「宮永愛子展 house」 ミヅマアートギャラリー

ミヅマアートギャラリー
「宮永愛子展 house」 
6/12-8/3



ミヅマアートギャラリーで開催中の宮永愛子個展、「house」へ行ってきました。

昨年秋、大阪の国立国際美術館で一大個展、「なかそら」を行った宮永愛子。お馴染みのナフタリンを素材としたオブジェの数々。国立国際の広いスペースを活用しての壮大なインスタレーションもまた人気を集めました。

以来、東京では初となる個展がここミヅマの地にて。国立国際に出品されて話題を博した最大のナフタリン作品の他、一部新作を交えての展示となっています。



まずはその最大の作品から。メインスペース中央にさながら玉座の如く堂々と置かれているのが椅子を樹脂で固めた作品、「waiting for awakening」です。

椅子の背や脚、またクッションと樹脂の関係。積もった雪の結晶のように美しくまとわりつく様子。椅子の物質感と樹脂の繊細な感覚が同居しています。



また面白いのはハシゴをモチーフとした作品。こちらも国立国際に出品されたそうですが、ハシゴの中には蝶が薄い羽をピンと伸ばしています。なおこのハシゴ、思わぬ場所が光源になっています。そちらも注目です。



奥の和室では一冊の本がぽつんと。また靴や時計を閉じ込めた小品もいくつか登場しています。



静謐な宮永の作品。青くまた白い光の美しさと儚さ。どことない清涼感も覚える展示でした。

「宮永愛子作品集 空中空(なかそら)/青幻舎」

国立国際美術館での「なかそら」展公式カタログ兼作品集が青幻舎から販売中です。

8月3日まで開催されています。

「宮永愛子展 house」 ミヅマアートギャラリー
会期:6月12日(水)~8月3日(土)
休廊:日・月・祝
時間:11:00~19:00
住所:新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2階
交通:東京メトロ有楽町線・南北線市ヶ谷駅出口5より徒歩5分。JR線飯田橋駅西口より徒歩8分。
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