こちらも更新が遅くなってしまいましたが、5月26日、大相撲5月場所千秋楽に行ってきました。前日の14日目に横綱白鵬と大関稀勢の里による全勝対決があり、これを制した白鵬が優勝に大手をかけて迎えた千秋楽。結び前の一番で稀勢の里が勝ち、かつ結びで白鵬が敗れれば、優勝決定戦という状況でした。
入場した時は十両中盤戦、僕が応援している北播磨と千代丸の取組でした。残念ながら十両十枚目の北播磨は既に負け越しが決まっていましたが、この日も小兵の辛さ、上手出し投げに敗れてしまいました。
片や体重182kgの木村山に対し、96kgとおよそ半分の体重しかないチェコ出身の人気力士隆の山。しかしこの日は、上手く後ろに回った隆の山が巨漢の木村山を送り出し、大いに館内を沸かせました。
共に12勝2敗、勝った方が十両優勝という大一番、徳勝龍vs琴勇輝。22歳と若い琴勇輝が突き出しで勝ち、初優勝を飾りました。
丹蔵は29歳と若手とは言い難いですが期待されている力士。一方、僕が個人的に期待しているのですが、今場所も十両筆頭で負け越しが決まっている、同じく29歳の旭日松。結果は寄り倒しで丹蔵の勝ち。しかし、残念ながら丹蔵も負け越しが決まっています。
幕下優勝の表彰。幕下優勝は初のアフリカ出身力士として話題を呼んだ、エジプト出身の大砂嵐(金太郎)。しかし、実はアマチュア相撲の世界ジュニア選手権無差別で3位の実績を持っているのだそうです。入門当初、イスラム教徒なのでちゃんこの豚肉が食べられないなどということがマスコミに取り上げられていたと記憶していますが、来日二年で嬉しい幕下優勝、来場所は十両昇進の可能性もあります。金太郎という名前も変わった四股名が多い大嶽部屋らしいです。
幕内土俵入り。
横綱白鳳(左)と日馬富士(右)土俵入り。
TV中継の正面解説は北の富士(左)、向正面は舞の海(右)。まさに黄金コンビ、テレビを観られなかったのが残念です。
前頭筆頭の地位でここまで10勝4敗、来場所は三役返り咲きの妙義龍と、こちらも期待の力士、前頭十枚目ながら10勝を挙げた千代大龍。妙義龍が寄り切りで勝ち、11勝目。技能賞を獲得しました。
角番でありながらここまで7勝7敗、大関陥落まで後がない琴欧洲。一方、終盤の三連敗で優勝争いから脱落はしましたが、10勝を挙げている大関鶴竜。しかし、勝負は明らかな無気力相撲と思われる内容で琴欧洲が鶴竜を送り出し、首の皮一枚で大関残留が決まりました。こうしたことは昔から良くあることではありますが、個人的にはこういうところから改めていかないと、大相撲の人気は回復しないのではないかと思います。
その白けた取組とは対照的に、真剣勝負で臨んだのが大関琴奨菊。大関稀勢の里の優勝にはこの一番での勝利が絶対条件であるだけに、館内は盛り上がりを超えた異様な雰囲気に包まれました。やはり負けられないという重圧があったのか、稀勢の里の完全な立会いの失敗でした。一直線の寄り倒しであっけなく勝負あり。優勝争いから脱落し、失うもののない琴奨菊ではありましたが、それでも恐らく四面楚歌の中で素晴らしい相撲でした。そして、この一番で白鵬の朝青龍に並ぶ25回目の優勝が決まりました。
5月場所結びの一番。11勝3敗、序盤で落とした星が響いてしまった横綱日馬富士。観衆の注目は白鵬の全勝優勝を阻止する横綱の意地ではありましたが、優勝が決まって余裕のある白鵬にあっけなく寄り切られ、全勝優勝が決まりました。
大横綱としての道を歩む白鵬。追随する力士との差はまだまだありそうです。弓取り式は日馬富士に代わる総ノ富士。
さて最後に、今回は千秋楽という事で、TV中継も途中で終わってしまう表彰式をフォトチャンネルに纏めました。
大相撲千秋楽 表彰式
君が代斉唱
賜盃拝戴式
優勝旗授与式
内閣総理大臣賞授与式
(優勝力士インタビュー)
ブルガリア共和国優勝杯授与式
日仏友好杯授与式
ハンガリー国友好杯授与式
中日友好景泰藍杯授与式
モンゴル国総理大臣賞授与式
メキシコ合衆国友好楯授与式
アラブ首長国連邦友好杯授与式
NHK金杯授与式
東京都知事賞授与式
宮崎県知事賞授与式
福島県知事賞授与式
優勝額(毎日新聞社)授与式
東京新聞・東京中日スポーツ賞授与式
大分県椎茸農協賞授与式
福井県賞授与式
大関賞授与式
コカ・コーラ賞授与式
技能賞授与式(殊勲賞・敢闘賞は該当なし)
-日本相撲協会
-東京新聞・東京中日スポーツ
出世力士手打式
神送りの儀式
千穐万歳
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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