「iTunes Music Store」が日本上陸

アップル、日本で音楽配信事業開始を発表(asahi.com)
米アップルコンピュータが4日午前、同日から日本で音楽配信事業を始めたと発表した。スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が来日し、都内で会見した。大手レコード会社のエイベックス・グループなど15社が計約100万曲を提供し、日本最大の配信事業者となる。世界最大手の参入で、パソコンを使った音楽販売・購入が本格化することになりそうだ。

「apple」の音楽配信サービス「iTunes Music Store」(iTMS)が、今日、とうとう日本上陸を果たしました。国内レーベル15社の参入による全100万曲の販売は、これまで最大手だった「mora」の約20万曲を抜いて、堂々の国内最大となります。なかなか市場が拡大して来なかった国内の音楽配信も、これでまた新たな局面を迎えそうです。

それにしてもアップルの参入には、想像以上の時間がかかりました。欧米など19ヶ国で展開されていたiTMSの日本進出は20番目。権利関係などで様々な問題を抱えてる日本の音楽産業とは言え、その市場規模の大きさを考えれば、アップルの参入は遅かったくらいでしょう。既に営業をしている国では、全ての楽曲が統一価格(アメリカの99セントなど。)で販売されていましたが、日本では楽曲の9割が150円、その他1割が200円にて提供されると言う、なかなか「難しい線」で落ち着いています。CD-Rへのコピー等、購入者の自由度という点では他のサービスよりも進歩的ですが、まだまだアップルと国内レーベルには落ち合ない部分も多いようです。(ちなみにiTMSの開始に伴い、他のサービス会社は一斉に販売価格の値下げを発表したそうです。)

さて、実際にiTMSを見てみると、まだまだ邦楽がメインで、洋楽はこれからと言ったところのようです。また、肝心のクラシックに関してはまだまだお寒い状況で、他のジャンルと比べても力が入れられていません。これは、クラシックそのものが音質の問題で、現時点では音楽配信に向いてないという点もありますが、それにしてもラインナップをもっと充実させて欲しいようにも思います。もちろん、私もクラシックに関してのiTMSには、あまり期待はしていませんが、簡単に一曲毎の試聴が出来るというメリットを生かせば、もっとマイナーな音楽やCDも取り上げて、購入者の幅を広げながら購入意欲を高めることも可能かと思います。音質についても将来的には期待したいです。
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