすることの経験の差もあったと思います。しかし来シーズンは今年のレギュラーの多くが残りますし、間違いなく大学ラグビーの軸となるでしょう。
早稲田大学については来シーズン、同志社大学しか成し遂げていない大学選手権三連覇に注目が集まると思いますが、帝京大学、東海大学、恐らく復活してくるであろう関東学院大学、その他法政大学、明治大学、慶応大学と群雄割拠の時代にあって至難の業であろうと思います。清宮前監督時代に入学した代が卒業し、来シーズンは基本的に中竹監督就任後に入学した選手のみのチームとなります。「フォロワーシップによるチーム」の一つの完成形を期待したいと思います。
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