「RYUGU IS OVER!! 竜宮美術旅館は終わります」 竜宮美術旅館

竜宮美術旅館
「RYUGU IS OVER!! 竜宮美術旅館は終わります」
2/17-3/18



横浜・黄金町で異彩を放つアートスポットも間もなく見納めです。竜宮美術旅館で開催中の「RYUGU IS OVER!!」へ行ってきました。


浅井裕介「コーヒー」2012年

かつては「青線地帯」とも呼ばれ、戦後、人間の欲望を飲み込んできた日ノ出町、黄金町界隈ですが、その歴史の半ば証人として時を刻んできたのが「竜宮美術旅館」です。


武田陽介「コタツ」2012年 他

今より遡ること約70年前、終戦を迎えた1945年頃に「旅館」として建造され、その後、様々な用途に使われてきた建物(進駐軍の連れ込み宿でもあったそうです。)ですが、一昨年より黄金町のアートの拠点、またカフェとして、再び人々の集う施設へと生まれ変わりました。


狩野哲郎「自然の設計/Naturplan」2011-12年

しかしながらも街全体の「浄化」(チラシより引用)の波には逆らえません。地区の最開発計画のためにこの3月に取り壊されることが決まりました。


丹羽良徳「自分の所有物を街で購入する」2011年

そのラストを飾るのが今回の「RYUGU IS OVER!!」、文字通り「竜宮美術旅館は終わります」展というわけです。

出品アーティスト
青田真也 、淺井裕介、臼井良平、狩野哲郎、志村信裕、武田陽介、冨井大裕、丹羽良徳、森田浩彰+大久保あり、八木貴史、安田悠、SHIMURABROS.、mamoru、Yu Cheng-Ta


全14組の若手アーティストたちが、この個性的な建物の場の力を借り、時に意表を突き、また空間の面白さを引き出した展示を行っていました。


安田悠「Grove」2012年 他

スペースは決して広くなく、ほぼ民家とも言えるような小さな家屋ですが、ともかく街の歴史、そして人の臭いが染み付いているような建物と言えるのではないでしょうか。


臼井良平「結露(minato)」(2012年)

増改築を繰り返してきたとのことで、建築当時の姿は何とも想像がつきませんが、旅館ならではの『和』の中へ突如、しかもどこか暴力的に『洋』が介入するなど、一歩足を進めるだけでも景色ががわりと変わります。それを追いかけるだけでも十分に楽しめるかもしれません。

なお一階の一部はカフェスペースです。(利用には所定の入場料がかかります。)ゆっくりくつろいでみるのも良いのではないでしょうか。

開館は月・金・土・日のみです。十分にご注意下さい。


「竜宮美術旅館」館内

実は初めて出かけましたが、この建物に向きあい、その歴史の一端を共有出来たことだけでも感無量でした。


「竜宮美術旅館」入口付近

入場料は500円です。3月18日まで開催されています。

「RYUGU IS OVER!! 竜宮美術旅館は終わります」 竜宮美術旅館
会期:2月17日(金)~3月18日(日)
休館:火、水、木
時間:13:00~21:00
住所:横浜市中区日ノ出町1-53-2
交通:京急線日ノ出町駅徒歩1分。
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